過酷な冷え込みぶりにて、相も変わらず毎夕水道凍結すれば、斯かる窮境に於いては、洗い物を増やすべからずとばかり、アルマイト鍋にて寿がきや「名古屋名物 味噌煮込みうどん」を拵え、その片手間にて、牛蒡、椎茸、紅生姜を召喚し「天婦羅盛り合わせ」なんぞ拵え、御存知粉末梅昆布茶を調味料として添えれば、これにて「味噌煮込みうどん+天婦羅盛り合わせセット」完成せり。斯くして洗い物は、天婦羅粉を練りしボウル、天婦羅を揚げし中華鍋、味噌煮込みうどんを拵えアルマイト鍋、天婦羅を盛り付けし皿、粉末梅昆布茶を盛りし小皿の計5点なれど、中華鍋より揚げ油をオイルポットへ戻せば、鍋内に残る油は、次回の料理にてリサイクルせんと洗わず留保、天婦羅を盛りし皿は、キッチンペーパーを天紙代わりに敷けば油汚れも僅か、味噌煮込みは名古屋人の味噌煮込みうどん専用土鍋宜しく鍋焼きうどん用アルマイト鍋にて食らえば、こちとら蓋を皿代わりに食す名古屋流を倣わぬ故、蓋の汚れも水蒸気程度に抑えられ、それもこれも全ては、食器洗浄に要する水すら最小限に抑えんとすればこそ。味噌煮込みうどんと紅生姜掻き揚げの相性とは、毎度乍ら余りの美味さに、只管感嘆するばかり。
さてその些かの揚げ油残る中華鍋を以て、葱炒飯なんぞ拵えれば、片やスパゲッティーを茹で上げ、オリーブオイルと解せし鱈子にて和え鱈子スパを拵えるや、この2品をカレー皿に盛合わせ、十把一絡げならぬ二把一絡とばかり、刻み海苔を双方に散らし、いざ仕上げは葱炒飯に鱈子を豪快にON! 斯くして「葱鱈子炒飯+鱈子スパ相盛り」食せり。鱈子料理2種を食べ比べ、その味わいの演出異なれど、果たしてこれも食い合わせの妙ならんや、共に鱈子の風味大いに堪能し得し。
昨年より、我が山寺のスタジオに、ドラムセットを導入設置せんと目論めば、遂に念願叶いし次第、これにてドラムも録音可能となれば、四十どころか五十目前の手習いとばかり、ドラムの練習なんぞにも精を出さん。但しこのドラムセット、初心者以前なるド素人ならではのアイデアを以て、通常とは随分異なるセッティングを施せば、そのあらましを聞かされし岡野君なんぞ大爆笑、いやはや然もありなん、そもそも未だ「ドラムセット斯くあるべし」たる定石すら無視し得ればこそ。
大阪アジトへ。「秋刀魚塩焼き+金平牛蒡+出汁巻+ワカメと干しえのきの味噌汁+蕪の葉炒めごはん」食せり。大根も酢橘も備蓄無ければ、秋刀魚塩焼きに檸檬添えてみんとす。果たして如何な塩梅かと思えば、これが意外にも美味にして、大根おろしや酢橘の代用品として、充分に及第点獲得されり。
「金平牛蒡」たっぷりの擂り胡麻施せば、これは大いに美味なり。
胡麻油にて蕪の葉と唐辛子を炒め合わせ、ヤマサ昆布つゆ施せし代物を、ごはんにON! せしのみなれど、これが大いに美味なり。
遂に「干しえのき」備蓄潰えれば、えのき6束を購入、ファンヒーター前に広げ乾燥、
斯くしてまたしても「干しえのき」仕込み完了せり。
コールドスリープに処されし生ベーコンを召喚、山葵菜やイタリアの唐辛子peperoncino共々オリーブオイルにて炒め合わせ、バジルオイルに絡めしスパゲッティーと和えれば、これにて「spaghetti con pesto, pancetta e wasabina(山葵菜とベーコンのバジリコ・スパゲッティー)」完成せり。ベーコンと山葵菜と相性素晴らしければ、これは大いに美味なり。
先日、最早その生命の炎は、風前の灯かと危惧されし「みよず」なれど、哀しきかな、遂には御臨終にて昇天、斯くして大阪アジトの水槽は、今や水中箱庭の如しと成り果てし次第。何れこの困窮ぶりより脱出叶いし暁には、界隈のホームセンター内観賞魚店にて、出目金の番いなんぞ購入せんと思い巡らせるものなり。
↧
山寺にドラムセット組み上げれど、みよず鬼籍に入りたり
↧