Quantcast
Channel: 大ぼら一代番外地
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4128

Victoria

$
0
0

何せ寝床が椅子+足置きとせしスーツケースなれば、エコノミー以上ビジネス以下なる寝心地にして、僅か1時間半程の睡眠にて、午前4時過ぎ起床。
朝飯を拵えんとすれど、愈々ツアーも残りす処1週間を切れば、備蓄食材償却を図るべく、蛸缶を召喚せり。即席麺とキャベツと玉子を同時に茹で上げるや、粉末出汁とお好みソースを施し、蛸缶をぶち込み、七味を投下、茹で玉子を添えれば、これにて「焼かねども蛸焼そば」完成、毎度のこと乍ら、三種の神器たる青海苔、紅生姜、鰹節を欠くは残念至極なれど、お好みソースと粉末出汁の尽力にて、ツアー食としては大いに美味なるかな。

大ぼら一代番外地

今回購入せしレコードを、今や選択肢は航空便のみなるアメリカより発射せず、カナダより船便にて発射せんとのアイデアあれば、そのアイデアに乗られしみつるちゃんも絶賛梱包作業中。

大ぼら一代番外地

投宿先の家主Angelが、野菜スープを拵えて下されば、曰く「Very hot! Very Spicy!」然れど残念乍ら、激辛党の末席に名を連ねさせて頂く私なれば、屁の突っ張り程の辛さも感ぜられぬ有様にして、せめてトムヤムクンの素を投下、特有の辛酸っぱさ広がれば、大いに美味と相成れり。

大ぼら一代番外地

いざカナダはVictoriaへ向け出発、あのクーパー捜査官さえも感銘させし、ダグラス樅を両側に臨み爆走せり。

大ぼら一代番外地

本日の道中弁当は、Angelが用意して下さりし玄米を以て、ドライカレーを拵えれば、刻み葱を施し、目玉焼きをON! 斯くして「ドライカレー弁当」食せり。「カムイ伝」を拝読せし依頼、白米の有難味を深く心に刻めばこそ、近頃の玄米やら雑穀なんぞ食らう風潮を忌み嫌う私なれば、況してAngelの炊飯ぶり出鱈目至極、到底ドライカレーでもせねば、食える代物にあらざりし。

大ぼら一代番外地

いざカナダ国境へ。前回の入国にて問題あらざれば、今回もスムーズに入国果たし得らんと思われれど、何とVictoriaのプロモーターの手落ちにて、今宵のライヴ用就労ビザ番号が欠落、散々待たされし挙げ句、カナダ入国叶わずして、アメリカへ送還されし顛末。

大ぼら一代番外地


斯くしてアメリカ国境へ。再入国手続きせねばならぬ顛末、長蛇の列にて散々待たされし挙げ句、漸く再入国果たせば、ブッキングエージェントへ緊急連絡、何とか就労ビザ番号を取得せんとす。

大ぼら一代番外地

Victoriaのプロモーターより電話あれば、漸く何やら就労ビザ番号らしきを取得、斯くして再びカナダ国境へ。

大ぼら一代番外地

先程の入国審査場へと戻れば、我々が来るべきは、この場所にあらず、別の場所たる国境なりと云われれど、先程の担当官曰く「番号を取得次第、速やかに此処へ再び戻るべし。」ほなどないせえ云うねん。結局指示されし国境へ向かう羽目と相成りし。斯くして再々入国の為、アメリカ国境へ戻らねばならねば、この2ヶ国の国境の間を、永久に往復するに終始せんとさえ思えて来る始末。ホンマ勘弁してくれよな。

斯くなる騒動の間、我々はトイレさえ行く事も叶わぬ儘、既に2時間以上を費やせば、最早午後5時さえ回る有様。何せVictoriaへは、フェリーにて赴かねばならぬ故、せめて午後7時の便に乗船叶わねば、今宵のライヴに間に合わぬは必至、況して先程Tjutjunaより連絡ありて、彼等は午後3時の便に乗船図れど、満車満席にて午後5時の便に乗船せんとの事、然れば果たして無事入国果たせど、フェリーに乗船叶うや否やは、これまた神のみぞ知るばかり。
斯くなる状況の下、最早空腹に辛抱叶わぬみつるちゃん、徐ろに袋入り即席麺を取り出すや、添えられる粉末ソースを開封、乾麺に振り掛け始めれば、

