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Channel: 大ぼら一代番外地
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Salt Lake Cty

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持病悪化にて苦悶せられれば、此処は強靭な精神力を以て打破せんとすれど、全く以て眠れぬ有様、そもそも日がな移動の車中のみならず、出番前には楽屋にてさえ爆睡すれば、そもそも睡魔訪れぬも当然と思われれど、如何せん一昨日出番前に、寒き車中にて仮眠せしが祟りしか、風邪気味でもあれば、此処は何とか引き込む前に完治せんとの意気込みにして、然れど今や持病悪化にて、嘗ての如く「食うて治す」事叶わねば、せめて猫の如く体力温存の為、身動きせず只管眠らんとするものなり。

然りとて持病悪化にて苦悶せられれば、最後の手段とばかり朝を待たずして投薬、然れば漸く安眠へ至りし次第。

 

午前6時起床。久々に朝早くに起床し得れば、気分爽快な目覚めたらん。時差ぼけにあらざる場合の私の生活とは、本来「遅寝早起き」を旨とすれば、早起きは矢張り格別ならん。

 

我々のツアードライバー兼ツアーマネージャーを務め、今年を以て15年目を迎える我等が「GOD」ことJustin、その間様々な変化こそあれど、我々の自炊ツアー生活に倣わんとされれば、此処最近は即席麺なんぞアレンジされし次第、然れど今年は此処まで機会あれば「エッグブリトー」拵える程の発展ぶり、今朝も朝飯に先ずは立派な「エッグブリトー」完成せられし。

 

 

私も朝飯拵えんとすれば、先達てアジア系スーパーにて贖いし絹漉し豆腐召喚、

 

 

携行するカセットコンロと、先達て天婦羅揚げし油湛えるマイ鍋召喚、此処へ豆腐を放り込めば、

 

 

 

見事「厚揚げ」完成せり。如何せん海外のアジア系スーパーに於いて、豆腐はあれこれ取り揃えられれど、マトモな厚揚げほぼ皆無たれば、此処は一念発起、己れにて厚揚げ拵えんと思えばこそ。

 

 

残念乍ら葱の備蓄尽きれど、おろし生姜とポン酢施し、いざ揚げたて「厚揚げ」食らえば、激烈に美味。

 

 

ホテルのブレックファーストに、セルフにて焼き上げるワッフルありと知れば出撃せり。久々に食らうワッフルは美味なれど、これも数回繰り返せば、飽きて辟易とする次第。

 

 

道中弁当拵えるべく、玉葱、人参、ジャガイモ、大蒜刻み、電子レンジ対応プラ容器へぶち込めば、カレー粉、粉末出汁、月桂樹の葉も加え、100ml程の水を注入、

 

 

斯くして電子レンジにて3分間加熱調理施せば、此処へ昨日の配給ごはん未だ全く手付かずたれば、これの半分を投下、更に「自家製ハバネロオイル」も垂らし、再び電子レンジにて3分間加熱調理、

 

 

然れば我々が呼ぶ処の「ドライカレー」即ち「カレー焼飯」完成せり。完成せし際に写真撮影忘れれば、悪しからず。

 

 

ウルフこと狼が意匠されしポストカードを以て、文したためんとされる東君なり。

 

 

出発前の慌ただしさの中、Justinは再び「エッグブリトー」拵えられし。拵える度に、いわしたり顔にて私に見せに来るは何故か。

 

 

心地良きモンタナ晴れの下、いざユタ州はSalt Lake Cityへ向け出発せり。

 

 

自分の座席に、狼の家族のポストカード飾り、愛妻とあい娘へのおもい募らせるウルフ之圖。

 

 

見渡す限り銀嶺連なる様なれば、そもそも此処は広大過ぎなロッキー山脈の最中にして、

 

 

山脈と云えどデカ過ぎれば、所謂山の中なんぞとは俄かに信じられぬ程か。

 

 

 

斯くも広大なれば、山脈と云えど退屈な程に道は真っ直ぐ伸びるのみ。

 

 

 

然れど脱輪される御仁もおられれば、果たしてU.F.O.にでも遭遇され、驚きの余りの顛末か。

 

 

移動の車中にて皆様爆睡中之圖。

 

