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Channel: 大ぼら一代番外地
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いざ帰国せん

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昨日、ゴジラが姫路城に現れにけりと綴れば、続けて巨大猫ニャジラが、New YorkはManhattan上陸せりなる報も飛び交う始末。



午前6時起床、朝飯を食らわんとすれば、愈々最後の備蓄食材たる、香港製即席麺「公仔麺 香辣猪骨濃湯」と葱と牡蠣水煮缶を召喚、



茹で上がりし麺をスープにぶち込むや、牡蠣水煮も投下、刻み葱を施せば、これにて今回のツアー食最後の一膳たる「牡蠣ラーメン」食せば、牡蠣山盛りにて美味。



今やギターケースもあらざれば、昨日格安価格にて新調せしスーツケースには、レコードを詰め込み、斯くしてスーツケース2個を以て、帰国便に搭乗せん。



JFK空港到着すれば、我等がGodことJustinと記念撮影、これを以て彼との10回目のツアー全日程終了、均か既に10年間も経しとは互いに信じ難き事実、然れば亦来年まで暫しの別れ、どうぞ御機嫌よう。See you soon!!



フライト用パッキングが功を奏せば、無事チェックイン完了、いざ搭乗ゲートへ向かわんとすれば、最終バーガーを堪能せんとするみつるちゃん、然れど残念乍らバーガーキング在らずしてマクドなり。



背に腹は代えられぬか、結局「Double Quarter Pounder」即ち「Half Pounder」貪られ御満悦。



ANA午後1時55分New York JFK空港発成田行きに搭乗するや爆睡、ドリンクサービスにて毎度乍らトマトジュースと赤ワインを所望、実はアテも準備すれば、いざハリウッド映画鑑賞なんぞに興じるべし。



機内食は「鯖味噌煮」を所望、流石はANAなれば充分に美味なれど、玉子焼が関東風にて甘過ぎと残念。



隣に座する年配の御婦人より、アイスクリーム頂けば、赤ワインのアテに2個共堪能せり。



映画鑑賞に興ずれば、今回鑑賞せしは以下5作品なり。
先ずはサム・メンデス監督作品「007 スカイフォール(原題:Skyfall)」にして、007シリーズとはダニエル・クレイグに因る007初主演作品「007 カジノ・・ロワイヤル(原題:Casino Royale)以来凡そ8年ぶり、今以てどうにもこのダニエル・クレイグの007馴染めぬは何故か。本来007作品の華たるべきボンドガールをナオミ・ハリス演ずれど、英重鎮女優ジュディ・デンチ演ずるMこそストーリー上最重要女性キャラなれば、嘗ての如くボンドガールの華々しき活躍も今は昔、御色気シーンも幻の如く一瞬にして、些か残念至極か。然りとて嘗ては、明晰な頭脳と超人的体力に最先端技術をも併せ持つスーパーマンの如き色男たりし007すら、その老いを克服すべしと試練与えられる様、而して懐古趣味的側面の露呈等、時代遅れな初老のスパイぶりとは興味深し、これも果たして世相なればこそか。エンディングロールが、驚異の速度にて巻き上がる様は痛快、そもそもだらだらエンディングロール眺めつつ、退屈極まりなき主題歌なんぞ聴かされるは苦痛の極み、然れど嘗て足繁く二番館やら名画座やらに通いし折より「映画は最後の最後まで観終わらねば席を立たぬ」を旨とすれば、仮令機内にて矮小な画面を眺めれど是亦同じ、そもそも昨今の映画のエンディングロールの長さにはうんざりすれば、況してゴミ以下なる主題曲垂れ流されるは拷問の如し、今後是非とも世の映画監督には、切に本作に倣いて頂きたし。

2本目は、ケネス・ブラナー監督作品「エージェント:ライアン(原題: Jack Ryan: Shadow Recruit)」にして、これは昨年急逝せし米作家トム・クランシー原作「ジャック・ライアン」関連映画最新作、即ち嘗てハリソン・フォードやベン・アフレック等が演じしCIAエージェント「ジャック・ライアン」シリーズのリブート作品にして新シリーズ第1作目なり。然れば如何にしてこの天才CIAエージェントが誕生せしか、その件こそ本作の根幹なり。先の007の老獪ぶりとは好対照、若きジャック・ライアンの知力体力を駆使しての荒唐無稽な活躍ぶりは、ハリウッド映画なればこその娯楽作品としては、充分に必要最低条件を満たせしか。

