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Channel: 大ぼら一代番外地
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Prato

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午前8時起床。昨日は徹夜の末に13時間半の大移動、流石に疲労困憊せし上に、夜半に「芳賀優里亜」急襲もあれば、均か夢中さえ歯痛に苛まされ、目覚めれば思わず「夢やと思ってたけどちゃうかったんかい…」起き抜け様より「芳賀優里亜」の執拗な責め苦に苛まされし。

 

 

朝飯求め食堂へ赴くや、そもそも朝飯なんぞ1杯のエスプレッソとビスケット1枚にて済まさんとするイタリアなれば、我々云う処の「どコンチ」即ち「コンチネンタルブレックファースト」にして、温かな代物皆無、パン、シリアル、冷蔵庫にハム、チーズ、ヨーグルトが眠る程度。

 

 

NANI君は珍しく「シリアル」なんぞに挑戦されれど、

 

 

私は「カプチーノ+フルーツポンチ+ハム+菓子パン」にて済ませり。因みにハムは自室へ持ち帰り、食材としてリサイクルせんとすればこそ。

 

 

レストランは最上階にあれば、展望台完備にて、皆様一度はその眺望覗きに伺われる次第。

 

 

然れば我々もと、NANI君と連れ立ち展望台に立てば、何の事ない凡百な欧州田舎の景色なり。

 

 

然りとて我々ブロガーなれば、此処はブログネタとして写真撮影に興じるべし。

 

 

昨日の道中弁当残党たる配給米召喚、其処へ大蒜、白菜、先程のハムを刻み、塩昆布投下、

 

 

此処に胡麻油投下し和え、これをシェフ君にて焼き上げれば、

 

 

自家製紅生姜召喚、

 

 

朝飯にて失敬せしハムをシェフ君にセットするや備蓄玉子投下、ハムエッグ焼き上げるや、斯くしてインプロリサクルクッキング「ハムエッグ和風焼飯」完成、いざ食らえば胡麻油と相俟りし塩昆布風味が、何とも芳しく優し気にして、大いに美味。

 

 

扨、昨夜到着するや模様替え施せし我々の部屋、下の写真が「After」なり。撮影せし場所が、昨日の「Before」とは反対側なれば、NANI君が足伸ばせし辺りが、昨日の撮影場所たりし。

 

 

然れば下の写真が、昨夜撮影せし「Before」なり。

 

 

テレビにて、若きクリント・イーストウッド拝めば、何せ此処は「マカロニウエスタン」の国なれば、無駄に感慨一入なるかな。

 

 

所用にて訪ね来られしウルフ、奇しくもテレビにてエロシーン展開中なれば、思わず画面に食い入り「あ〜っ、§Ø*¶ してぇ〜!」雄叫び上げられし。

 

 

午前11時半チェックアウトとの下知あれど、レセプションより電話にて「チェックアウトは10時半なので、早々に退去されたし」との通達あり。然れば「友人より11時半と伺えば是如何に?」と問うや「Your friend is NOT kind!!」と反駁され、はて何の事やらと思えば、実は私への電話に先んじMorganへ通達されれど、Morgan激怒にて電話切れば、同室のジョンソンが「ポコポコ」ことマルチトラベルクッカーにて煮物なんぞ調理中にも関わらず、部屋の電気を強制遮断されし経緯あり。斯くして45分予定繰り上げ大慌てにて退室、チェクアウトせり。

 

今回のイタリアラウンド全4公演オルガナイズ頂きし「Off Set Records」主宰される旧友Cristianを同行、いざPrato目指し出発せり。ふと気付けば「芳賀優里亜」も鳴りを潜められ、取り合えずは安堵。

 

途中昼餐休憩すべく立ち寄りしドライブイン全て、レストランが何らかの理由にて休業閉店、売店を覗けば、雉を抱える狐の剥製が鎮座、

 

 

此処はイタリアなれば、勿論パドレ・ピオも居られれば、

 

 

果たして「ローマの休日」想わせんとされしか、コロッセオ乗せるベスパのスノードーム秀逸、

 

 

その他にも、イタリアンカラー施されしF-1マシーンに、イタリアの名所てんこ盛りなる代物もあり。

 

 

ルパン3世のステッカーも絶賛販売中、然れど次元大介おらぬは何故か。

 

 

