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Channel: 大ぼら一代番外地
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温泉とマントラとうどんと

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投宿させて頂きし集会所を発たんとすれば、ガラス扉越しに宇宙人と思しき顔伺え、御見送り下さりしが如し。扨は集会所とは表向きにして、実は地球外生命体に由る地球入植計画松山支部たらんや。眠り転けし間に、果たして我々の体の何処ぞに何やら埋め込まれしも、決して無きにしも非ずと思えど、今更真実なんぞ知る由も無し。



郷里四万十は中村へ帰省される東君を、松山駅にて見送れば、帰阪組たる私、NANI君、木村君、更には郷里川崎へ帰省せんとされるウッチー、以上4名にて、いざ帰路に着かんとすれど、先ずは朝飯食らうべく、某定食屋チェーンへ。「彩(いろどり)定食」なるを所望、味と品数を考慮すれば、790円也とは、何とも微妙か。



折角四国は松山、道後温泉界隈まで遠征すれば、帰り掛けの駄賃とばかり、以前訪れし「ジャングル温泉」にて、旅の垢を落とすべく立ち寄らんとす。NANI君より「ジャングル温泉って何ですか?」と問われれば「ガラス張り巨大温室みたいなんの中にある温泉で、ジャングルみたく熱帯地方の木が鬱蒼と茂ってるねん…」「ホンマですか?それめっちゃオモロそう!」「せやけどな、鰐がおってな…」「鰐?」「その鰐にな、甘噛みされるねん…」「鰐に甘噛み?」「せやねん、夏目漱石風に云うたら『鰐に甘噛みされますがよござんすか?』」「え?え?え?それって危なないんですか?」「せやから甘噛みやって云うてるやん、大丈夫やって!」「あかん!鰐に甘噛みされるって、どんな感じか全然想像出来へん!恐過ぎるーっ!でも興味あるーっ!」「まあ愉しみにしてて下さい。」



そもそもは愛媛を代表せしレジャースポットなりける「ホテル奥道後」たりしに差し掛かれば、



こちらがその大レジャースポットの一環たりし「ジャングル温泉」への入口なり。



入るや、今以て本館内劇場にて上演される大衆演劇のポスター貼られれど、何ともがらんとすれば、



ロビーの如きに到れども、



傍らに在りしゲームセンターも今や空室、



更に進めば。



「伝説に彩られた渓谷美 湧ヶ淵」の案内板ありて、行き掛けの駄賃にて見物せんと思えども「徒歩往復20分」の但書あれば、即撤回中止決定せり。
(追記)因みに後日、ネットにて調べれば「通行止め。現在は土砂に流され完全消失。」ホンマ行かへんで良かったがな。



次に辿り着きし建造物は、施錠され立ち入り禁止にして、前回訪れし際には、ロープウェイこそ廃止されれど、未だこちらの施設内に立ち入り可能たりしと記憶すれば、此処に備えられし顔ハメパネルに興じしも今は昔か。



而して更に進めば、



漸く温泉入口に到れども、何やら雰囲気大いに異なる様にして、均か改装されしか。



これより先は撮影禁止なれば、写真あらざるも悪しからず。
入湯料払い、いざ突撃すれば、何やら普通にナイスな内湯、更には川原に臨む広大な露天風呂、然れば「あれ?ジャングル風呂は何処行ったんや?」扨は改装に際し、ジャングル風呂は取り壊されしか。思わず「普通にめちゃええ温泉やん」なんぞと本音にて口が滑る程、斯様に素晴らしき温泉と化せば、これはこれにて良しと翻り意に介さじ。ph値9.4を誇る源泉掛け流し、大いに堪能満喫せり。
今は亡き「ジャングル温泉」せめて如何な雰囲気たりしか、ネット上より当時の写真拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。













ロープウェイも健在たりし当時の入口風景を知れば、今の寂れぶり哀しき限り。



「ジャングル温泉」見取図なり。



旅の垢も落としさっぱりすれば、松山道は川内ICへの道すがら、あのカルトスポット「石手寺」へ立ち寄り参拝せんとす。前回訪れし際のレポはこちら



カオル・タチバナ・フランソワ先生が寄贈されし作品もあり。



「宇宙を蔵する者よ」



参道を臨む。



「石手寺七転八福神」ならぬ普通の七福神に迎えられ、



いざ国宝たる仁王門を潜らんとす。



「パワースポット① 仕合わせの鐘」



粛々たる中、その鐘を撞けば、余りの大音量に思わず驚愕されしNANI君之圖。



何でわざわざ英国式にしてもうてんな。



サデゥ像も健在なり。



境内のあちらこちらに「パワースポット」として「五仏パワーストーン」なる球状の石と「元気輪くぐり」なりける謎の輪が新造されれば、此処「七転八福神」の前にも「七転八起再生石」設置されし。



その傍らにて「元気石」なる有り難き代物も絶賛販売中なり。



いざ「マントラ洞窟」へ突入せん。



この奥の「マントラ洞窟」を抜けし先にある「奥の院」に並ばれる「五百羅漢」と思しき面々が、何故か金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅を通り抜け、この入口に並ばれるとは、果たして何の吉兆若しくは凶兆か。



