午前8時半起床。Skypeにて愛妻と電話中なる東君を横目に、いざ朝飯なんぞ拵えんと台所へ赴くや、徐ろに皆様起き抜けて来られ、いきなり大混雑と相成りし。何せ毎度台所は戦場と化せば、これもツアーに於ける如何にもなる朝の光景か。
愈々残す処1週間なれば、備蓄食材償却を図るべしと、然れば贅沢にも牡蠣入りパエリアなんぞ拵えるべく、牡蠣水煮缶を召喚せり。米と刻みし玉葱を自家製ハバネロオイルにて炒め、牡蠣水煮缶の煮汁と野菜ジュースを注入、ヤマサ昆布つゆ少々、月桂樹の葉、刻みしセロリの葉、唐辛子を投下、一気に煮立てれば、
余分な水分にてベタ付かぬよう、炊き上がり寸前に、新聞紙を以て蓋とせん。
然れば愈々牡蠣をぶち込み、暫く蒸らすのみ。斯くして「牡蠣のパエリア」完成せり。
乾燥パクチーとバジルを施し、いざ食らえば、牡蠣の風味充分に芳しく、大いに美味なり。
さて戦場と化せし台所なれど、皆様然るべく手慣れしものにて、手際良く順次調理完了されれば、津山さんは「異種格闘麺焼そば」麺は各種混合されれど、何せソースのみならず、紅生姜、青海苔、鰹節なる3種の神器を揃えておられれば、これが美味とは云わずもがな。
此処に至り漸く節制せんとの自戒の念抱かれしみつるちゃん、然れば「即席ラーメン+サラダ」食されし。
料理男子たる兄ぃは「野菜たっぷりジンジャースープ・スパゲッティー」なんぞ拵えられし。
さて道中弁当も拵えんとすれば、先の牡蠣のパエリアを半分残せしに、人参しりしりをON! これにて「人参しりしり+牡蠣のパエリア」弁当完成せり。
兄ぃも道中弁当にと、パエリア拵えられれば流石ならん。
本日こそ移動日なれば、いざSeattleへ向け出発せん。
然れど我等が神Justinが誘いしは、Missoula市内のレコード屋Ear Candy Musicなり。
店内へ突撃するや、ヒロボン&アツボンは、例のポーズをキメつつ「あらヤダ!」
その視線の先には、勿論タチバナ先生の作品かと思しきが多数、而して詳細解説は、先日ヒロボンに依り作成公開されしfacebookページ「カオル・タチバナ・フランソワの世界『愛のつばさ』」にて、何れ掲載されんと思えば、そちらを参照されたし。
更にはタチバナ先生の作品「ヒト以上タコ未満」が、ジャケットに使われしレコードも発見。
斯くしていざSeattleへ向け爆走すれば、その道すがら、昨年のクリスマスに失火焼失されにけりGhost Rails Innを訪れれど、最早焼跡は更地にされし有様。
毎年御世話になれば、何とも寂しき限りなれど、オーナーたりしThom&Grace夫妻とも、先日無事再会果たせば、これもまた諸行無常、万物必滅の法則に従えばこそ、せめてGhost Rails Innにて撮影されしアー写あれば、これは心のアルバムにも貼り付けん。
給油休憩にて、伝説のホットドッグ戦士たりし東君は、此処はホットドッグ食されれば、
重度のスナック菓子中毒たるみつるちゃんは、禁断のプリングルス片手に歓喜御満悦。
私はチョコドーナッツとコーヒーを所望、チョコドーナッツの甘さ激烈にて大いに美味。
ホットドッグを手に、エロジョークを熱弁されるJustin、然れど彼のジョークの難解さは、初めて知り合いし9年前より不変にして、今回も申し訳なくも、その面白さを理解し得ず終い。
プリングルスを頬張り、至福の表情たるみつるちゃん。
通称「アヒル食い」も堪能されしとは、云わずもがな。
行き掛けの駄賃として、隣接する2軒の大型リサイクルショップを、続け様に急襲せり。
カセット物色に余念無しなる津山さん。
みつるちゃんにナイスなつなぎを発見、是非にと試着を勧めれど、如何せん腹回りにてチャック損壊の危機を向かえ、残念ながら購入断念されし。
兄ぃのfacebook投稿記事より無断転載させて頂けば、下の写真に添えられし一節は「デブ、入らない。」京都出身なるみつるちゃん曰く「兄ぃの云う『デブ』は、東京のアクセント(『デ』にアクセント)やからキツいねん!(因みに関西弁ならば『ブ』にアクセント)」斯くして田畑vs志村仁義なき抗争勃発すれば「デブ」だの「ハゲ」だの挙げ句「糖尿」だの、一見誹謗中傷の如きなれど、実は哀しき事実を告げ合うに留まる泥仕合へと突入せり。
今朝の配給ごはんに、先程の人参しりしりを予め取り分けておれば、自ずからこれが晩飯と相成らん。
冷飯と人参しりしりを一気に撹拌、更に潤滑油代わりにタバスコ注入、斯くして「人参しりしり飯」完成、そもそも別々に食らいしを、混ぜこぜにて食らうものなれば、味わいとしては問題あろう筈無くして、至って美味なり。
「ツインピークス」を彷彿させるダグラス樅の森を走り抜ければ、愈々Seattleならん。
Seattleに到着するや、皆様はタイ料理屋にて晩飯とされれど、何せ先程人参しりしり飯食らいし私なれば、遠慮させて頂きし次第。そもそもアメリカに於けるタイ料理とは、当然アメリカ人の味覚に合わさんとされれば、無闇に甘さ濃厚にして、甘味、酸味、辛味なるバランスの絶妙さこそが、タイ料理の美味さの真骨頂と知れば、個人的には余り好ましからざる塩梅か。
さて今宵の投宿先は、これまた我等が神Justinの女下僕のひとりたるAngel宅なり。彼女宅には、嘗て幾度か投宿させて頂きし経緯あれど、これが尋常ならぬ程に手狭にして、我等6名が横になるスペースすら到底確保し難き有様、然れば私は台所にて、回転椅子に腰掛け、己れのスーツケースを足置きとすれば、エコノミークラス以上ビジネスクラス未満程度のシートと相成り、何とか座り乍らも就寝し得るスペースを確保せしか。
兄ぃは、台所より風呂場へ抜ける通路にて寝床設営、
その他の皆様も、ソファや床にて各々就寝スペース何とか確保されにけれど、この写真にては、到底確認し難き有様。
兄ぃよりワインを御裾分け頂けば、取り敢えず乾杯。斯くして大移動日は終了、Seattleの夜は更け行きし。
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travel day
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