売店に受注生産サンドウィッチ屋も併設されれば、サンドウィッチの具材たる、モスラの幼虫の如き巨大肉塊も鎮座せり。

 

 

然りとて従業員僅か2名にて、売店レジとサンドウィッチ調理を同時に行われれば、レジ渋滞半端なくして長蛇の列、この効率の悪さも亦イタリアなればこそか。

 

 

只管爆走すれば、

 

 

レギュラーシートたる助手席をCristianに追われ都落ちせしウルフ、ジョンソンが占拠するベンチシートの隅に居候させて頂き乍らも爆睡すれば、

 

 

当然昨夜も「夜狼活動」に勤しまれにけりウルフ、彼奴目が格好の機会たるハロウィンパーティーなんぞ見過ごす筈もなく、己れの線の細さを棚に上げ、太々しくも「My Name is WOLF!!」と素顔にも関わらず狼コスプレ捏ち上げ、餌食たる「赤ずきんちゃん」散々物色、伊牝馬拿捕着床活動に励まれにけり。

 

 

Pratoへ至るや投宿先ホテルへチェックイン、然れば館内に所狭しと飾られるアート群に、カオル・タチバナ・フランソワ先生の元愛弟子たりしヒロボンの審美眼光るや「アラ!やだ!」登場、

 

 

カオル・タチバナ・フランソワ先生が、嘗て此処に投宿されし際に描き残され、後日ゴッホに多大なる影響を与えしこの作品なんぞが、斯様な庶民派ホテルの玄関ロビーに気軽に飾られる様こそ、正に芸術が庶民の生活レベルにまで浸透せしイタリアなればこそか。

 

 

その他にも、多くの素晴らしき作品群展示に、

 

 

ヒロボンの審美眼も大いなる潤いに満たされれば、

 

 

世界中に拡散せしカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品に、斯くも邂逅し得るも、是亦旅の楽しみかな。

 

 

毎度乍らNANI君と同室ならば、先ずは恒例なる模様替え行うべくテーブル移動させんとするや、哀れテーブル損壊せし顛末。作りが軟弱過ぎやねん。

 

 

界隈にスーパーありとの情報にて、スーパーのスペシャリストたるジョンソンの案内にて、NANI君共々出撃せり。

 

 

然りとて本日はカトリック教会の祝日「万聖節」なれば、案の定休業日にして、道すがら発見せしアフリカ移民系食品小売店発見すれば、異教徒なればこそ絶賛営業中、いざ突撃すれば、狭き店内は日本にて云う処の「角打」「立ち呑み」状態にて満員御礼、取り敢えず玉子1パックとハバネロ1盛り購入せり。

 

 

会場へ出発まで30分あれば、ケトル様にて煮え滾らせし熱湯へ、素麺ぶち込めば、ケトル様ごと3度程軽く揺するや茹で上がり、其処へトムヤムペースト、擂り胡麻、自家製ハバネロオイル、生玉子投下、漢らしく豪快に攪拌し食らえば、素朴なれど奥行きある味わいにして美味。

 

 

今宵の会場Officina Giovaniへ到着せり。

 

 

壁に描かれしを眺め「むんず」連発されしウルフなり。

 

 

サウンドチェックは一悶着あれど無事終了、而してプロモーターの御案内にて界隈のレストランへ繰り出し、晩餐とせん。

運ばれしハウスワイン詰められし瓶が、ガキの頃に読破せし「宝島」なんぞに登場せし「葡萄酒」のイメージに他ならず、皆して海賊気分盛り上がりしかな。

 

 

先ずは前菜「アンティチョークのアンチョビソース和え」これがアンチョビならぬ高級塩辛的味わいにて、猛烈に郷愁誘う一品なり。

 

 

「肉団子トマトソース添え」柔らかにして美味。

 

 

「キノコ入りオムレツ」芳しくして美味。

 

 

「豚の屑部分、耳やら内臓やらにて拵えし…云々」と説明頂けば、塩分控えめなSPAMの如し、搾りたてオリーブオイル施されれば、是亦素晴らしく芳しくして美味。

 

 

東君曰く「ハイジのチーズ」こと「蕩けるモッツァレーラ」なり。ピザやグラタン等に供される溶解せしチーズを厭う私なれど、そもそも塩っぱ過ぎなればこそ、モッツァレーラなれば味わい円やかにして問題無し。

 

 

