仮令海外ツアー中なれど、毎週土曜日にyoutubeにてアップされる「ウルトラマンジード」は、欠かさずチェックするは当然、何せ鳥羽ライハを演ぜらるる山本千尋に御執心なれば、嘗てはアイドルのファンクラブあれこれ会員たりし経歴も誇る私にして「ええ年ぶっこいて」僅か二十歳のアクション女優に熱上げるなんぞ、一体何の不思議あらんや。況して嘗ての回想シーンにて、前髪下ろせし様に見事ハート鷲掴みにされれば、彼女曰く「ライハプリミティヴ」なんぞとTwitterへオフショット投稿、その余りの可愛さにオッサン悶絶死必至かな。そもそも3歳より太極拳を学び、世界ジュニア武術選手権大会やJOCジュニアオリンピックカップにて幾度も優勝されし輝かしき経歴誇られる彼女なれば、御自身もマーベル映画の大ファンを自負される次第にして、何れは是非ハリウッドにて活躍を祈り、陰乍ら応援させて頂く次第、悪しからず。
午前7時起床、果たして今回こそ時差ぼけ上書き重ねし末、遂に時差ぼけ克服叶いしか。ホテルの朝飯が、何と昨日と献立異なれば「フライドチキン+謎の包み蒸し+スクランブルエッグ+ハム+チーズ+トマト+トースト」食せり。
「謎の包み蒸し」ことNANI君命名されし「Gパン」成る程包まれしゴワゴワ感がデニムを想起させれば、云い得て妙。結局「多分芋」程度しか推察叶わずして、その正体は不明の儘かと思えば、その名を「Tamal del Perú」玉蜀黍粉をラードと練り合わせ、バナナの葉に包み蒸し上げし代物と判明せり。同じ玉蜀黍粉の料理たるイタリアのポレンタは忌まわしく食し得ねど、こちらは一切問題なし。
昨日は昼飯も晩飯も食いそびれれば、ペルーの美食三昧なんぞ泡と消え去り、今回の南米ツアー全体のオルガナイザーたるLuisへ、メールにて散々苦言呈せば、レストランにて昼餐に興ずるべく案内下さる段取りへ。待ち合わせ時刻より30分遅れにてLuis到着されれど、一昨夜のLima空港到着以来、悠久の時が流るるが如き南米時間に、日本人なればこその時間に対する実直さこそ愚の骨頂と思い知らされし局面既に数え切れず、郷に入れば郷に従え、そもそも段取りや手回しなんぞも皆無、或る程度の予定計画あらんと思えど実は全て行き当たりばったりと知るや、時間なる観念すら無に帰するかな。
Luisとミツコさん、身の丈のみならずその体型も酷似されれば、いとおもろし。
道すがら「ALPACHERS」なる、紛う事なくカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品と思しきに遭遇するや、
元愛弟子たるヒロボン感慨一入にして、例のポーズ「アラやだ!」キメられ暫し鑑賞に耽られし。
快晴にして気温も上がるや、ミツコさんはいきなりキャミソール姿へ。赤く染めし髪にキャミソール&花柄タイツ、而して実は五十路のオッサンとは、客観的に見れば相当異様な出で立ちにして、もしも全くの見知らぬ他人ならば、間違いなく近寄らぬ次第ならん。
プロパンガスのボンベ、デカ過ぎなるかな。
公衆電話のデザイン、格好良きかな。
Luis御薦めの庶民派レストランへ到着すれば、あれこれ注文し皆してシェアせんとす。御品書がスペイン語記載のみなれば、此処はLuisに御任せ、斯くして先ずは「チョクロ」なる巨大コーンを炒りし代物なんぞ食らい、
ペルー産ビール「クスケーニャ」呷らん。
ミツルコさんはペルーの国民的ジュース「Inca Kora」を所望せり。
代表的ペルー料理「セビーチェ」白身魚や蛸等の魚介類と紫玉葱を、檸檬汁とハーブを以て和えしマリネなり。
同じく海鮮マリネの類いなれど、味わいがココナッツミルク系にして、タイ料理なんぞ想起せられし一品。
所謂「白身魚のフライ」なり。
美食天国なりけるペルーの美食に舌鼓連打すれば、
更には海鮮ピラフ「アロース・コン・マリスコス」是亦美味なり。
自慢気に生唐辛子を齧り、その辛さに悶絶される「いちびりウルフ」之圖。
食後酒にペルー原産葡萄果汁を原料とせし蒸留酒「ピスコ」堪能せんとすれば、笑顔の素敵な女将の御酌にて頂戴せり。
テキーラさえ思わせる芳しさにして、この口当たりの良さは危険度高し。
イメージチェンジの話に端を発し、NANI君のセーターを試着されし東君、意外にも似合い過ぎれば、新機軸発動されんや。
