午前4時半、ブログ脱稿まで残り2行なる局面に至りし刹那、突如ドアが開き「内田隆、恥ずかし乍ら帰って参りました!」横井庄一さんの物真似にて「夜狼活動」よりウルフ帰還されれば、
徐ろに「ちょっと寝酒を頂きたいんですが…」NANI君が貯蔵管理せらるるウイスキー庫より、開栓済みのスコッチボトルを取り出すや、
「ちょっといいですか?」未だ「夜狼活動」の余韻覚めやらぬ勢いにて「ウルフ劇場 人生波瀾万丈明日のジョー」幕開き、熱く人生語られれば、
どのタイミングで真面目になんねん。
結局ウルフの滞在時間は1時間10分にも及び、時刻は既に午前5時40分を回れば、こちとらブログ脱稿を以て漸く就寝せんとせし刹那にとんだ横槍、睡魔襲来のタイミング逸すれば、次の襲来の気配あらずして、然れば急遽予定変更、朝飯なんぞ拵えんとす。
俎板にせんと机の抽斗抜き取るや、落書の数々発見、思わずラブホに置かれるノートなんぞ想起せり。大蒜、玉葱、以前何処かのケータリングより失敬せしサラミ系ソーセージ召喚、刻み合わせれば、
是等をシェフ君へセット、
見事に焼き上がれば、
丼へ移し、
刻みしカレー粉と、脂部分除去せし「火鍋の素」を投下、
ケトル様にて煮え滾らせし熱湯を注入、じっくり攪拌すれば、仕上げにウスターソース代わりなる「オタフク 焼そばソース」と「自家製ハバネロオイル」投下、
シェフ君にて温めし昨日の配給米半分を盛り合わせ、生玉子も投下、斯くして「麻辣ソーセージカレー」完成、いざ食らえば、サラミ系ソーセージは具材としての程良き食感残しカレーと完全融合、この簡単レシピに由る「麻辣カレー」驚異的に美味なれど、今回は些か「自家製ハバネロオイル」投下過多たりしか、辛味ハザードレベルが「ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Ready go! オーバーフロー!ヤベーイ!」状態へ至れば、顔面の全汗腺より濁流の如く汗噴き出せり。
腹が膨れれば睡魔襲来とは世の常にして、ブレックフースト開始時刻たる午前7時に至りしを確認し乍らも轟沈、目覚めればブレックファースト終了時刻午前9時半を2分経過、ウルフの御陰にて朝のコーヒー逃せし有様。片やその張本人ウルフは、あの後も未だ眠れず、其の儘抜け抜けとブレックファースト堪能せしと、後に知るや、ホンマどんだけ傍迷惑な奴やねんな。
然れば彼奴目が、配給米を求め再来訪せし際「もう知能は戻って来たかいな?」と尋ねれば「はいっ、もう大丈夫です。昨夜はそんなに飲んでなかったですし…」酩酊の果ての逬りならば仕方なしとも思えども、然程にあらざりしなんぞと宣われ、あの有様にて逬り食らいしかと思えば、無性に腹立たしく、然れば「ほなら知能テストとして、亦、炊飯器を箱に仕舞うて貰おかいな。」「一度やってるから大丈夫です!」大見得切りし割には苦戦されれど、
何とか無事格納し得れば、得意顔にてサムズアップなんぞとは、愈々以て小憎たらしさの極みかな。
本日は午後1時チェックアウトなれば、雑務処理のみならず録音作業も余裕にて推し進められんと思いきや、非情にも既に正午と相成り、何でやねんな。昼飯食らい出発せんと思えば、白菜、玉葱、大蒜を刻みしをシェフ君にセット、塩昆布投下するや加熱、
見事焼き上がれば、
ケトル様にて素麺茹で上げ、其処へ投下、ヤマサ昆布つゆ最後の滴り施し、胡麻油ひと回し、更には「自家製ハバネロオイル」施し、止々めに擂り胡麻投下、其処へ我々が呼ぶ処の「贋肉串」と「自家製紅生姜」添えるや、斯くしてインプロクッキング「贋肉串添え温野菜混ぜ麺」完成、いざ食らえば想像を遥かに凌ぐ美味さかな。
午後1時チェックアウトせんとすれば、昨日損壊せしめし机も復旧果たせし。
界隈に中華街ありとの垂れ込みあれば、いざ出撃、斯くして中華系スーパーへ突撃せり。
エロ大根も並べど、正に中華系な品揃えにして、日本的食材見当たらざれば、些か残念なり。
