(「耄碌貪飲餮食譚(文月)前編」よりの続き。)
先ずは文月こと7月の明日香村、蓮畑之圖。
今夏は夏鍋を堪能せんと、具材は質素に白菜、豆腐、椎茸、牛蒡天、葱なれど、付けダレにポン酢、特製中国式タレを用意せし。後者は、四川麻辣椒味噌+花椒粉+花椒油+タケシオイルなる最強の一品にして、これにて食らえば激烈に美味なるかな。然れど夏鍋は、コース料理の如きを模し、先ずは豆腐にとろろ昆布施しポン酢にて堪能、続けて他の具材をポン酢にて、最後に特製中華式タレを以て頂くものなり。質素な具材なれど3度楽しみ得るとは、正に貧乏人なりの贅沢ならん。
日本酒マスターたるカマチ君に御案内頂き「大阪角打ちの旅」へ。各店なればこその逸品を勧めて頂けば、何れも激美味。
梯子酒すれば、カマチ君もええ調子と相成られ、然れば私も大いにええ感じ、
最後の一軒に漂着すれば、最早些か酩酊すれど、酒飲み歩けば当然の理、大いに愉快な一夜なり。
而して帰路に就かんとすれば、台風の影響にてJR大幅に遅延、結局最寄駅まで僅か2駅に1時間以上も要せば、斯くして浪花の夜は更け行きし。
夏なれば鰻、否、鰻は大好物なれば季節問わず食らう有様なれど、蒲焼きを以て「鰻丼」とせり。下に控えるごはんには、実山椒施せば、蒲焼きに施せし山椒粉と相俟り香しきかな。付け合わせは「豆腐の味噌汁」とは一目瞭然、悪しからず。
鰻蒲焼き残党たるを以て、再び「鰻丼」とせり。下に控えるごはんには、実山椒施せば、蒲焼きに施せし山椒粉と相俟り香しきかな。付け合わせは「豆腐の味噌汁」とは一目瞭然、悪しからず。
「焼き秋刀魚+切干大根+茄子と椎茸と万願寺の炊き合わせ+黒豆納豆+若布の味噌汁+ごはん」秋刀魚は塩秋刀魚にあらず、亦塩一切打たぬ儘に焼けば、酢橘搾るのみにて食らうものなれど、極薄味嗜好な私にはこれにて充分塩味足りれば、大いに美味。
「切干大根+焼き秋刀魚+若布の味噌汁+サラダライス」食せば美味。
欧州より知人訪ね来れば、難波界隈にて飲み歩かん。「ひでぞう」にて日本の美酒美食大いに堪能頂けば、〆は某所にて、美人女給の御酌にて景気良く日本酒呷るばかり。
烏賊を捌けば「spaghetti al nero di seppia(烏賊墨スパゲッティー)」と「spaghetti pomodoro con i calamari(トマトと烏賊のスパゲッティー)」の「2種盛りスパゲッティー」食せり。トマトソースに烏賊腸ぶち込みひと煮立ちさせれば、是亦絶妙なる味わいにして、激烈に美味。付け合わせに「タイ風サラダ」トムヤムペーストを酢にて溶きしを施せし代物、是亦美味。
トマトソース残党を以てオムライスに施せば、斯くして「オムライス」食せり。
具材にトマトも仕込めば美味。
夏鍋を極めんと、今回は白菜、椎茸、葱、牛蒡天、豆腐、焼売を具材に、付けダレはポン酢、特製中国式タレを用意せし。焼売を特製中華タレにて食らうは絶品至極、正に至福のひと時かな。
「鰺フライ+茄子の煮浸し+海苔の佃煮+味付海苔+豆腐の味噌汁+ごはん」食せり。
「焼き秋刀魚+黒豆納豆+味付海苔+豆腐の味噌汁+ごはん」食せり。
4ヶ月間もほぼ留守にすれば、正に荒寺の様相呈すれど、漸く境内掃除叶いし次第。
ex.居候ねこロイドも息災なり。
夏鍋に興じれば、具材は白菜、五目巾着、海老雲呑、白菜、葱、牛蒡天、豆腐にして、付けダレはポン酢、特製中国式タレを用意せし。海老雲呑を特製中華タレにて食らうは絶品至極、正に至福のひと時かな。
御馴染み「激辛激痺我流麻婆豆腐」拵えれば、付け合わせしごはんには実山椒添えしも常。素晴らしき芳しさと刺激ぶりに、あの前衛料理アニメ「ミスター味っ子」なれば、紛う事なく宇宙遊泳若しくはLSDトリップの如きサイケデリックな表現頂き得るは必至、滝の如く流れ落つる汗を拭いつつ食らう事こそ醍醐味かな。
