Denver

時差ぼけ乍らも規則正しく午前5時半起床。アメリカに於いては、早朝たる午前6時頃より、ホラー映画やらアクション映画なんぞの所謂B級映画が矢鱈放映されれば、先日なんぞもモーニング・ゾンビ堪能すれど、今朝はパメラ・リー・アンダーソンのセクシーダイナマイトボディー大炸裂さるデヴィッド・ホーガン監督作品「バーブ・ワイヤー/ブロンド美女戦記（原題：Barb Wire）」放映されれば、

当然の如くモーニング・パメラを心行くまで堪能せり。

失態晒せば即切腹なる重責米奉行担うウルフ、今朝より新たなブランドの米に変われば、如何せん国産米の如きにあらねば、米が変わる度に水加減の判断難しくして、然れど米に関しては絶対的自信を自負され曰く「めちゃ美味く炊けました！」見事に今朝もその重責全うされし。斯くして持ち前のハイ女子力駆使すべく、道中弁当たる「稲荷寿司」拵えられ、

稲荷寿司用油揚げ残党を以て「きつねうどん」拵えられれば、御自身のInstagramに「きつねうどん。いなりずしの素が沢山入っていたので、きつねうどんをつくりました🍜」なんぞとコメントされるや、後程東君やNANI君より「何でも自分の手柄のようにする」と揶揄されし有様、そもそも「稲荷寿司＋きつねうどん」は、私が稲荷寿司拵えし際のアイデアなればこそ。

扨、必携ランチョンマットを敷き、いざ写真撮影に興じられし。「きつねうどん」に於いてお揚げさんがつゆに浸されず、サラダに添えられるスライス胡瓜の如く、器の縁に並べられるなんぞ許すまじ。然れど本人曰く「いいんです。見た目さえ良ければ！」厚意よりの助言諫言に対し、微塵も感謝せぬどころか、口答えしてこます高慢ぶり横柄さとは、正にあのスズキジュンゾと同じにして、然ればこそ皆より「何かにつけてカチンと来る」と苛つかせる輩なり。

「女子弁」を以てInstagram上にて賞賛を浴びんと目論むウルフなれど、皮肉にもその女子弁写真こそ最も関心寄せられぬ投稿なりけり。因みに「味よりも見た目」と断言される次第なれば、ランチョンマットは撮影終えるやそそくさと片付けられると知れ。

本日の朝飯は、長芋と玉子を以て「とろろ汁」更には即席納豆汁と鯖味噌煮缶を召喚、いざフュージンアップ「ねばねばさばさばなやつ頼みます！鯖味噌とろろ定食ヤポネシアアサテー」食せり。

因みに「納豆汁」は、豪華にも玉子入りなり。

興味本位にてウルフの「ランチョンマットの力お借りします！」なんぞと巫山戯れば、いやはや料理自慢主婦のレシピブログの如しにて、紛う事なく己れの朝飯なれど、思わず「女子か？」と突っ込み入れねばならぬかとさえ思われ、いやはやランチョンマットの力恐るべし。

ウルフキャップにウルフTシャツ、更なるワイルドさを演出すべく、私の贋毛皮ベスト羽織られれば、ドン東のファッションチェックにて「ダメダメ、全然似合ってない！」一蹴の下に却下されし。

いざコロラド州はDenverへ向け出発すれば、道すがらガソリンスタンドの屋根の上に狼を発見、緊急写真撮影行いしウルフ之圖。

我等がGodことJustinは、毎日朝飯を何処ぞのカフェにて所望すれば、道すがら何処ぞの田舎町の地元の方々が集うカフェラウンジへ。店頭にピンクの髪の中年ホームレス徘徊されれば、喫煙せんと出て来られし女性客が、思わず畏怖の表情浮かべられし後、侮蔑の視線を投げ付けられれど、関わり合うは御免被りたしとばかり以降は完全無視せられし。

因みにこの女性客が、店内にてJustinにこのホームレスについて語られれば、紆余曲折の末、店のスタッフ達や常連客達に招かれ、何故か記念撮影する運びと相成りし。斯様な隙に乗じ、このホームレスは我々のバンに乗り込まんとされれば、車外へ叩き出せしとは云わずもがな。そもそもホームレスの分際にてデブとは、分不相応にして是如何に。

立ち寄りしガソリンスタンド内売店にて、ウルフグッズを見付け、まるで己れのキャラクターグッズが絶賛販売中かの如きしたり顔なり。

スナック菓子と激甘ミルクコーヒー堪能される「煩悩の権化」饕餮ミツル、我々が求めし「美の求道者」ミツコさん亡き今、最早彼の得意フレーズ「宇宙から見たらどうでもええし」どころか「宇宙から見いひんでも他人事なればホンマどうでもええし」と云う訳にて、今後彼に対し一切の助言諫言せぬ所存、然れば自分の好きなように勝手に為さるが宜しからん。左様なら、麗しのミツコさん。

