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Channel: 大ぼら一代番外地
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travel day

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余りの蒸し暑さに、中庭に面するアルミサッシ全開にて就寝すれど、未だ陽も上らぬ夜更け、怒濤の雷鳴にて目覚めさせられし。更には土砂降り、部屋の中に吹き込まぬよう、大慌てにてアルミサッシを閉ざす始末。下の写真はイメージ画像、悪しからず。



然れど朝を迎える頃には、既に快晴なり。



朝飯を求めキッチンへ赴けば「トースト2枚+コーヒー」にて済ませり。添えしはオリーブオイルを原材料とするバター扨又マーガリンか。



当然トースト2枚にては、食い足らぬは当然にして、先日購入せしタイ製「青の器」カップ麺「Sweet Chili Flavor」召喚、タイ料理は大抵好むものなれど、このスイートチリ系に限り、どうにも苦手なれば、案の定これも亦、この何とも云えぬ甘辛ならぬ辛甘なる味わい、須く頂けぬ始末。



午前10時、ホテルをチェックアウト。



本日は移動日にして、LondonよりParis、更にはParisよりブルターニュ地方St Nazaireへ、列車乗り継ぎの旅路辿る次第なり。然ればフランス行きユーロスター発着駅たるLondon St Pancras駅を目指さんと、タクシーを拾わんとすれど、そもそもこの界隈にタクシー通り掛らねば、稀に空車と思しき通り掛れど、全く以て止まり下さらねば、斯く成る上は作戦変更、バスにて赴かんとすれど、何とOyster cardなるICカードのみにて乗車叶うと告げられれば、半年前に訪れし際には、未だ現金払いにて乗車可能にして、僅か数週間前に斯くもシステム改悪されにけり。而して悪戦苦闘すれど報われぬ侭、既に30分経過、悠長に構えれば、不覚にもユーロスターに乗り遅れさえ懸念され始め、是亦作戦変更とホテルへ戻り、タクシーを呼んでもらえば、案の定30分は要するが宜しからんとの回答、果たして最早成す術なければ了承し、待ち事正に30分、漸くタクシーに乗車叶い、いざLondon St Pancras駅を目指すべし。然れど如何せんホリデーシーズンにして金曜日なれば、尋常ならぬ渋滞にして、15分と伺いし道程に40分を要せし始末。漸く到着と下車促されしは、昨日Edinburghより到着せしKings Cross駅の裏にして、何やねん、然うと知れば、昨夜はCafe Otoに荷物置かせて頂き、今朝朝飯なんぞ求めつつ荷物を引き揚げ、最寄駅Dalston JunctionよりOvergroundとUnderground乗り継げば、一切問題なかりしか。否、そもそも当初よりタクシーを呼べば、全く以て問題なしと思えば、ついついJ.F.に促されし侭、タクシーを拾わんとせしが元兇たりしか。
斯くしてLondon St Pancras駅へ突入するや、流石にホリデーシーズンなれば、恐るべき人混みにして、チェックインせんとすれど、是亦目眩さえせん程に長蛇の列、



漸く改札まで到達すれど、



この先には、金属探知機が設置されるセキュリティーチェックも控え、更なる先には出国手続きが続く次第。漸くチェックイン果たせば、待ち合いロビーも斯くの如き混雑ぶり、而して当然クーラーなんぞ皆無なれば、何とも蒸し暑き事この上なし。



午後12時25分発Paris-Nord行きユーロスターに無事乗車、この尋常ならぬ蒸し暑さに中れば轟沈せり。午後3時50分Paris-Nord駅到着すれば、是亦Londonなんぞ軽く凌駕して余りある程の酷暑なり。然れど駅構内にクーラーなんぞあろう筈もなく、常軌を逸する程に蒸し暑くして、汗が濁流の如く噴出、ホンマどないなってんねん。



エスカレーターもエレベーターもクーラーもあらざる、正に時代遅れ甚だしき地下鉄乗り継げば、汗だくにてParis-Montparnasse駅に漂着、我々が乗車せんとするTGVは、未だプラットホームの案内出ておらぬ故、暫し待機。



欧州に於いては、日本の其れとは異なり、列車発着のプラットホームが不定にして、いちいち案内されるを待たねばならぬが常識、時には急遽変更すらありて、乗客皆してぞろぞろ大移動なるも稀ならじ。然れば案内板の前には、斯様に人集りとなるも当然なり。而して夏のフランスに於いて人混みとは、即ち体臭も是亦強烈至極、更には体臭対策に講ぜられし香水が是亦激烈至極にして、体臭と香水が混合されし挙げ句、えも云われぬ異臭と化せば、嘗ては毎度「オエー」と嘔吐けど、今やこれこそ夏のフランスなればこそかと、正に風物詩とさえ感ぜられれば、是も亦人間の環境適応力ならんや。
然りとてこのクソ暑さは何事ならんと思えば、何と本日のParisの気温は43度を記録されにけり、ほんでクーラーあれへんねんから、そら暑いちゅうねん。然れど何かを以て扇がれる御仁多かれど、汗を拭われる姿は皆無にして、何で誰も汗かかへんねんな。片や汗だくなる私なれば、最早脱水症状直前ならんや、然れば珍しくも矢鱈に水分欲する次第。