イタリアに於いてパスタやリゾット等は前菜扱いなれば、此処にて「Spaghetti al Pomodoro(トマトソーススパゲッティー)」登場、見事にアルデンテなれば美味。然れどイタリアにて「Spaghetti al Pomodoro」食らう度に毎度思うは、勿論大いに美味なれど、残念乍ら自分自身にて拵えしトマトソースの方が格段に美味なり。イタリア料理は、レシピがシンプルなればこそ、その味わいも亦シンプルにして、それこそが長所にして特徴でもあれど、出汁文化にて育まれし日本人の味覚には、些か味の奥行き不足否めずして、隠し味にひと工夫施せば一層美味たるべし。

 

 

主菜は是亦豪快に肉祭りたれば「豚のスペアリブグリル」

 

 

更には「牛スジワイン煮」の2枚看板、何れも大いに美味にして、

 

 

皆してテンションマックスと化せば、貪り食らうのみ。

 

 

デザートに「チーズケーキ ホットチョコソース添え」堪能、

 

 

勿論〆は「amazza cafe」にして、今宵もアマーロ堪能せり。

 

 

嘗てその超弩級重量級料理群の前に、幾度も玉砕憤死遂げし私なれど、今宵は幸いにも皆してシェアするスタイルなれば、限界まで食らうに至らず、何とか事なきを得しかと安堵せしも束の間、特に主菜たる肉料理2品の塩っぱさが、今更ボディーブロウの如く効き始めれば、ついぞ喉の渇きに耐え切れず水をガブ飲み、然ればアルデンテたりしスパゲッティーが、胃の中にて水分吸収されしか、凡そ膨張遂げられ、均かのメガ腹パン状態と化し、楽屋にて憤死轟沈せり。因みに嘗て南イタリアにて憤死せし経緯なんぞ綴りし拙文あれば、参考の為にリンク貼らせて頂く次第。

実録・南イタリア残酷美食地獄地帯前編)(後編)」

 

然れば先鋒次鋒務めて下さりし2バンド共見逃せば、悪しからず。

 

タイムテーブルが大幅に押せど、我々AMT宗家は「終演時間絶対厳守」を旨とするが信条、然れば今宵は60分のショートセットと相成りし。今回のツアーに於いては、何故か時間経過遅く感ぜられ、自ずから演奏曲数多めなれば、今宵は曲数を減らし、各曲を大河ドラマ級に大風呂敷広げ展開せんとす。奇しくもステージ上にて、私のギターの音抜けが、尋常ならぬ心地良さなれば、ついぞ「いつもより余計に弾き倒しております」而して後半は怒涛の疾走大暴走の果て、大団円へ至るや、大いに盛況にて幕。

 

1. Dark Star Blues

2. La Novia

3. Disco Pink Lady Lemonade ~ Pink Lady Lemonade coda ~ Flying Teapot ~ Cometary Orbital Drive

 

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第。悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今宵のバンド出演は、我々を以て終了すれど、この後は朝までパーティー開催されると知れば、既に深夜2時近けれど、大勢の方々にて賑わう次第。

 

 

「夜遊びを取ったら何も残らない」なんぞと宣われ、連夜「夜遊び」こと「夜狼活動」に励行されるウルフ、今宵もホテルへ撤収せんとする我々と袂を分かち、この後のパーティーにて、伊牝馬拿捕着床活動に勤しまんと、残留希望されし。

「ハハハハ…夜遊びが大好きなんですよ!」

 

 

「いや〜っ、夜遊びは楽し過ぎますねえ!」

 

 

「あ〜っ、§Ø*¶ してぇ〜!」

 

 

「ちょっと云わせてもらってもいいですか?こう見えて、実は…モテるんですよ…俺…。くっくっくっ…。」

 

 

「今夜も亦、入れ食いかなあ…マジか…俺…なんつって…ね…。」このパーティーに参戦すべく残留宣言されしと知るや、愛すべき大馬鹿野郎Cristinさえ曰く「お前、バカじゃないのか?」いやはや大馬鹿野郎にバカ呼ばわりされるウルフ、お前はどないやねんな。

 

 

斯くして投宿先ホテルへ帰還するや、米奉行の重責務められるべくジョンソンが、米研ぎに来られれば、美味なる炊き上がりを祈り、最後の〆たる「♥注入之儀」も完遂されし。

 

 

斯くしてPratoの夜は更け行きし。

 

NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。

ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にInstagramへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。

 

 

 

 


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