午前6時半起床、素晴らしき大快晴にして、地球の自転にて当然たるべく訪れし清々しき朝を、今朝も亦迎えられし事に感謝、ぶらり表へ出てみんとすれば、何やら珍妙な生物発見、果たしてこれは、太古より忌み畏れられし所謂「悪魔」の類いか、扨又地球入植計画を進行させる「地球外生命体」の類いか、何方にせよ清々しき朝は、斯くして禍々しく彩られし。
気分一新すべく朝飯なんぞ拵えんとすれば、昨夜のフレンチフライ残党と、ケータリングより失敬せしサルサディップ残党を召喚、鍋にぶち込みて些かの水を注し、日本より持参せし粉末出汁、水屋にて発見せしオレガノ、月桂樹の葉、胡椒をも投下、ひと煮立ちさせれば、
これにてインプロ・リサイクルクッキング「フライドポテトのトマト煮」完成、水屋より失敬せし唐辛子も添え食らうや、充分に美味なれど、連日トマト味の代物食らえば、些かトマトの酸味に辟易せし有様。トマトソース系にタップアウトするは、未だ3週間を残す現在、ほぼ万死に等しきやと危惧されれば、何としても此処は踏ん張るべしと知れ。然れど一旦折れ始めし心は、いと儚きばかりなれば、今回苛まされる私の食の国粋主義ぶり、如何ともし難きかな。
道中弁当拵えるべき時刻と相成れど、最早心折れ果てれば、食したき代物一切思い浮かばずして、そもそも食材も蛸缶、烏賊缶、牡蛎缶なんぞなれば辟易至極、はっきり云うてもう何も作りたないねん。斯くして何とか食したき代物思い浮かべば、冷蔵庫より玉子1個を失敬、持参するお魚ちゃん容器の醤油召喚、これにて「玉子掛けごはん」として食らうや、玉子の味わい希薄なれど美味。
此処も亦、大層な御屋敷なれば、何と愛猫2匹へ1部屋宛てがわれる次第、
日本の過酷にして悲惨な住宅時事情を思えば、何と贅沢極まりなき猫共ならん。
皆様順次起き抜けて来られ、朝飯なんぞ拵えんとされれど、どうにもガステーブルの着火方法に首傾げられれば、単にカチカチと着火用火花散らず、無音を以て静かに着火するシステムなれど、着火までの僅か1秒間待てぬ御様子にて「火が付かん」と途方に暮れられ、若しくは憤慨されれば、傍らにてその様見受ける度、差出がましくも着火御指南差し上げし次第。
毎度MInneapolisにてはMark宅に投宿させて頂けど、現在彼はノイズミュージシャンとしてツアー中なりければ、今回投宿させて下さりしJustinの友人Andy、誠に以て有り難き限りかな。Thanks a lot!!
扠、いざ出発するや、いきなりレコード屋「Hymie's Vintage Records」到着。
此処は毎年掘り出し物多ければ油断禁物。シングル・コーナーにてツイストとジョニー・ルイス&チャー発見、果たして如何な経緯を以て遥かなるMinneapolisまで漂着せしか。
膨大なる8トラ在庫を前に、いきなり脳汁大噴出されし津山さん、
最早話し掛けれど返事も無しとは当然至極、古今東西の8トラ蒐集家に多く見受けられる典型的症例、所謂「8トラハイ」なる恍惚陶酔状態へ到達されればこそ。
不要レコードのリサイクルとしての妙案「Record Label Coasters」1枚$3.00也。
あのデビッドホプキンス氏が蒐集される嘗てのラジオ・プログラム・レコードたる16"盤もずらり揃えば、
何せカセットや8トラどころかオープンリールすら御覧の如き在庫充実ぶり。
Dave Masonの7"EPと、大量の8トラを手に抱えられ、大いに御満悦なる津山さんなれば、勿論御馴染みたるいわしたり顔にてキメられれど、
レジ前ガラスケースにて何やら発見されれば、
何とHawkwindの8トラ2本「Hawkwind」「In The Hall Of The Mountain Grill」共に驚愕のシールド新品にして、
是が亦驚くなかれ2本にて僅か$6.00也とは、均かの大戦果に、愈々その脳汁噴出も土石流の如く濁流となられしか、いわしたり顔にてキメ捲り、
然ればエルビス・プレスリーの8トラ・ボックスセットを以て、亦してもいわしたり顔にてキメ捲り、
更にはHawkwindのみならずサンタナやらディープ・パープルやらリンダ・ロンシュタットやらの8トラも掲げ、亦々いわしたり顔にてキメ捲られし。
片や御気の毒な程にいわされ顔なるジョン・デンバー。
一足先にレコード・ハンティング終えられ、隣のカフェにてコーヒーなんぞ購われし、いとクールなる佇まいの方々。
而して独り後生大事にレコード箱を抱えられ、
はあはあ肩にて息されつつ積み込まんと孤軍奮闘される御仁もあり。
然れば給油休憩にて立ち寄りしガソリンスタンド内売店にて、早速スナック菓子を物色されるその御仁ことみつるちゃん「これ美味いねん。」
本日は道中弁当も拵えず、出発前に玉子掛けごはん食らいしのみ、如何せん最早食したき代物思い浮かばぬ末期症状ぶりなれど、そもそも無類の甘味好きにして、甘味に関せば絶対的打たれ強さすら誇れば、昼飯としてカスタードクリーム入りドーナツ2個購い食らうや、日本の屁垂れな甘さ抑えめなんぞとは別次元なる極悪激甘ぶりに、脳も痺れ捲り魅惑の恍惚状態へ達せし。今後は甘味主食主義を打ち出し、デイル・クーパー特別捜査官宜しく「蜜蜂の生まれ変わり」と相成らん。
日清の海外仕様カップ焼そば「Chow Mein」に何と新バージョン「Chow Mein Premium」登場すれば、何かとこのChow Mein食される津山さん、此処は矢張り外せぬとばかり購われし。