午後5時20分発St Nazaire行きTGVに乗車せり。J.F.に誘われ、Bar車両へ。日本に於いて、長距離列車の食堂車が姿を消せしも今は昔、然れどフランスが誇るTGVには、未だBar車両連結されれば、赤ワインなんぞ嗜まんとす。



フランスが誇る世界最速新幹線TGVなれど、如何せん日本の新幹線と異なり、車両幅狭くして車輪の幅も狭ければ、在来線と線路共用する所以か、列車の揺れ具合が、南海電鉄特急サザンより酷ければ、況して些か右へ傾く有様、こちとら立ち飲み状態なれば、悪酔いさえしかねぬ有様か。



J.F.は、何やらパイの如きを所望されれど、レンジにてチンとは云わずもがな。御品書眺むれど、他には簡素なサンドウィッチ程度なれば、対して日本の駅弁文化の深化ぶり、正に世界に誇り得る代物なり。



「携帯電話通話禁止」のサインなんぞ、何方も意に介されねば、皆様其処此処にてベラベラ通話に興ぜられる次第、



そもそも個人主義ならぬ利己主義こそ美徳とされる、況してや話好きなるフランス人なれば、携帯電話通話禁止なんぞ絶対不可、公共道徳を遵守せんとする日本人とは、何かにつけて、全く以て正反対とは、確と肝に銘ずるべし。そもそもトイレットペーパーの向きや、蛇口の回す方向すら逆様と知れ。



同じフェスティバルへ向かわれるカップルと遭遇、話好きなるフランス人なれば、当然怒濤のトークへ突入されしとは云わずもがな。



午後8時過ぎ、St Nazaire到着。投宿先たる駅前のホテルにチェックイン。小洒落し部屋なれど、是亦当然クーラーなんぞ皆無なれば、室内の蒸し暑さ尋常ならずして、思わず窓を全開とせり。



晩飯を食らうべく、フェスティバル会場へ赴けば、ホテルより車にて10分程か、漸くビーチへ到着すれば、



砂浜上にステージ設営され、アフリカン・パーカッション・グループが絶賛演奏中なり。





会場たるビーチ散策せり。















釣りに興じられる御仁達も見受けられし。



均か猟奇事件の現場ならん。



楽屋テントにて、晩飯を食らわんとすれば、先ずは「サラダ」にして、些か苦手なビーツのみならず、何と無花果もぶち込まれれば、INU宜しく思わずの一言「成る程な」是も亦フランスなればこその味わいか、せやけどサラダなんぞ普通でええんです。



主菜は、何やら「魚料理+クスクス」そもそもクスクスを大いに忌み嫌えども、斯くもクリームソースにてふやかされ渾然一体と相成れば、充分食し得る次第。魚の正体不明なれど、白身なれば可もなく不可もなく、所謂クリームソースにて和えられれど、矢張り味の奥行き浅くして、結局ハバネロソースを施し食らえども、せめて粉末出汁なんぞ施せば、遥かに美味と化すは必至、何とも残念至極な一品なり。



楽屋テントより、ステージを臨めば、アフリカン・パーカッション・グループの演奏もクライマックスを迎え、今や客も総立ち狂乱状態にして、何やら原始宗教の儀式の如くトランス状態に突入され踊り狂われる有様、然れど演奏される曲とは、どうにも先程より同じ3曲を、只管延々と繰り返されるばかりにして、結局演奏内容なんぞ、アホの一つ覚えの如くリズムが続けば、ホンマは何でもええんちゃうんかいな。



大層な盛り上がりにて、アンコールも幾度繰り返されしか、漸く演奏も終了すれば、今度は日没迎えしビーチあちこちにて、ジャンベなんぞが打ち鳴らされる有様、片や楽屋テントにては、皆様大いに歓談中、最早アホらしさ極まりて、運良くホテルへ御送り下さる御仁に遭遇すれば、早々にホテルへ撤収せり。カーナビのガイド音声が、妙にセクシーな女性のウィスパー・ヴォイスなれば、是亦如何にもフランスなればこそか。

斯くしてホテルへ無事帰還、ネット接続すれば、僅か15分にて切断され、これは一体何事ぞと思えば、何と無料Wi-Fiは15分のみ接続可能なりけりて、何やねんなそれ。結局テレビなんぞ眺むれば、斯くしてSt Nazaireの第1夜は更け行きし。


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