時差ぼけも安定しか、扨又克服せしか、今朝も規則正しく午前5時起床。夏期のホリデーシーズンには、人口が2倍以上に膨れ上がりにけるEdinburghなれば、観光客にて最も混み合う通りに面するNick宅の、その窓より、未だ人影疎らなその通りを眺めん。
昨日Monorailにて購入せしレコードを眺めれば、此処まで既に計21枚のLPを購入すれど、いやはやその重量嘗めるなかれ。然れば機材と合わさり、既に超重量級と相成りし始末。果たして未だParis~Warsaw往復フライトも控えれば、均かの発射も睨み置くべきか。
Nickの机上に鎮座されるは、懐かしきラテカセにして、即ちラジオ+テレビ+カセット複合機なれば、当時未だ小学生高学年若しくは中学生たりし私なんぞ、正に憧れの一品なれど高嶺の花、決して手に届かぬドリーム・マシーンたりしかな。因みに今現在、地デジへ完全移行されし大英帝国なれば、残念乍らテレビこそ機能し得ねど、未だ現役たれば、更にはラップトップも接続され、iTune内の音楽再生にも活用される次第。
扠、朝飯なんぞ拵えんと、昨日界隈の食料品店にて購入せし袋入即席麺を召喚、昨朝のブレックファーストより失敬せし茹で玉子も召喚、茹で上がりし即席麺に、添付されし粉末スープとハバネロソースを施せば、この粉末ソースは奇しくもカレー味にして、いざ茹で玉子もON! 然れば是にて「即席カレー焼そば擬き」完成、陳腐且つジャンクな味わいなれど、斯様な赤貧ツアーならば背に腹は代え難し。
午前9時過ぎ、Nickが起き抜けて来られるや、朝飯を拵えて下されば「スクランブルエッグ+ソーセージ+トースト」所謂スコティッシュ若しくはイングリッシュ・ブレックファーストの一部分のみ、即ちベイクド・ビーンズやら焼トマト&マッシュルームやらブラックソーセージが欠けれども、いやはや完全コンプリートされるや大いにヘヴィーなれば、これにて充分至極、有り難き限りかな。
いざ駅へ赴かんとすれば、駅前に建つスコット・モニュメントを仰ぐものなり。文豪サー・ウォルター・スコットを讃える塔にして、作家の記念碑としては世界最大なりけり。
Nickが御見送り下されば、何とつい先日まで、このEdinburgh Waverley駅に務められにけりて、当駅に関せば全てに精通される次第。
斯くして午前10時30分発London Kings Cross行き特急に乗車、満員御礼にして乗車に手間取れば、優に10分以上遅れ発車せり。Nick曰く「左側に海を臨むが絶景」然れど残念乍ら、私の席は右側にして、更には通路側たりし。
乗車前に予め、駅構内のバーガーキングにて、道中弁当にせんと亦してもWhopperミールを所望、今回は店員の対応も迅速良好にして、商品提供までの所要時間も、所謂ファーストフードとして充分納得し得し次第。扠、肝心なるWhopperの中身は如何にと危惧すれど、先日の御粗末な代物に比べれば、充分及第点与え得る代物にして、矢張りカスタマイズすべしとは思えど、生憎醤油持参せねば、吉田達也氏考案の逸品たる「醤油Whopper」こそ叶わねど、ハバネロソースを投下せしとは云わずもがな。
座席そのものもなれど、如何せんテーブルが尋常ならぬ程に狭ければ、コーヒー、ハバネロソース、ハンバーガー、フライドポテトを配するが精一杯、因みに今回はケチャップも気前良く下されば、本場アメリカスタイルを好む故、これをフライドポテトに添えるべし。
車内販売ワゴンより、珍しくもコーラなんぞ所望すれば、流石は大英帝国ならんや、コーラが常温とは是如何に。況して私は炭酸飲料を大の苦手とすれば、態々シェイクしては炭酸を抜かんとするが常、然れば気の抜けし常温コーラたるや、その不味きこの上無しと知れ。
午後3時前、London Kings Cross駅到着。乗車の際、スーツケース等預かり頂けば、果たして何処にて受け取り得るや、同様の方々も皆して右往左往されし次第、結局一番先頭車両付近にて受け取り得れば、態々狭き荷物置場に置かずともよくして、是はなかなか気が効きしサービスならん。
