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Channel: 大ぼら一代番外地
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New Haven

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昨夜は右目の痛みに耐えかね早々に就寝すれど、潜在意識の奥底には、豚肉購入すれば今朝は豚カツを所望せんとの想い潜めばこそか、空飛ぶ豚が、わざわざ調理されるべく飛来せし夢を以て、目覚めし有様。



起き抜けし刹那、電光石火疾風の如きを以て台所へ出没、冷蔵庫に眠らせし豚肉を、而して日本より持参せし「揚げず鶏むねカツレツ」なる代物を召喚せり。



豚肉は可成りの分厚さなれば、各々2枚に卸し、計4枚とせり。この豚肉2枚入りパックは、そもそもNANI君との共同出資にて、1パック僅か$5.45也にて購いし代物なれば、これにて各々2枚ずつと相成りし。



隠し包丁を以て下拵え施し、いざそのパッケージに記されしレシピに従い仕込み完了、



而してフライパンにて焼き揚げれば、



豚カツには、昨日購いし大根を以て大根おろし投下、水屋より醤油と酢を失敬し贋ポン酢とすれば日ひと垂らし、簡易人参サラダや若布増量即席蜆汁なんぞも沿え、斯くして「みぞれカツ定食」完成、いざ食らえば激烈に美味、正に我が肉体が欲せし代物に他必ずして、日本洋食文化万歳。



もう1枚も調理済ませれば、こちらは道中弁当とせん。



昨夜、右目に激痛食らいし顛末とは、そもそも一昨日購いしコンタクトレンズ保存液と思しきが、実は消毒液にして、愚かしくも消毒液に浸せしレンズを着眼せし刹那、眼球大炎上せしが如き激痛食らいし顛末。成る程注意書にても「your eyes burning」なる一節確認せられれば、我乍ら己れのアホぶりにも愛想尽きしものなり。然れば薬局にてアメリカなればこその弩級化膿止め点眼薬を購えば、何れ治癒し得る日を待つのみ。



投宿させて頂きしABUNAI!のJoe Turnerと記念撮影。



毎度恒例Joeとみつるちゃんとの「日米腹比べ対決」行われれど、糖尿病患いし以降はみつるちゃん連敗中。因みにみつるちゃんが勝利せし第1回目の模様はこちら。



扠、我等がGodに連れられし先は、レコード屋「In Your Ear Recoreds」とは云わずもがな。



在庫の充実ぶり圧巻なるは既知なれど、8トラ在庫も大量にして、8トラ蒐集家津山さんは脳汁大噴出にして土石流の如しか。



何やら御宝発見される度、大いに盛り上がられれど、



正にゴールドラッシュ状態にして絶品至宝大量発掘、最早笑顔を以て物色中、



戦慄の大戦果に、毎度乍らのいわしたり顔も、思わずにやけしは仕方なし。



Jethro Tullのポスターも熱望されれど、持ち帰る手段あらねば断念され、せめてもと記念撮影せり。



斯くしてレコード・ハンティングも満喫堪能するや、昼飯にせんと道中弁当は「カツカレー弁当」なり。弁当箱にごはんを盛ればレタスをON! 其処へ今朝拵えし豚カツをON!、而して.es(ドット・エス)のピアニストsaraさんより頂戴せしデリーのレトルトカレーを召喚、全くの具無しサラサラカレーなれば、食感豊かにすべく、卸し玉葱に水屋より失敬せしスパイスあれこれ加え炒めれば、これを予め弁当箱へ添え入れ、いざ食す際にレトルトカレーを投下、然ればこの炒め玉葱と混ざり合いて、玉葱の食感や甘味旨味なんぞも堪能。斯くしてバージョンアップ図れば、そもそも冷めしカレー厭わぬ故、是亦激烈に美味にして、カツカレーも亦「海外ツアー中に恋しくなる料理」上位に入れば、奇しくも北米ツアー折り返しに際し食し得しとは出来過ぎかな。



カレー部部長みつるちゃんが嗅ぎ付けるや、曰く「ああああぁぁぁぁ~っ!『デリー』のカツカレーや!是って店に行っても食われへん夢のカレーや!『デリー』のカレー食いたい!帰ったら空港から『デリー』へ直行しよかな…」その「デリー」なるカレー屋に赴きし事あらざる私なれば、果たしてその御品書にカツカレーあらざるとは存ぜぬ次第、悪しからず。



デリーのカレー妄想にて脳汁大噴出されしみつるちゃんなれば、徐ろに取り出されしは、昨日アジア食材店にて購われし「カール」にして、これはみつるちゃんの最も好きなスナック菓子とは重々承知之助、そもそも先程、遅き朝飯なればこそ然して時間経過もせぬうちより昼飯食われしみつるちゃん、曰く「カール食うてしまいそうやから弁当食うて腹膨らませた」筈なれど、結局カール食うてもてるがな。



更には弁当の残りにカールをON! され「カール丼」とされれば、曰く「これは美味い!」思わず女子高生の如き一品と思われれば、流石は未だ十代の味覚を誇られる強者なればこそか。