ホテルへ迎えに来る筈の時刻を軽く遅れるなんぞ最早重々承知之介、南米時間上等なり。今宵の会場Fugaへ到着せり。
サウンドチェックを済ませるまで、優に2時間以上も費やせば、そもそもタイムテーブルなんぞ存在せずして、我々がヘッドライナーにも関わらず、勝手にアンプ群並べられ、その配置変更を訴えるや、高がアンプ位置を移動するのみなれど、関係者と思しき数名が談合、斯くして漸く移動始められる始末にして、何かにつけて何人かにて先ずは談合、況してや英語解される御仁僅かばかり、更には「一を聞いて二を忘れる」御気楽能天気ぶり、物事のスムーズな進行なんぞ望むべくもなし。
界隈を散策すればスーパー発見、いざ突入するや、惣菜コーナーなんぞ、いと興味深し。
朝飯にて食らいし「Tamal del Perú」も並べられし。
その他、美味ならん惣菜あれこれ並べば、大いに興味深し。
惣菜&ハムコーナーにて働かれる女性スタッフの皆様之圖。
唐辛子も山盛り、
流石は嘗て日本移民たるフジモリ氏が大統領を務められし国なればこそか、白菜や大根も発見せり。
今宵はオールナイトイベントにして、DJは固より地元バンド5組も出演予定。今宵の次鋒務めさせて頂きしは「Makoto Kawabata (g) + Richard Pinhas (g) + Manongo Mujica (dr)」なるトリオにして、何気にヘヴィプログレを連想させる即興演奏と相成るや、急遽アンコールにも応えし次第。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
地元バンド全5組の熱演後、タイムテーブルは既に2時間以上も押し捲れど、誰も一切気に留めぬ有様の中、遂には日付も変わりし後、漸く我々の出番と相成りし。今宵は60分のセットを披露、昨夜の屁垂れアンプ群に比べ格段の良さなれば、漸く安心を以て演奏し得しか。記憶する限り39年に及ぶ音楽生活に於いて凡そ人生初たらん、曲に合わせて均かの手拍子も捲き起これば、今宵も怒涛の疾走ぶりにて、大いに盛況にて幕。
こちらもライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
今宵、Ampegの巨大スピーカーキャビネットを使用せしうウルフなれば、毎度キャビネットに張られるウルフタペストリー、先の欧州ツアーに於いてはハーフサイズのキャビネットたりし故、今宵遂にその全貌を晒すに至れり。
我々の終演後、朝までDJタイムへと雪崩れ込まれれば、居残られし皆様は踊り狂われるばかりなり。
ホテルへ帰還するや、テレビにてジョン・カーペンター監督作品「パラダイム」鑑賞せり。この作品は、人生にて最も多く鑑賞せし作品ベスト5に入る程にて、内容隅々まで存じ上げれば、仮令スペイン語吹替なれど然して問題あらざれど、デジタルマスタリング処理されれば、嘗て場末の名画館やビデオにて鑑賞繰り返し親しめばこそ、そのコントラスト強調され過ぎ且つ態とらし気な色調整ぶりに、まるで異なる作品を鑑賞するが如き違和感襲来、いやはや無駄に画質向上なんぞと妙な画像処理施すは、是非にも止めて頂きたし。然ればこそ未だVHSソフト購入を止められぬ次第なり。
今宵も晩飯食いそびれれば、東君より携帯用電気調理器こと「ポコポコ」拝借、湯を沸かし、日本より持参せしカップ焼そば召喚、同じく日本より同行せし青唐辛子も添え、いざ食らえば大いに美味。
目出度くも先達て遂に一児の父となられしウルフなれど、曰く「いや、僕としては、ここはバッチリキメとくべきかなと…将来愛娘に父親の男らしいワイルドな部分を見せられるようにしておかないといけないので…。」斯様な大義名分を掲げ、今宵も単身会場へ居残られ、己れ自身の奥深くに潜む夜狼の野性の迸りを放つべく、御自慢のキメ台詞「俺の名はウルフ」を以て、ラテンの熱き夜を存分に謳歌せんとされしウルフなれば、その楽し気な様子は、メッセンジャー経由にて送り付けられし写真群より、容易に想像し得る次第。
ウルフよ、熱き夜に脈動せよ!
斯くしてLimaの第3夜は更け行きしかと思えば、既に午前5時半を回る有様にして、Limaの第3夜は明け行きし。
NANI君のブログも並走更新中なれば、是非に御拝読頂きたし。