 

 

NANI君が如何な様にて寝ているかは、推して知るべし。

 

 

メッセージは確と受け取りし。

 

 

 

銀嶺を臨めば、

 

 

広大な湖も完全凍結中、

 

 

遥か先は雲立ち籠め、何やら気分は「八甲田山」か。

 

 

道中弁当「ドライカレー」召喚、

 

 

昨日贖いしチキンテンダー残党、ブレックファーストにて失敬せし茹で玉子添え、いざ食らえば大いに美味。電子レンジクッキング何とも御手軽にして、電子レンジがホテルに完備されるアメリカに於いては、大いに重宝するものなり。北米ツアーは電子レンジクッキング、欧州ツアーは電気ケトルクッキングにて極めんとす。

 

 

嵐の兆し迫るばかりか。

 

 

 

 

 

 

 

気分は正に弘前歩兵第三十一連隊の徳島隊にして「いざ八甲田へ!」心の中にて「雪の進軍」歌うものなり。

 

 

 

案内人の秋吉久美子はおらねども、我等には「GOD」ことJustinがおられれば、いざ雪の八甲田へ、否、ロッキーへ。

 

 

 

 

雪嵐も無事突破すれば、先ずは給油休憩。ガソリンスタンド内売店にて、中世の鉄仮面絶賛販売中。

 

 

毎度思うが、一体誰の為、何の為ならん。

 

 

 

 

大型トレーラーの模型も販売中なれば、こちらはファン垂涎「Aerosmith」ツアートレーラー仕様なり。

 

 

日々の配給ごはん銷却し切れぬ様なれば、本日の配給分をウルフへ譲渡、然れば本日既に2合相当のご飯食されし筈のウルフなれど、マクドにて買い食いされれば、正に飢えるウルフ之圖。

 

 

装甲車の如きが、高々とディスプレイされれば、

 

 

軍隊よりの払い下げ品屋なり。

 

 

いざ店内へ突撃すれば、様々な興味深き代物に溢れ返る次第。

 

 

 

 

足踏みオルガンもあれば、

 

 

こちらは嘗て、戦場にて活躍されし代物なり。

 

 

 

戦争映画にて御馴染、軍用電話機もあり。

 

 

雪嵐は果たして何処、青空垣間見えしも束の間、

 

 

「Black Forest」所謂「黒き森」ゾーンへ突入せり。

 

 

妖しの「黒き森」ゾーンも恙無く突破、然れば再び青空、而して未だロッキー真っ只中なれば銀嶺を臨むばかり。

 

 

 

 

漸くSalt Lake Cityを視界に捉えれば、本日の7時間に及びしドライヴもゴール寸前か。

 

 

今宵の会場Urban Loungeへ到着せり。

 

 

 

坂本実十里さん渾身の「Acid Mothers Cat」第1陣の在庫も僅かとなれば、虎の子たる特別限定バージョンも愈々参戦せり。

 

 

東君が、数年来北米ツアーにて携行せしキーボードアンプを、今宵より売りに出されし。

 

 

私と東君が「Acid Mothers Temple Label」を設立せしは1998年1月、当時は未だ全く世間にて知られざりしCDRなるフォーマットを以て、限定100枚なる「Gold Disc Series」にて怒涛の連続リリース行いしも今は昔。然れど当初より、いつかはアナログ盤のリリースを夢見、一度はダイレクトカッティングマシーンの購入も検討せし経緯さえあれど、レーベル設立21年目にして、遂に初LPリリースに至れり。「御目出度う、俺達!」

 

 

因みにその記念すべきリリース第1弾とはAMT宗家ライヴ盤「How Was The Decisive Moment Recorded?」限定500枚なり。一般流通は国内外問わず、一切行わぬ予定にして、ライヴ会場に於ける即売と、AMT SHOPZONE通販のみなれば、今やネット通販等にて何でも容易に入手叶う時代なれど、完全に時代に逆行せんとす。悪しからず。

 

 