入洞料100円也を払い、いざ川口浩探検隊気分にて洞窟へ突撃、



洞内は左側通行なれば、中央分離帯を成すは、有り難くも御地蔵様連中なり。



有り難き像の数々も、洞内が闇なれば殆ど伺えぬ有様にして、過去2度も訪れし経緯あれど、この像は今回初めて拝まさせて頂きし次第。



「マントラ洞窟」を抜け、愈々「奥の院」へ到るや、NANI君曰く「え?英語?」今や閻魔大王が待つ地獄も、グローバル化が進行すればこそ。



前回のレポにて「見るも無惨に朽ち果てしガネーシャ」と綴りしガネーシャ像、遂には朽ち果て倒壊せり。



金色に輝くこの「マントラ塔」内に「五百羅漢」ずらり勢揃いされれど、現在は「納骨堂」と化せば施錠され、関係者以外立入禁止。



鎮座される仏陀、



然れど無宗教無信心なる今時の若者達なれば、仏陀に手も合わせずスマホにて写真撮影、釈迦入滅も遥か彼方今は昔。南無。



元「マントラ塔」現「納骨堂」の周囲を囲む回廊には、



嘗てその「マントラ塔」内に居られし「五百羅漢」ずらり並ばれれど、



哀しくも風雨に晒されれば、随分色褪せダメージ受けられる有様なり。







因みにこちらが「マントラ塔」内に連座されし当時の様子なり。



仏陀の手の中を埋め尽くすはビー玉なり。



ウルトラマン的装いが眩しき仏像なり。



道端に転がる石を能く能く見れば「これはもしや人面石?」



否、石仏と思われれば、



何故に宅急便の袋と睦まじく並ばれしか。



再び「地底マントラ」の看板掲げられる「マントラ洞窟」へ。



今度は「八十八か所洞窟」へ向かうや、五鈷杵をモチーフにされしが如きU.F.O.と思しきを発見せり。安易にも五鈷杵をモチーフに思えど、然もすれば何処より飛来されしこのU.F.O.をモチーフに、仏具たる五鈷杵が作られしやも知れず、否、屹度相違あるまいと、霊的直感を以て確信せり。



「八十八か所洞窟」を抜けるや「弘法大師修行場」へ至りし。曼荼羅を立体化せし様は圧巻か。



何故斯くも毬を携えられるか。



「宝物館」を訪れん。



宝物館の前に鎮座される方々、





入館料200円也を払い、いざ中へ進むや、折しも雨天なればこそか、陳列ガラスケースが曇り捲りて、全く内部伺えぬ始末。宝物館の管理情況、果たして斯様な有様にて問題あらざりしや。



「喫茶ブッダガヤ」に到れば、無料接待なる梅茶頂けど、魔法瓶に用意下さりし湯がぬる過ぎか。



入口に貼られし「喫茶ブッダガヤ」店内イメージ写真。



「三重塔」に設営される「四国霊場八十八ヶ所お砂撫で 逆打ち衛門三郎 上下逆転」に挑まんとす。



四国霊場八十八ヶ所の寺名が記されし砂袋を撫でて回れば、



御手軽至極に満願成就果たされん。



参詣順路全く逆たりしか「パワースポット0」に到りし。



カレンダーとパンフレット小冊子各種が、無料進呈されれば、毎年松山へ帰省される友人に、カレンダー確保を依頼する次第なれど、今年は自らの手にて頂戴せり。



巨大五鈷杵が前に鎮座する「本堂」を



而して「三重塔」臨む。



参拝を終え、図り知れぬ程の有り難さ満喫受恵されしNANI君之圖。



温泉とカルトスポット観光満喫すれば、いざ大阪目指し爆走せり。遅過ぎなる昼飯休憩に立ち寄りし「四国最後のサービスエリア」こと津田の松原SAにて、板東英二の笑顔眩しき「坂東、感動。」に思わず苦笑せり。



「カレーうどん+うずらウインナー串」所望すれば、カレーうどんは美味なれど、うずらウインナー串の肉部分が些か生臭くして残念至極。



土産物コーナーにて「妖怪うどん脳」なる代物発見するや、



トッピングもあるんかいな。



実物写真もあり。うどん脳、ちょっとええかも。



当サービスエリアのみたる叩き文句にて、さぬきうどんが挟まれし「さぬきうどんバーガー」



更には、うどん入りメンチカツなる代物が、さぬき市のマスコットキャラクターさっきーちゃんの焼印入りバンズに挟まれし「さっきーちゃんバーガー」而してキャッチコピーを転載させて頂けば「お揚げの中に、たっぷり入ったうどん焼き」なる最早意味不明な代物「さぬきうどんカツバーガー」に思わず驚愕すれど、



これぞ真打たらん「うどん+ドーナツ」と但書されし「うどーなつ」なる看板発見、



正にうどんがドーナツと化されし代物にして、衝撃、否、笑撃の一品たらん。果たして津田の松原SAの飽くなき商品開発力こそ恐るべきかな。



斯くして渋滞にも遭遇せず、無事大阪へ到着すれば、大阪駅前にてNANI君と木村君と別れ、ウッチー共々大阪アジトへ。
晩酌なんぞに興じんと、近所の激安スーパー玉出へ赴き食材調達すれば、今宵のアテは「鰺刺身+スナップ豌豆+烏賊バター炒め+似非四川風手羽先焼+焼売+巻寿司」なる顔触れなり。



ウッチーのリクエストにて拵えし手羽先焼なれど、唐辛子や花椒粉等をまぶせば、敢えて「似非四川風」なり。



「スナップ豌豆」軽く湯搔き塩少々とは云わずもがな。「烏賊バター炒め」その名の通りにして、バターにて炒め、酒施せしのみなれど、何とも芳しき一品にして大いに美味。



蒸器の召喚面倒臭がれば、タジン鍋にて蒸し上げし「焼売」これは予想以上に旨く蒸し上がれば、今後はタジン鍋一層重宝せん。



常々ヒッチハイクにて旅されるウッチー、今回も福岡より松山経由にて、無事大阪へ到られし。



斯くして「AMT宗家四国三ヶ所巡礼」より無事帰還果せり。


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