本日は、エアチャイナ午前8時50分西安発上海行きに搭乗予定なれば、ホテルフロントに午前6時にモーニングコールを依頼、然れど昨夜は午前3時半まで打ち上げし挙げ句、大いに酩酊せし有様にして、況してモーニングコールの呼出音が超微音とは是如何に、幸い午前6時半、奇跡的にその超微音に気付き目覚めれば、30分寝坊せし有様、当初の予定の如く、タクシーにて空港バス乗り場へ赴き、其処より空港シャトルバスに乗車せんとする案は、最早間に合わぬとばかり却下、然ればタクシーにていざ空港へ直行せり。タクシーの運転手が「150元」と申し出れば快諾、何せ昨日Fengより、先日同じホテルへ投宿せしスイス人ミュージシャンなんぞ、空港まで300元のもタクシー運賃払わされにけりと伺えば、まさしく半額ポッキリ、況んや寝坊せし顛末なれば果たして何が問題たらんや。
無事7時半過ぎに空港到着、余裕にてチェックイン完了、然れば朝飯を食らわんと、嘗て香港にて購入せし即席カップ焼きそば「炒麺王 鮮味蠣油海鮮」を、今こそ召喚せん。
勿論空港さえ熱湯給湯器完備なれば、
これにて即席カップ焼きそば「炒麺王 鮮味蠣油海鮮」調理完了せり。味がかなり濃厚なれば、薄味嗜好の私には、若干酷な味わいにして、焼そば定食向きな味わいか。
無事搭乗果たし、機内誌なんぞ捲れば、何と「SRO 伎樂天『弦光舞影』」なる日本人に依る雑技団の如しの興行案内発見、因みにSROとは「Samurai Rock Orchestra」の略なりけりて、思わず失笑。参考動画はこちら。
国内線なれど機内食配膳されれば、パンやら果物やらなれど、僅かばかり食らいしのみにて遠慮させて頂きし次第。
午前11時過ぎ上海到着。昨年此処上海にて共演せし女性ノイジシャンArrebatoこと今宵のオルガナイザーたるHuihuiが迎えに来て下されば、先ずはホテルへチェックイン。
本日対バンと務めて下さるフォーク・シンガーHalf OtftoことToniも合流、3人して界隈の火鍋屋へ。骨付きブツ切り羊肉、豆腐、葱等がぶち込まれし、何とも豪快にして、唐辛子のみならず花椒が猛烈に効かされし一品、如何ともし難き程に美味なり。
骨付き羊肉なんぞ手掴かみにて、野蛮人の如く貪れば、〆には麺を投下、これまた大いに美味なり。
ホテルを出るや、川を臨みて、
その川添いに、今宵の会場たる696LIVEも軒を連ねる次第。
トイレに貼られし注意書き。
サウンドチェックも無事終了、出演者及び関係者も連れ立ち、またしても火鍋屋へ赴けば、今度はしゃぶしゃぶなんぞ食らう次第、
而して同席せしは、今宵出演されるイタリア人ギタリストCaligineの友人にして、日本のアニメオタクを自称されるイタリア人男性、大いに酩酊されれば絶好調にして、その饒舌ぶりはまさにマシンガントーク、只管ガンダム話に明け暮れられれど、残念乍ら私はガンダム世代にあらざれば、全く存ぜぬ次第。
今宵は、HuiHuiが企画されしフェスティバル「差:致幻」なり。今宵は、Ganzfeld Lab(全野實驗室)なるリキッド・ライティング・チームが、サイケデリック・ライトショーを展開して下さる次第。
先鋒を務めて下さりしは、フォーク・シンガーHalf Otfto、まさしく上質アシッドフォークたるべく繊細なる歌声とギターワークに、思わず幻惑魅了されれば、何れ共演の機会を求めんと思うばかり。彼の歌声に興味抱かれし方は、こちらより試聴可。
次鋒を務めて下さりしは、電子音楽家たる卖笑国大使なり。
三番手を務めて下さりしは、イタリア人前衛ギタリストCaligine、トラッド風旋律とエフェクター駆使せしノイズやら発信音やらを混合せり。
殿務めさせて頂きし私なれば、今宵もギターのみならずヴォーカリゼーションをも交える展開、更には、Half OtftoことToni達っての希望なりければ、アンコールは、出演者全員にて「Pink Lady Lemonade」セッションを以て大団円、満員御礼大盛況にて無事終演。今回250枚持参せしCDも、明日の北京公演を残し乍ら圴かの完売、有り難き限りかな。残念乍ら今宵のライヴ写真発見し得ねば、悪しからず。
さて御愉しみなる打ち上げは、昨夜の西安同様串焼き屋へ。
店舗構えられれど、店の表にて調理されれば、成る程店舗内は客席にして、厨房は屋外なり。
ずらり並ぶ串が圧巻。
焼き上がれば、斯くの如し。
地元の方々が何故か「ワイン」と称される、例の強烈なる安酒「紅星二鍋頭酒」55度も登場せり。
ホルモンあれこれやら肉あれこれやら串焼き各種、次々運ばれ来れば、
皆して只管食らうのみ。
日本の串焼き、即ち大阪は鶴橋辺りの串焼きとは異なり、概ねクミン等に依るスパイシーな味わいなれば、インド並びに中東辺りのケバブ若しくはカバーブ等と称される串焼き料理を思わせ、大いに美味なり。
こちらは皆様が「中国のパン」と呼ぶ代物、食せば成る程パンに相違なし。
ピーマンは、先祖返りせしが多くして、ほぼ5割の確率にして激辛なりければ、皆様次々見事にヒット、大いに苦悶されれども、激辛同盟末席に名を連ねさせて頂く私に限り、残念乍ら巡り当たらぬとは、これまた何とも皮肉なるかな。
Huihuiと記念撮影。今回はポスターの素敵なイラストも描いて下されば、大いに感謝するものなり。因みに彼女が描きし今宵の出演者一同のイラストは、こちらにて閲覧可。
美酒美食を堪能しつつ、皆と歓談すれば、斯くして上海の夜は更け行きし。
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河端一@上海 696LIVE
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