ハンバーガーを買い食いされしウルフなれば、誰ぞに自慢気に食らう様子なれど、最早当方には一切関わり無き事なれば捨て置く次第。

NANI君が誰ぞと同じスナック菓子贖われれば、その誰ぞは大好きなNANI君と睦まじく食し得ると嬉し気なれど、是亦当方には一切関わり無き事なれば捨て置く次第。

コロラド州目指し、只管に地平線を追うものなり。

道中弁当「おにぎり大作戦」に向け、主菜たるおかずを求めんとすれど、立ち寄りしガソリンスタンドにては、ずらりホットドッグ用ソーセージが回るばかり。

隣接するファーストフード・チェーーン「Carl'sJr.」へ赴けば、チキンテンダー所望すれど、改めて御品書眺むるや「レタス・ラップド」なるバンズの代わりにレタスを用いしパン抜きバーガー発見、しもた！こっちにしたらよかった…然れど時既に遅し。NANI君も同じチキンテンダー所望されれど、この存在を告げるや大いに後悔され、2人して次回リベンジ誓うものなり。

チキンテンダーをおかずにおにぎり食らわんとすれば、いざフュージョンアップ「柔らかいやつ頼みます！おにぎり大作戦サタニックテンダー」食せり。

おにぎりは7個もあれば、そもそも所謂「おかず食い」にしてごはん少量にて構わぬ私なれど、チキンテンダー付け合わせチリソースが可也塩っぱくして、思わず3個償却叶いし。

雲行き怪しくなれば、正に暗雲垂れ込めし様、

突如豪雨に晒されれば、

その豪雨の中を飛来せし謎の飛行物体を目撃、正に地球外生命体に由るU.F.O.に間違いなし。Justinも2つの機影目撃せりと宣われれど、奇しくも斯様な重大局面に際し、毎度デジカメは作動せぬ次第、然れば鮮明なU.F.O.写真撮影侭ならざりしとは、正に世の常、宇宙の常なるかな。

Denverへ到着するや、我等がGodが誘いしはレコード屋「Wax Trax」にして、あれこれ発掘叶えば脳汁噴出を以て散財せられし。

今宵の会場たるLarimer Loungeへ到着せり。

店の表には、プリンスの肖像配われしタコス屋台も出店中。

バックヤードには、是亦別のタコス屋台＆バーが出店されれば、その美女バーテンダーと話も弾み、挙句記念撮影に興じし。

今宵先鋒を務められしは、地元バンド「Cloud Catcher」正統派HR/HMバンドたりし。写真撮影忘れれば、悪しからず。

次鋒務められしは「Babylon」流石に1ヶ月間毎晩ライヴ行えば、その演奏大いに磨かれて然るべし、況してやドラマーTJを除く3名は未だ若干22歳にして、その吸収力はスポンジの如し、無限の可能性を秘めし彼等、ツアー千秋楽へ向け愈々以て飛翔されん。海外ツアーに於いて、サポードバンド演奏時は、概ね客はバーやバックヤードに集いがちなれど、彼等が演奏を始めるや、客が続々ホールへ集結すれば、彼等の演奏の素晴らしさ、推して知るべし。

今宵も90分のセットを披露せり。今回のツアー32発目を迎えれば、流石に疲労も蓄積され疲弊摩滅寸前満身創痍、然れば極度の疲労募りし昨年末国内ツアーに於ける熊本公演宜しく、セットも後半に差し掛かりし「Pink Lady Lemonade」演奏中に、突如強烈なフラッシュバック襲来、時間軸のみならず方向感覚さえ喪失せられれば、熊本公演再来かと思しき幽体離脱、再び己れの両脚を以てステージに立ちしを実感し得るまで、果たしてあれは別次元たりしかを彷徨、辛うじて演奏中に帰還果たし得れば事無きを得し。極度の疲労に何かキーワードとなるファクター加わるや、このフラッシュバック現象起こり得るかと推察すれど、如何せん肝心のファクターが何たるや判然とせねば、対策講じんとすれど難しからん。2曲目「Wizard」冒頭部、東君のハープソロに於いて、遂にあのオーブニカの旋律登場、然れど私は眼前に迫り来る、お色気パフォーマンス炸裂中たりしミツコさんに、ギターを以って素股挑めば、迂闊にも聴き逃せし有様、不覚にも「AMTオーブの会」会員失格たり得る大失態なり。斯くして今宵も大いに盛況にて幕。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶わねば、先達てのDetroit公演に於ける笑撃的ミツコダンスの決定的瞬間捉えられし馬尻ならぬ牛尻写真2枚を以って、御茶を濁させて頂く次第、悪しからず。