地下鉄ことUndergroundはVictoria Lineにて一駅、Highbury & Islingtonにて下車すれば、今度はOvergroundへ乗り換え2駅、Dalston Junctionにて下車、僅か3駅なれど料金は£4.40(約740円)也とは、ホンマLondonの地下鉄、狭いは暑いは時々止まるはやのに、値段高過ぎやねん。大阪宜しくエスカレーター左空けとは、Londonのみならずこれこそ国際標準にして、大阪万博開催の際、大阪へも導入されれば、帝都臣民共が「大阪が逆」なんぞホザき腐り下されど、おんどれらが逆やねん。因みに京都も逆とは、烏滸がましくも未だ都人なんぞと気取られればこそか、ホンマもう一回応仁の乱でも食らったらんかい。
Dalston Junctionより徒歩2分にて今宵の会場Cafe Oto到着。それにしても尋常ならぬクソ暑さなり。
未だサウンドチェックには早ければ、カフェ営業中にして、Bo Ningenのユウキ君おられれば、ビールなんぞ片手に歓談せり。矢張りこの尋常ならぬクソ暑さは、Londonにては稀なりければ、昨日よりの珍事なりけり。然ればこそそもそもクーラーなんぞ備えられぬも当然なれば、尚一層その暑さが地獄化せんとは云わずもがな。
更には嘗て彦根にて御世話になりし山本君ことカズ君が、今やLondon滞在中なれば、顔出して下さり、斯くして俄かに日本の居酒屋店頭の如しと化せり。
サウンドチェック之圖、カズ君が撮影されしを、彼のfacebook写真アルバムより無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。
Cafe Otoは、その名の通りそもそも日本人経営なる店なれば、焼酎や日本酒も備えられる次第、然ればついぞ日本酒なんぞ所望せり。
然ればアテとして、Cafe Otoを訪れる度に贔屓にさせて頂く界隈の中華食材屋にて、この好機逃すべからずと、中国製即席麺各種買い込みし際、序でなれば、今宵のアテにと豆菓子さえ所望せり。
今宵先鋒を務めて下さりしは、ヴァイオリン独奏されし女性Shabashなる御婦人、ディレイやループ駆使されミニマルに尽きし。
我々は、ギターアンプ+ベースアンプ各々1台ずつ、計4台のアンプを拝借し、約75分のセットを展開すれば、盛況にて終了。ネット上にてライヴ写真あれこれ拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
終演後、タイゲン君、カズ君、Yumiさんと日本酒片手に歓談、
而して斯くなる次第。各々撮影されれば、facebookへ同時にアップされ、正に同時多発テロの如し。
徒歩10分にて投宿先ホテルへ。何とホテルすらクーラーなんぞ皆無にして、室内の蒸し暑さ尋常ならねど、幸いにも私の部屋には、中庭に面するアルミサッシあれば迷わず全開、これを以て涼を得られれば、何とか過ごし得らん。晩飯食いそびれし故、禁断の夜食なんぞ食らわんと、キッチンへ繰り出すや、キッチンに面するロビーすら尋常ならぬ蒸し暑さ、奇しくも自室が中庭に面せしは、せめて不幸中の幸いかな。
先日購入せしカレー味なる袋入即席麺を召喚、茹で上がりし麺を青の器へ盛り、添付されるカレー味粉末スープとハバネロソースを投下、トッピングに豆菓子を散らせば、見て呉こそ欧風即席麺それなりと相成るや、ネットにて吉本新喜劇なんぞ観劇しつつ、いざ食せど、何とも侘しき味わいとは云え、背に腹は代えられねば、せめて明日フランス入りするや野菜類なんぞ購入すべし。
斯くしてLondonの夜は更け行きし。
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河端一 + J.F. Pauvros@ Cafe Oto London
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