いざChicago目指し爆走すれば、遥か前方より黒煙上がり、何事かと思えば、
乗用車が大炎上、然れどその前にて笑顔以てポーズ取られる女性達之圖。
Chicagoは今宵の会場たるEmpty Bottle到着。昨夜均かのトラブル勃発せし私のギターなれど、此処は「God Hand」の持ち主東君に修理頂けば、無事完全復活遂げし次第、流石は神の手の為せる奇跡か、有り難き限り。エーメン。
ビリヤード台を見つけられるや、毎度勝負挑まれる自称「小博打打ち」なる津山さんと東君の御両名、賄いたるハンバーガー片手に、如何にビリヤードに興ずるべきか四苦八苦之圖。
Baltimoreにて勃発せし暴動の記事に、大いに笑顔なる我等がGodことJustin、
而して彼曰く「この男、片手にプリングルス持ってる!」何故かは推して知るべし。
今宵の晩飯は、隣接するレストランより注文し得れば「Cheese Burger Without Cheese(チーズバーガーのチーズ抜き)」所望、
焼き具合は勿論レアなれば、これは大いに美味なり。因みにバンズは、食べ盛りNANI君へ寄贈させて頂きし。
今宵も「ST 37」は、ヘヴィチューン連発の大熱演。
我々も大爆音にえほたえ捲れば、大いに盛況にて幕。
ライヴ写真拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
終演後、アメリカ産ノンアルコール・ビールにて乾杯せしみつるちゃん、毎度乍ら満面の笑顔なれど、その味わいは日本産に比べ不味きばかりなりけり。
仲睦まじきみつるちゃんとNANI君、素晴らしき笑顔ならん。気付けば2人してAmazon Salivaなれど、果たしてリーダーの方は何処に。
バーカウンターにて「Earplug」即ち耳栓販売されるは常識なれど、西洋人とは肌や目も我々に比べ弱ければ、耳も亦同じならんと推察され、然ればこそ耳栓されれど概ね聴こえる音像は我々の聴く音像と同じならん。然れど体臭キツきのみならず、常々サングラスや耳栓が必須とは、何とも屁垂れにして御気の毒な種族なるかな。
今宵は2組に分散し投宿なれば、私とみつるちゃんとNANI君は、シカゴ・アングラ・シーンの重鎮Plastic CrimewaveことSteve宅へ投宿せり。
そのPlastic CrimewaveことSteve、6月には来日ツアーも予定されれば、是非とも御気に留め置き下さりたし。
彼女のDawn Aquariusと女下僕にして、流石は重鎮サイケデリアなるかな。
何時でも何処でも仲睦まじきみつるちゃんとNANI君なり。
Steveの口癖は「パァーティイイイイイーーーーー!!」にして、結局明け方まで盛大にパーティー状態と化せば、午前5時過ぎ散開となれど、気付けば大いに空腹なれば、何か食らうべくNANI君共々キッチンへ赴きし。みつるちゃんも誘えど、ダイエットの為に夜食厳禁と宣われれば、成る程尤もな御話にして、未だ若きNANI君は兎も角、五十路を迎えんとする私も、本来ならば夜食厳禁たるべきが正道なれど、織田信長にて御馴染み「敦盛」の一節「人間五十年」宜しく、50年も生き長らえれば最早思い残すべきも無し、然れば何が為の節制かと、今や全て解禁せし我が人生なれば、我が刹那主義享楽主義も愈々此処に極まらん。
然れば既にタップアウトせし筈の即席麺なれど、背に腹は替えられぬと召喚、水屋にて胡麻油を、冷蔵庫にて中国製ホットソース「Tuong Ot Sriracha」を失敬するや、日本より持参せし即席蜆汁も召喚せり。而して茹で上げし麺を、麺通たる東君の助言に従い「麺を水洗いし余分な油分を落とす」行程を踏めば、フライパンに胡麻油を投下、NANI君より御裾分け頂きしレタスと玉葱、更に冷蔵庫より失敬せしベビーリーフを炒め合わせ、即席蜆汁を調味料として投下、其処へ水洗いせし麺を投下、今一度胡麻油を垂らし、最後に中国製ホットソース「Tuong Ot Sriracha」を施せば、是にてインプロクッキング「ピリ辛味噌胡麻油焼そば」完成、いざ食らえば、思わず驚愕せし程に美味。これならばもう暫し即席麺にも耐え得るや。
私と同じく即席麺にタップアウト入りしNANI君なれど、この「ピリ辛味噌胡麻油焼そば」食らわれるや「美味い!」いやはやこの美味さは、仮令日本にて商品化販売すれど、充分に成功し得る味わいなれば、何処かの製麺会社の新商品開発担当の方、是非とも連絡頂きたし。
ついぞ夜食厳禁を宣われし筈なれど、結局辛抱堪らずスナック菓子貪られしみつるちゃん之圖。それやったら即席麺食うてる方が未だマシやで。正にスナック・ホリック、スナック・ジャンキー、如何せん移動の車中に於いてですら、眠りつつ寝惚けつつスナック菓子1袋ぺろり平らげられる有様なれば、最早為す術も無し。
ふと気付けば午前6時半、斯くしてChicagoの夜は更け行き、遂には朝を迎え、漸くソファーにて就寝せり。
みつるちゃんより皆様へメッセージ「今回のアシッド・マザーズ・テンプルのアメリカ・ツアーの詳しい模様は、メンバーのブログ二頭体制でお送りいたしております。両方読めば全貌が明らかに!是非どうぞ。」而してNANI君のブログはこちら。
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Chicago
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