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Channel: 大ぼら一代番外地
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Seattle

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午前7時起床、流石に二日酔いにて猛烈な頭痛に苛まされつつも、最早規則正しき生活習慣を維持せんと本能にてか、朝飯を拵えんとす。疾うにタップアウトせし筈のスパゲッティーなれど、今回の国境越えに際し、生鮮食品持参せしが発覚すれば面倒この上なしとばかり、スパゲッティーと蛸缶、僅かばかりの葱、調味料のみ持参すれば、これらを召喚、茹で上げしスパゲッティーに、蛸缶をオイル共投下、刻み葱を散らし、粉末出汁を以て仕上げ、斯くして御手軽手抜きクッキング「spaghetti polpo(蛸スパゲッティー)」食らえば、矢張りシンプル・イズ・ザ・ベストとばかり、タップアウトせし筈のスパゲッティーも食し得る塩梅なり。

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改めて投宿先の屋内見渡せば、矢張り此処にても、タチバナ先生の作品あれこれ発見せり。タチバナ先生のfacebookページ「カオル・タチバナ・フランソワの世界『愛のつばさ』」管理運営にても御馴染み愛弟子ヒロボンの解説にて鑑賞されたし。「あらヤダ、『コンコン』だわね。先生の絵画心理テスト作品の中でも代表作と言われ、主に深層心理解明の際に使用されているみたいね。答えは二つ、『入ってま~す』と『間に合ってま~す』。貴方はどっちかしら?」成る程、先生の作品群は、斯様なジャンルにまで、多岐に渡り利用活用されにけるかな。

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「あらヤダ、『おでかけヤフー』ね。ふふふ、伸びすぎたお髭の散髪かしらね。ともかくこの作品が、『ガリーバー旅行記・第四編 フウイヌム国渡航記』をスウィフトに書かせた事は、あまりにも有名だわね。」これが、あの常に排泄物に塗れる醜悪の権化たるヤフーの姿とは、而して人間界へ生還せしガリバーを、極端なる厭人癖へと追い込みし挙げ句、狂気の語り手と変貌させし、あのおぞましき生物の姿とは、流石は巨匠タチバナ先生、人類の呪いさえ、その広き芸術愛と慈愛に依り、一手に背負われしか。

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「あらヤダ、『アンポンタン・ヤカン』だわね。このケトルは、お湯が沸いた時に独特の音を発するのよ。………ブウウーーーーンンンーーーンンンン…………まるで脳髄に響いてくるよう…」道理で脳味噌の如き形状されしか、是非ともその音を聞きたけれど、残念乍らまたの機会に持ち越されし。

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突如出現せしは「ロボット1984」凡そ地球版メタリノームの類いならん。

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いざアメリカへ帰還せんと出発、然れば当初の計画通り、カナダより船便にてレコード箱を発射せんと、郵便局へ。私が4箱、みつるちゃんが3箱、云われずともアホと知れば、放っといてんか。然れどいざ値段を尋ねれば、到着まで2ヶ月以上も要する船便にてCAD180.00、航空便ならばCAD300.00超過と知るや、アホかいな!それやったら船便にてアメリカよりの航空便とほぼ同額、航空便に至ればほぼ倍額やんけ!斯くして私は急遽作戦変更、全箱アメリカより航空便にて発射を即座に決定すれど、ここ数日間、レコード箱の発送方法&金額にて、哀れにも神経衰弱状態と化せりみつるちゃんは、最早思考停止状態となられしか、法外に高額なる船便にて2箱発射されし次第。

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然れどレコード箱発射にて、一気に気持ちにゆとり生まれしか、気持ちのみならず腹具合にもゆとり生まれしか、大いに空腹に苛まされし餓鬼みつるちゃん、昨夜の冷め切りしcalzoneなんぞ、貪り食らわれれば「美味いっ!」満足気ならん。

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フェリー乗り場に無事到着。嘗て伝説のホットドッグ戦士たりし東君は、重量級カナディアン・ホットドッグを、見事に撃沈殲滅せり。

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「なんぼ食べても腹が減る」「さっき食べたん覚えてへんのちゃうん」等々、あちこちにて囁かれるみつるちゃん、フェリー乗り場売店にて、既に何やら食されにけれど、気付けば寿司ならぬSUSHIなんぞ購入されれば、ひと口食らわれるや「うっ…不味い…」思わず涙さえ流されれば、皆より「あとちょっとで日本に帰れるのに、何でここで高くて不味いSUSHIなんて買うてんねん?」なんぞと突っ込まれ放題、然れど空腹感なる代物は、人のみならず畜生共でさえ狂わせるものなれば、これもまた致し方なからん。

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フェリー乗船果たすや、未だ猛烈な頭痛に苛まされる私は、コーチにて即身成仏。気付けば下船と相成れり。

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懸念されしアメリカ再入国も難なく済ませば、一路Seattleへ向け爆走。途中夕飯休憩となれば、皆様ハンバーガーチェーンへ赴かれれど、私とJustinはベトナム料理屋へ、久々にマトモな物を食さんと思えば、金に糸目は付けぬとばかり、ここは「Pho with seafoods (large)」を所望。

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パクチーが些か少ななければ、つゆも若干塩っぱ目なれど、いやはや充分過ぎる程に美味なり。

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今宵の会場Chop Suey到着。

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先鋒を務めて下さりしはTjutjuna、ツアーも愈々ファイナルラウンドたる西海岸ラウンドへ突入すれば、増々の熱演ぶり。

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次鋒を務めて下さりしは、巷にて話題沸騰なるMaster Musicians Of Bukkake、その名前のアホさ通りや否や、意味不明怪し気なる演出を以て、これまた怪し気なるサイケサウンド繰り出されれば、

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スモークに紛れ、私もゲスト参加せし次第。

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今宵も爆音にてほたえ捲れば大いに盛況、ギター絞首刑にて無事終演。アンコール「Dark Stars in The Dazzling Sky」にて幕。下のライヴ写真及びMaster Musicians Of Bukkakeにゲスト参加せし私の写真は、ネット上にて拾遺せしものなれば、無断借用転載させて頂きし。悪しからず。

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Seattleに於ける魂の兄弟Javierと兄ぃの2ショット、今宵は女性にあらねば申し訳なし。

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Tjutjunaのツインドラムの右輪ことJames、みつるちゃんよりメデューサ帽を拝領、大いに御機嫌かな。ロックを愛される皆様とは、矢張り大いにアホにして「かぶりもん」好きならん。

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今宵は、KinskiのドラマーBarrett宅へ投宿。日本酒や焼酎も御用意下されば、ありがとサンガリアあんたもガンバリア。

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スナック菓子も用意されれば、唾液胃液のみならず脳汁まで噴出され、一気に恍惚状態へ突入されしみつるちゃん。

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Barrett御薦めシナモンウイスキーなる「FIREBALL」所謂 「Southern Comfort」の如しにして、飲み心地軽ければ美味、大いに危険ならん。

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今宵もスパークせしみつるちゃん、兄ぃに絡むは毎度の事、

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Barrettに絡みつつも、目すら開いておらねば、既に船体大破にて轟沈寸前、

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而して遂には沈没せり。南無三。

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斯くしてSettleの夜は更け行きし。


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