午前5時前起床。流石にツアーも後半戦に突入すれば、疲労蓄積し始めしか、若きNANI君の如きに夜更かしは不可なる有様にして、夜毎御先に失礼と、夜更かし組先輩としては全く以ての屁垂れぶりにて睡魔に墜つるや権威も失墜。而して大抵2時間後には目覚めれば、未だNANI君は夜更かし中とは是如何に、根性入りしその夜更かしぶり、天晴なる限りかな。
今回のAMT宗家欧州ツアーも愈々アイルランド・ラウンドへ突入となれば、そもそもアイルランドは太古よりの地球外生命体入植地とは周知の事実、今回は是非とも、その入植計画に関する一層の情報収集を旨とす。
朝飯食らわんとすれば、既に即席ラーメンの備蓄も尽き、うどん1玉と鯖缶1個召喚せり。しりしり処せし玉葱とうどん玉を熱湯にぶち込み、其処へ粉末昆布出汁投入、此れを以ても充分美味なれど、僅かなれども日本より持参せしとろろ昆布も満を持し投下、鯖缶ぶち込むや、これにて「鯖昆布うどん」完成せり。いざ食らえば、昆布出汁の海を泳ぐ鯖の美味なる事この上なくして、正にこれが堪らぬ程、仮令薬味たる葱や七味を欠こうとも、激烈に美味なるかな。
早朝より、昨夜御陀仏昇天されしアンプ3台の修理に奔走されるマイクなれば、彼の帰還連絡を受け、チェックアウトまで未だ時間余せば、界隈散策せんとす。ホテル向いの壁画、是亦紛う事なくカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品ならん。タチバナ先生ファンの方々に朗報あれば、元愛弟子ヒロボンが、来たる今年のAMT祭@名古屋Tokuzoにて、所蔵される先生の作品の数々を展示せんとの噂あり。是非にも世の為、先生の作品と対面鑑賞し得る機会設けんとのヒロボンよりの提案ありければ、是非に実現され得る事を切望せん。
アイルランドと云えば、ギネスビールと共に、云わずと知れし生首屋なり。
八百屋にて白菜ともやし購いし。
斯くしていざCorkへ向け出発せんとするや、ホテル自室にスーツケース置き去りにせしが発覚、フロントにてカードキー緊急再発行して頂き事無きを得れど、我乍らアホ過ぎなるかな。如何せん小学生の時分は、教師達より「忘れ物の帝王」なる称号すら授与される程にして、然れば今現在ですら、ライヴ会場へ赴くに当たりギター忘れしなんぞも幾度かあれば、矢張り性格性分とは然う然う変わる物にあらざらん。
ドライヴイン内バーガーキングへ突撃され、超御満悦なるみつるちゃん、因みに今月末日を以て五十路迎えられる次第。五十路と相成られれど、カレー、ハンバーガー、スパゲッティー、ラーメン好きなるは不変ならん。
「めっちゃ美味い」連呼されつつDouble Whooper貪られるみつるちゃんなれど、
その傍らにて、大英帝国が誇る名物「激不味サンドウィッチ」の不味さに怒り心頭なる津山さん、当初は激不味さの元凶たらん甘酸っぱきジャムの如しを除去せんとされれど、遂には「あああぁ~~っ!腹立つぅ!もうこんなもん捨てたらっ!」結局は握り潰しゴミ箱へ廃棄処分と相成りし次第。御愁傷様。
ピカチュウ目撃、オフなればその素顔晒されし。
ドライヴインにて食欲そそる代物皆無なれば、虎の子たる最後の中国製カップ麺「香辣牛肉面」召喚、先程購いしもやし投下、車中に常備する電気ケトルより熱湯注ぎ、仕上げに熟成待ちハバネロオイル投下、いざ食らえば大いに美味。車載電気ケトルの存在に感謝あるのみ。
今宵の会場Crane Lane Theater到着。
サウンドチェック済ませるや、晩飯は所謂Buy OUtにして、然ればオルガナイザーEmmetの奥方が勤務される日本食弁当屋「MIYAZAKI」御推薦頂くや、東君を除く4名を以て迷う事なく出撃せり。
店員の皆様は、日本人若しくは日系2世と思しき方々ばかりなれば、その料理たるも勿論似非日本食にあらざりて、午後には激不味サンドにて地雷踏まれし津山さんなれど、堪らず巻寿司食らわれるや満面の笑み溢れ出るばかりなり。
カツカレー堪能満喫されるNANI君之圖。
私が購いしは「カツ丼」更に明朝食らうべく「鯖フライ弁当」なり。カツ丼食らえば、激烈に美味とは云わずもがな。味付けが極薄味嗜好の私には些か塩っぱけれど、余りの美味さと込み上げる望郷の念が、相殺して余りある次第。そもそも「おかず食い」なる私なれば、結局カツ丼の具の部分ばかり平らげ、ごはん7割方残す羽目となるや、亦夜食にてアレンジして食らわんとす。
アンプ修理されれば、今回のツアーに於いて初めて、充分なるギターの音量を確保、ホンマここまでどんだけ屁垂れなアンプで演奏させられててんな。今宵も大いに盛況にて、恙無く終了。因みに明日も同会場たる此処Crane Lane Theaterにて急遽追加公演決定すれば、これにて今回のツアーに於けるオフは、11月3日の1日のみとなり、初日より怒濤の32連チャンと相成りし。ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
投宿先たるホテルにて、禁断の夜食食らうべく、カツ丼の残党たるごはん召喚せり。更には鯖缶と白菜も召喚、白菜を刻み、鯖缶をON! ハバネロオイル投下すれば、ごはんにはカツ丼の玉子と出汁の味滲みる次第にて、これら見事に和合すれば、インプロ残党クッキング「リサイクル鯖丼」想像を遥かに凌ぐばかり、激烈に美味なるかな。
ケータリングより失敬せしギネス呷らんとすれど、何とこのホテルの部屋には、電気ケトルもあらねばコップすら常備されぬ有様にして、止む得ず缶より飲まざるを得じ。
今宵は3人部屋にして、前回我々「夜更かし組」と同室すれど殆ど眠れず苦悶されしマイクなれば、今回は東君が同室の運びとなれど、老衰自称される彼なれば疲労困憊即寝成仏を以て問題なし。いざ今宵も夜更かし堪能すべく、NANI君共々テレビにて「13日の金曜日」鑑賞せり。斯くしてCork第1夜は更け行きし。
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Cork(第1夜)
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