3本目は、ジョージ・クルーニー監督作品「ミケランジェロ・プロジェクト(原題:The Monuments Men)」本作は、第二次世界大戦下、ヒトラーに由り強奪されし人類文化財的美術作品群が、戦争に因り破壊されぬ前に奪還せんとする、連合軍芸術家有志軍の活躍を綴りし、実話を基とせし作品。アメリカ産第二次世界大戦モノとは、所謂ベトナム戦争モノとは異なり、爽快感さえ漂わすハッピーエンドぶり、是も亦アメリカ戦争映画に於ける、徹底されし鉄則「勧善懲悪常勝アメリカ」とは存ずれど、些か辟易とさせられるも事実か。それにしてもこの邦題の陳腐さ、なんとかしたれや。「ダ・ヴィンチ・コード」の2匹目の鰌とは一目瞭然、せめて其の儘「モニュメントマン」でええがな。況んや50年代風を気取れば、原作邦題宜しく「ナチ略奪美術品を救え」なんぞか。

4本目は、朝原雄三監督作品「武士の献立」にして、加賀騒動をも舞台に交えつつ、若き包丁侍夫婦を描きし時代劇ヒューマンドラマにして、嘗ての豪華絢爛チャンバラ映画や、昨今流行る御粗末極まりなき時代劇コントの如しとは、大きく一線を画する心温まる佳作ならん。僅かなる殺傷場面すら、実際の殺陣シーンを割愛、演出を以て観客への理解を促す辺りも、成る程山田洋次の愛弟子にして「釣りバカ日誌」等も手掛けられし朝原監督なればこそか。実際のレシピも幾つか登場すれば、料理映画としても興味抱かせる作品か。是亦実在せし加賀藩御料理人舟木伝内包早・安信父子を描かれれば、その著作なんぞ是非一読したきと思う次第。

5本目は、日韓合作キム・ソンス監督「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」脳やら記憶やらウイルスやら、その手の胡散臭きキーワードに満ち溢れ乍ら、幻の如き密室殺人やらマフィア風情の謎の集団やら無駄なアクションすらも織り交ぜられし、全く以てB級C級極まりなき騙し絵的バイオサスペンス作品か。何せ突っ込み所満載なる御粗末至極たるストーリー展開、こじつけ行き当たりばったり感拭えずして、余りの退屈ぶりに、不覚にも幾度も転寝、然れば幾度もリプレイせざるえを得ぬ始末なれど、幾度リプレイ試みれど、再び睡魔に襲われれば、果たして観終わるまでに、幾度リプレイさせられしか、優に20回は数えし次第。そもそもイラストレーターであれ科学者であれ、主人公を演ぜられし西島秀俊が、無駄に筋骨隆々なれば、先ずはキャスティングミスならん。どない考えてもそんなヤツが、筋トレしてるとは思われへんやろ。本作の御粗末さを以て、改めて日本映画の末路を垣間見しか、況してや奇しくも日韓合作とは、全く笑えぬ顛末なり。合掌。

到着直前の機内食は「ラザニア」所望、ドライブイン内ファーストフード店等にて確保せし小袋入りホットーソースを召喚、これにて充分堪能し得し。



午後3時半、無事成田空港到着。受託手荷物受け取れば、次回は8月9日(土)帝都公演にて再会せんと散開、私は大阪伊丹空港へ接続フライト控えれば、セントレア空港へフライトされる東君共々、国内線乗り継ぎへ向かいし。



ANA午後5時10分成田発伊丹行き搭乗、離陸が些か遅れれど、午後6時45分伊丹到着。シャトルバス乗車、斯くして大阪アジトへ帰還。然れば5週間ぶりに和食を堪能せんと、御馴染み「長楽」へ赴き、絶品至極たる「きずし」に舌鼓乱打すれば、



是亦絶品至極「う巻」の美味さに気絶寸前、



「赤貝刺身」食感白眉にして絶品至極、これにてスモークオイスターやら鯖缶食らい続けしツアー献立も、遥か幻と化し消え去りし。



折角なれば贅沢にも「金目鯛煮付け」所望、流石は嘗て有名レストランにてシェフ務められし大将なれば、その味わい絶品の極みにして、添えられし木の芽の芳しさに昇天寸前。



絶品のアテに冷酒ちびりちびりやれば、嗚呼、日本に生まれ育ちしを感謝するばかり、斯くしてツアー日記もこれにて幕。


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