移動の車中より、空飛ぶ野生豚ことAmerican Flying Pigを目撃、今や筆頭絶滅危惧種たるアメリカの野生豚は、世界にも稀なる飛行豚にして、然れど飛行するや周囲一帯に悪臭を撒き散らせば、入植せしスペイン人を始めとせし欧州野蛮人達に忌み嫌われ、次々撃ち落とされれど、撒き散らせし悪臭とは裏腹に、その肉が大層美味と知られるや、愈々西洋野蛮人の十八番たる大乱獲を誘い、僅か半世紀にも満たぬうちにほぼ絶滅せられし珍獣なりけり。嘗てPink Floydが、アルバム「Animals」にて自嘲的暗喩を以て、アルバムカバーにあしらわれしは御存知の通りならん。今朝夢にて空飛ぶ豚が登場すれど、豚カツに対する潜在意識下の想いにあらずして、実はこの貴重体験への兆したりしか。私も叶うならば、是非ともこの珍獣飛行豚の肉を味わいたし。



New Haven到着すれば、先ずは今宵の投宿先たるJustinの友人にして、今宵の会場Cafe9にて女給務められる方宅へ。バックヤードにて寛げば、リスを発見せしNANI君、思わず激写せんとす。



これがそのリス。アメリカのリスは、いとデカし。然れど野生豚の如く飛ぶ事は叶わじ。



ツアー日程も愈々折り返せば、前半戦に購入せしレコード整理せんとす。此処まで購入せしLP 91枚、EP 7枚、DVD 1枚、勿論CDはゼロ。例年よりも随分買い控えれば、此処までの購入分を梱包、これを発射せんとすれば、今後再びゼロより始め得る次第にして、後半戦購入分は持ち帰らんとする目論見なり。



投宿先向いの湖に日没を臨む。



いざ会場へ向け出発すれば、車中より、摩天楼の間に沈む夕陽を臨む。



今宵の会場Cafe9到着。



晩飯は、界隈の中華料理屋にて、ツアー定番食たる「Shrimp Fried Rice」所望せり。何せ味的にハズレなければ、容器も1個にして、仮令Shopzpneに座され商い中ですら食し得る手軽さなればこそ。注文せし際、中華料理屋の女将曰く「何故皆そんなに海老炒飯が好きなのかねえ…って美味しいから当たり前さ!ハッハッハッ」因みに添えられしマスタードを和えれば、何と海老焼売の味に豹変する不思議、これにて味チェンジ図れば、食い飽きずして2度堪能し得る次第。



満月なれば何とか撮影せんと思えど、ここ数日来、私のデジカメ大いに不調にして、ズーム機能障害勃発、起動するやズームが出鱈目に暴走せし挙げ句、撮影不可にて再起動要請と相成る次第、然れば案の定動作コントロール不可にして、結局撮影されし満月の写真は下なる有様。奇しくも懐かしや「土曜ワイド劇場」当時の通称「土曜エロ劇場」のオープニングなんぞ想起せられし。



今宵先鋒務めて下さりしは、地元バンド「Landing」にして、80’s雰囲気充満されし当時の所謂「New Wave」に於けるネオサイケぶり、成る程80年代初頭すら30年以上昔にして、既に幾度もリバイバル・ブーム迎えしは当然至極か。



次峰務められしは、その80年代より活動継続されるテキサスの重鎮「ST 37」今宵も熱演、更には此処数日、
我々の悪影響かステージ上にてほたえ気味なれば、過去に於いてツアー共に回りしほぼ全バンドに勃発せし珍現象に他ならじ。



今宵も大爆音にてほたえ捲れば、大いに盛況にて無事終了。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。



投宿先へ帰還するや、夜更かし組たる私とNANI君は、徐ろに台所へ直行、いざ夜食なんぞ拵えんとす。



愈々最後の1袋と相成りし、忌まわしき不味即席麺こと「Maruchan Ramen」召喚、



麺を茹で上げ、麺通東君の助言に従い水洗、レタスと人参を投下、先ずは例の中国製ホットソース「Tuong Ot Sriracha」施し、先日何処ぞにて失敬せし花椒のみならず、漸く購いし生ハバネロ1個をも刻み投下、水屋にて発見せし胡麻油をひと回し、更に日本より持参せし小袋入り胡麻を召喚投下すれば、これにてインプロクッキング「無国籍風胡麻風味混ぜ麺」完成せり。程良き辛さ甘さ香ばしさが見事に和合、想像以上の美味さに驚愕せり。



NANI君は亦しても男前に大量のスパゲッティーを以て「spaghetti aglio, olio e peperoncino」拵えられれば、盥の如き大皿に盛り付け、一気にぺろり完食されし。思い起こせば先代ドラマー兄ぃも亦、ツアー中は1日6食も食らわれれど、それを以て、連日連夜あの過酷なドラミングを展開されれば、若きNANI君なら尚の事ならん。



有り難くも昨日「Early Works 1978-83 vol.1」「Early Works 1978-83 vol.2」「Private Tapes Complete Set」なる、私のボックスセット3種売り切れれば、今宵は徹夜にても追加生産に励むべし。
斯くして亦しても夜更かし三昧、New Havenの夜は更け行きし。

而してNANI君のブログも併せて拝読頂きたし。


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