あの刺激ぶりは如何せん病み付きになるも当然にして、然れば麻婆豆腐連投せん。斯くして再び「激辛激痺我流麻婆豆腐」拵えれば、今回は箸休めに「茄子の煮浸し」添えし次第、激烈に美味とは云わずもがな。
然ればふと、海外ツアーに於いて遭遇せし奇々怪々珍妙極まりなき麻婆豆腐あれこれ思い出され、ふと「本格派 vs 勘違い亜流派 麻婆豆腐対決」なんぞ思い立てど、如何せん調理するは己れ自身なれば、海外にて遭遇せし激不味さを再現するは不毛、然れば些か我流にアレンジ施させて頂く次第にして、いざ「麻婆豆腐」と「『麻婆豆腐』と呼ばれる別物」たる2品拵えし。
こちらは所謂「正統本格派」たるべき代物にして、大いに美味とは云わずもがな。
こちらは嘗てポーランドは Krakowの中華料理屋にて遭遇せし「『麻婆豆腐』と呼ばれる別物」を再現せんとせし代物にして、そもそも豆腐にあらず厚揚げなれば、厚揚げ入り野菜炒めたりし有様。然れど今回、花椒、唐辛子、生姜、ヤマサ昆布つゆをベースに味付け施せば、仕上げに花椒油もひと垂らし、何やら中国の安定食屋若しくは安屋台なんぞにて御目に掛かる一品の如きにして、然れど是は是にて大いに美味なり。
「焼き鯖+茄子と椎茸と獅子唐の煮浸し+黒豆納豆+自家製白菜浅漬け+味付海苔+大根の味噌汁+ごはん」食せり。
「鰺フライ+自家製白菜浅漬け+茄子と椎茸と獅子唐の煮浸し+味付海苔+大根の味噌汁+ごはん」食せり。
夏鍋愈々極めんと、具材は五目巾着、海老入り雲呑、豆腐、葱のみ、付けダレはポン酢、特製中国式タレを用意せし。矢張り海老雲呑を特製中華タレにて食らうは絶品至極、正に至福のひと時かな。
カブトムシ♀(メンタ)紛れ込めば、雑巾の下に隠れるものなり。
実家より「河端家特製辣韮」御裾分け頂き、然ればと「夏野菜カレー」なんぞにて堪能せん。カレーの具材は、トマト、人参、獅子唐、玉葱、茄子にして、スパイスあれこれと炒め合わせ、ひと煮立ちさせし御手軽な代物なり。河端家特製辣韮は、甘酢ならぬ酢+唐辛子に漬けられれば、可成り辛めの味わいにして大いに美味。
大阪へ赴かんと下山、台風接近の報に、仰げば金剛葛城に雲棚引く空模様なり。
心斎橋Conpass到着、MultipleTap主催なるMatmos & Jeff Carey大阪公演へ赴きし。
ドラびでおこと一楽さん+Jeff carey、2人してレーザー&ストロボライト乱射、
正に芸術若しくはアートと云う名に下に繰り広げられし弩阿呆三昧、素晴らしきかな。9月の「秩父4D」も大いに楽しみな限りかな。
レーザー&ストロボ乱射の中心に居座り全身に被弾し捲れば、些か気分悪ろしとMatmos演奏中に中座させて頂きし。
先日、私が御贔屓にさせて頂く新世界の串カツ屋「近江屋」が、この界隈へ出店されしを発見すれば、ぶらり覗かんと立ち寄れど、流石に場所が場所なれば、無駄な高級感漂い、亦、御品書きも些か本店と異なる上、是も昨今の観光客対策か、ソースの器も使い切りタイプなれば「二度漬け禁止」も今は昔か、況して御洒落なバーの如き金ピカなビールサーバーさえ並ぶ有様、斯くも全く以て串カツ屋の情緒なんぞあらざれば、どうにも落ち着かぬばかり。矢張り串カツなんぞとは、所詮オッサンが安酒呷りつつ食らうジャンクなアテの極みと知れば、矢張り新世界本店へ訪れたきもの。
土用の丑も過ぎれば、愈々本日よりSky Shine夏の西日本巡礼へ出発せんとする故、此処は景気付けに、大好物たる「鰻丼」食らわんとす。付け合わせは「若布の味噌汁」なり。大いに美味にして多幸感に満たされしかな。
出発直前、先の蒲焼きの残党を以て、今一度「鰻丼」食せば、体力気力とも充填完了、絶賛クーラー故障中なる我が愛車を駆り、いざ高知へ爆走せんとす。
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耄碌貪飲餮食譚(文月)後編
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