今回のツアーほぼ全日程同行せんとする「Yamantaka // Sontic Titan」には、物販専門のスタッフが同行されれど、百戦錬磨なる我がAMT物販部隊を以て「物販のプロ」と認めさせる手練にして、持参される照明器具も多彩、況して可成りの光量を誇れば、流石に暗き会場内にて目立ち過ぎかと、設置場所あれこれ工夫される経緯眺めては、その拘りぶりに感心すれど、ふと気付けばその照明器具を天井に設置され、素晴らしき店舗展開される様に、最早感心どころか感動すら覚えし。然りとて残念乍ら、夜毎然して売り上げもあらざらん様子なれば、果たしてこの努力は報われしや否や、せめて物販多忙な人気バンドに勤められれば、この努力も大いに報われんと思われれど、そもそも何故彼がこのバンドに物販スタッフとして同行されるか、その理由も一切存ぜねば、外野がとやかく揶揄する話にあらざりて、せめて彼の日々の弛まぬ努力が、是非に報われん事を祈るばかり。

 

 

楽屋に飾られし1枚の絵画に、あのカオル・タチバナ・フランソワ先生の元愛弟子ヒロボンの「アラやだ!」発動、同じくして予てより「一点物好き」なるJustinも、そのアート魂の琴線に触れしか、奇しくも「アラやだ!」ポーズ、紛う事なくカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品にして、ヒロボンのこの作品への愛は半端ならねば、何とかして入手せんと思い巡らすばかりなり。

 

 

今宵は90分のセットを披露。昨夜は、不覚にも持病の悪化の前に惨敗、不甲斐なき演奏を露呈せし反省の下、今宵は開演2時間前に投薬、斯くして漸くステージ上に「立ちて」演奏叶えば、矢張りロックは立ちて演奏すべきかな。昨夜の汚名挽回せんとの思いもあれば、此処Salt Lake Ctyは、長きに渡り多くの人々と共に歩み今日に至る経緯もあれば、昨夜の如き失態なんぞ万死に値すると、決死の覚悟にて挑むものなり。

いざステージに立てば、アドレナリン土石流の如く濁流にて噴出、大いに盛り上がる客席を眺め「田舎はロック」なる鉄則の下、ノンストップ狂い咲きサンダーメドレーこと通称「田舎セット」を以て怒涛の大疾走、地獄の大暴走の果て、大団円へ至れば大いに盛況にて幕。

 

1. Blue Velvet Blues ~ Dark Star Blues ~ OM Riff ~ Chinese Flying Saucer ~ Flying Teapot ~ Disco Pink Lady Lemonade ~ La Novia ~ Pink Lady Lemonade coda

2. Cometary Orbital Drive

 

下の写真は、私がステージ上にて撮影せし1枚なり。

 

 

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。

 

 

 

終演後、先の絵画購入すべく、今宵のサウンドエンジニアへ直談判すれど、生憎彼も雇われエンジニアなれば、この絵の所有者存ぜずして、残念乍ら商談は破談に終わり、未練大いに残されし東君なり。

 

 

片やファンの方より念願の「ウルフキャップ」贈呈されしウルフ、

 

 

堪らず顔も綻び満面の笑顔、然りとてキャップ被るや「ローディー感」醸し出すは何故か。然れば此処にローディー「小ウルフ」再び参上せり。

 

 

今宵の投宿先は、Salt Lake Cityの定宿たる豪邸David邸にして、

 

 

暖炉の前にて、念願の笊蕎麦啜る東君之圖。

 

 

Davidは、数年前に心臓煩い大手術経られし以来、禁酒されれば、嘗ての如く朝まで飲み明かす訳にもいかず、而して私も持病悪化に伴い、此処数日は禁酒続ければ、何やら間が保たず、後は御機嫌な「AMT宗家ヤングお兄さんチーム」に任せんと思えど、意外にも皆さん屁垂れな塩梅にて早々に御暇されれば、斯くなる不義理、どうぞ許されたし。「世界に名立たる大酒豪バンド」と世界中に空瓶空缶の山を築き上げ飲み倒れ捲りしも今は昔。我々「AMT元老院」なるジジイコンビも老いさらばえ、今や「ネクストジェネレーション」へ世代交代すれば当然の理か。

 

斯くしてSalt Lake Cityの夜は更け行きし。

 

NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。

ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にFacebookへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。

 

 

 

 

 

 

 

 


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