大ぼら一代番外地

乾麺をその儘食らい始める始末、

大ぼら一代番外地

聞けば、日本に於いても、スナック菓子の買い置き無き場合、日常的に食されにけり。

大ぼら一代番外地

海苔も出されれば、乾麺を海苔に包み貪る有様、

大ぼら一代番外地

最早その姿は人にあらず、

大ぼら一代番外地

まさしく餓鬼に他ならん。

大ぼら一代番外地

何かに憑かれしが如く、乾麺を貪り食らうみつるちゃんを、周囲は冷ややかな視線を以て眺むるのみ。

大ぼら一代番外地

別の国境へ赴く為、再びアメリカに再入国。国境越えの渋滞の向こうに、何と奇妙な代物発見すれば、ヒロボン曰く「あらヤダ、『パスポートを捨てよ国境に暮らそう』だわね。米・加ボーダーに聳え、『超前衛』という言葉さえを生み出したこの作品!もちろん未だに誰もタイトルの意味する事を解釈できてないわ!このアタシですら……」因みにこれは立体物にして彫刻の類いなり。

大ぼら一代番外地

アメリカ再々入国を無事果たせば、取り敢えずガソリンスタンドに立ち寄り、気分一新せんと、アイスクリームなんぞ堪能せり。

大ぼら一代番外地

国境渋滞を抜け、漸く別の場所たるカナダ国境へ到着、然れば我々が取得せし番号とは、単なる電話番号と判明、最早万事休すかと思われれど、担当官が親切な女性なれば、プロモーターに電話して下さり、持参商品には課税されれど、漸く入国叶いし次第。然れど午後7時のフェリー出港まで、残されし時間僅かばかりにして、我等が神Justin渾身の爆走ぶり。フェリー乗り場に到着、切符購入すれど「午後7時の便に乗れるかどうかは保証しかねる」との事、最早運を天に任せるのみ、愈々乗船開始となれば、我々の列は最終乗船組にして、係員が台数を数えつつ誘導すれば、何と我々のバンを誘導せし刹那、後方の車に対し停止を命ずれば、まさに奇跡ならん、何とか無事乗船叶いし次第。

大ぼら一代番外地

フェリー内は、無料にて無線LAN接続可能なれば、皆様魅惑のネット世界へ旅立たれし。

大ぼら一代番外地

みつるちゃん御気に入り4種のスナック詰め合わせなる、みつるちゃん的にはドリームチームたるべきスナック菓子を手にされれば、大いに御満悦。

大ぼら一代番外地

夕陽が水平線に沈まんとするを臨めば、いとをかし。

大ぼら一代番外地

フェリー下船すれば、40分程のドライヴにて、今宵の会場たるLogans Pub到着。

大ぼら一代番外地

既に先鋒を務めて下さりしバンドは、ほぼ終演。晩飯は、会場内レストランにて注文し得れば、Classic Bergerなんぞ所望、焼き具合もレアにして大いに美味なり。

大ぼら一代番外地

次鋒を務めて下さりしはTjutjuna、魅惑のサイケデリック・ライトショーも展開されれば、ええ感じやがな。

大ぼら一代番外地

今宵も満員御礼ソールドアウト、爆音にてほたえ捲れば、盛況にて無事終了。アンコールは「La Novia」にて幕。ライヴ写真の類い、ネット上にて拾遺叶わねば、ポスター画像にて御茶を濁さんとす。悪しからず。

大ぼら一代番外地

大ぼら一代番外地

何処ぞの御宅にて、Tjutjuna共々投宿。連日スパークせしみつるちゃんは、愈々スパーク疲れされし御様子、然もありなん。

大ぼら一代番外地

大いに美味なるウォッカなんぞあれば、ついつい2本共空にせし様。そもそも今宵は、Tjutjuna御一行と、テキーラやウイスキーを散々飲み倒せば、遂には事切れ轟沈せり。
斯くしてVictoriaの夜は更け行きし。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 4128

Trending Articles