午前5時出発なれば、徹夜せんとも思えど、流石にツアー終盤なれば疲弊摩耗満身創痍にて、斯様な気力も体力も残されぬ有様なれば、1時間睡眠を以て午前3時45分起床せり。
日本より日の出遅き大英帝国、況して晩秋の夜長、午前5時とは未だ真っ暗にして、街灯の薄明かりが霧に滲む有様なれど、薄明かりの中に伺えし巨大な影あれば、紛う事なくこれは地球外生命体の母船に他ならぬや。3週間に及びし大英帝国&アイルランド・ラウンド終了し、愈々欧州大陸へ渡航せんとすれば、御丁寧にも御見送りに参上下さりしか。
Doverのフェリーの乗り場到着。
さらば「TESCOの国」よ。下はイメージ画像なれば、念の為。
無事フェリー乗船果たすや、NANI君と2人して、電源確保し得る船窓際の席を占拠、而してブログ更新作業に勤しまんとすれど、船内のネット接続速度が、前時代的に遅過ぎれば、画像アップロードも儘ならぬ有様。
朝飯に「イングリッシュ・ブレックファースト」ぺろり平らげられしみつるちゃん、ネット接続儘ならねば、後は寝るのみ。
片やNANI君は、斯くも劣悪なるネット環境に於いても、何とかブログ更新図られれば、早々に諦めしこちとら、唯只尊敬の念を以て眺むるのみ。
2時間余の船旅を以て、無事欧州大陸はフランスに再上陸せり。
フェリーの旅中、客室キャビンへ赴かず、己れのバン内にて仮眠されしMikeなれば、車中に常備する溲瓶たるペットボトルも活用されにけり。
いざ本日の目的地たるドイツはKrefeldへ向け爆走、ベルギー、オランダを経由する長旅なれば、本日はMike宜しく車中クッキングを以て昼飯とせん。然れば即席麺、昨夜購いしチキンナゲット召喚す。
車内に装備される電気ケトルの熱湯にて麺を戻せば、刻みし玉葱とレタス、しりしり処せし人参共々、トムヤムペースト+粉末昆布出汁を施し和えるや、更にチキンナゲット刻み投入、仕上げにハバネロオイル投下、斯くして車内インプロクッキング「チキンナゲット入りタイ風混ぜ麺」完成、美味なり。
御馴染みオリジナルレシピに由る特製ヴィーガンラーメンを拵えんとするMike、何せ育ち良き彼なれば、丁寧な下拵えより始められる故、昼飯休憩は毎度無駄に長くなるも仕方なし。
世界最不味カップ麺の称号頂かん大英帝国が誇る激不味麺「POT」先日東君と面白半分に購入せし経緯あれば、東君が昼飯にと遂に召喚せり。嘗て十数年前に食らいし折は、開封せし際の余りの見て呉と激不味さにて「埃ヌードル」と呼称せし代物なれど、果たしてあれ以来時も経れば、些かなりとも味は改善されしや。我々がPOT食せし当時とは、未だ大英帝国に於けるカップ麺市場は、ほぼこのPOTの独占販売状態たれど、その後はアジア産カップ麺の市場進出目覚ましくして、競合相手も増えれば当然の如くバージョンアップして然るべし。
いざ開封されれば、嘗ての「埃っぷり」に比べれば、些か食物の如き体裁こそ保たれれど、到底カップ麺には見えぬ代物なり。
紅葉鮮やかなるを背景に、世界最不味カップ麺「POT」食される「麺神」こと東君之圖。下の写真にては未だ微笑浮かべられれど、いざ食らわれるや、その壮絶なる激不味さに到底耐え切れず、後ろに控えるゴミ箱へ廃棄処分とされし次第。Mike曰く「正しい『POT』の食べ方とは、開封するや先ず中身を全て廃棄、そして空になったそのプラ容器に、自分の御気に入りの即席麺を入れて食うんだ。『POT』のプラ容器は丈夫に出来てて使い勝手がいいからな!ガハハハハハ!」なんやそれ、ほならプラ容器以外ええとこなしかいな。どんなやねんな。
御気に入りのアップルジャムを手に、素晴らしき笑顔浮かべるMike之圖。
Krefeld到着、レコード屋「Halfspeed Krefeld」急襲せんとすれど、未だ営業時間内にも関わらず閉店休業なれば、買う気満々たりし原盤原理主義の御二方は、一気に意気消沈しつつも「何で開いてへんねん」欧州人の勤労意欲の無さに、怒り爆発寸前か。
今宵の会場Kulturrampe到着せり。
サウンドチェックも無事終了。昨夜の悪夢の如きとは一転、素晴らしき音管理ぶりに感謝、そもそもサウンドエンジニアとは斯く在るべし、なんぞとは云わずもがな。これで普通やっちゅうねん。
晩飯は、オルガナイザーThomasの案内にて界隈のイタリア料理屋へ。「牛フィレステーキ」所望すれば、
肉汁溢れるその焼き具合も絶妙至極、柔らかさも文句なし、大いに美味なり。
会場内トイレは、通常通り男子用、女子用あれど、更には乗馬マークもありて、これは何方用なるか。乗馬される程の貴族専用か。
今宵も盛況にて、恙無く終了。ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
終演後、カメラマンより依頼され、アー写及びポートレイト撮影す。
みつるちゃん、その立ち姿も素敵かな。
緑のウィッグが定着化しつつあれば、新必殺キャラ「Mitsuko Tabata」誕生の日も遠からずや。
投宿先ホテルにて、毎度乍らテレビ付けるや、何と藤田敏八監督作品「修羅雪姫」放送中なり。均か梶芽衣子の姿をドイツの深夜放送にて拝み得るとは、況してや東映時代の名作なれば、旧き良き邦画の評価高まる欧州なればこそか。
ワインなんぞ呷りつつ「修羅雪姫」観賞後、ドイツなればこそ今回のツアー初なるエロチャンネル確保、斯くしてエロ番組鑑賞すれど、流石にツアー終盤なれば満身創痍疲労蓄積されしか、残念乍ら轟沈せり。
斯くしてKulturrampeの夜は更け行きし。
NANI君のブログも連日並走更新されれば、併せて御拝読頂きたし。
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Krefeld
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