移動車中にていきなり巨大山芋取り出すウルフ、曰く「狙ってたんですよ!山芋。だから一番太くて長いの買いました!大好きなんでよね…毎日食べたいっ!」ツアーも既に終盤戦、皆して疲労困憊疲弊磨滅せんとすれば、愈々全身全霊を以ての玉砕総力戦へ突入せんとする最中、独り夜な夜な「夜狼活動」に興じ朝帰り繰り返せば、果たして精魂尽き果てんやと老婆心ならぬ老爺心にて憂慮すれど、そら矢鱈に元気な筈やわな。
徐ろに飯の準備始められれば、
山芋を擦り下ろし始め、
配給米にON! 醤油施し海苔も添えれば、
「とろろ飯」食らうウルフなり。
「とろろで絶倫ですねえ!」なんぞと揶揄うや「ウルフびんびん物語っ!」瞬殺にして返しの冴えぶり、これも山芋パワーの御陰か。
而して黙々と食い進められんと思いきや、
「おいっ、そこのジジイ、なにいつまで撮ってんだよ!飯食うのに気が散るだろっ!」山芋パワーにて絶倫モードと化せば、いきなり気もデカくなるとは、どんだけ調子こいてんねんな。後でおんどれの逸物、その山芋諸共擦り下ろしてこましたるよって、よう洗うとけや。
Vicenzaへ至るや、先ずは投宿先ホテルへチェックイン後、今宵の会場CSCへ到着せり。
サウンドチェックも恙無く終了、晩飯はケータリングにて、別室食堂にてスタッフの皆様と一緒に頂戴せんとす。
前菜「Spaghetti alla Genovese(スパゲッティ・ジェノヴェーゼ)」御馴染みバジリコソースのスパゲッティ、粉チーズを施し完成迎える味わい、美味なり。
而して主菜は「ナッツ入り玉葱ソテー」
「マッシュド南瓜」
而してチーズ各種、此処は毎度ベジタリアン料理供される次第なれば、致し方なし。俄かに主菜とは思われぬ代物共なれど、昨夜の如く重量級料理の数々にて腹パン地獄へ堕つるよりは、余程救いもあらんと思い得るも、イタリアの超重量級料理群の前に、幾度も殲滅玉砕憤死せられし過去の苦き記憶あればこそ、況して味わいは美味なれば、問題あらざる筈もなし。
デザートのパイとコーヒー堪能、而して「amazza cafe」も満喫せしとは云わずもがな。
珍しく一番乗りにてステージ登壇されしウルフ、これも「ウルフびんびん物語」の影響か、然れば前説芸人宜しく持ちネタ披露下さり、これは愈々あのベース漫談はなわと、九州地方の覇権賭けてのベース漫談抗争勃発前夜か。
今宵は90分のセットを披露せり。最前列に詰め掛ける方々には、最早完全に別世界へ旅立たれしかと、正に文字通り踊り「狂われる」方々も少なからぬ夜、然ればこそ宇宙の果て行き銀河鉄道片道切符の旅プレミアムツアーを以て、皆様を超時空世界へ御案内させて頂けば、こちら側たるNANI君ですら、終演後に曰く「意識持って行かれそうな危ない瞬間が何回かありました」正にAMT宗家真骨頂存分に発揮させて頂きし上、怒涛の大疾走を以て大団円へ至るや、大いに盛況にて幕。
1. Dark Star Blues ~ Chinese Flying Saucer ~ OM Riff ~ La Novia
2. Disco Pink Lady Lemonade ~ Flying Teapot ~ Pink Lady Lemonade coda
3. Cometary Orbital Drive
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
終演後もDJがサイケデリックな選曲にてプレイされれば、ホールは嘗てのゴーゴークラブの如きと化し盛り上がる中、我々は機材撤収させて頂くや、入口ドア前にて、人の出入りなんぞ一切気にせぬ風にして、微動だにせず鎮座される猫あり。
投宿先ホテルへ帰還すれば、本日中華系スーパーにて贖いし食材を以て、夜食堪能せんと思えど、既にヤマサ昆布つゆもポン酢も尽きれば、此処は無尽蔵な醤油埋蔵量を誇るウルフ帝国へ、NANI君が抱える豊富なウイスキー備蓄を以てトレード打診、然れば瞬間移動されしかと信じ得る程の疾風ぶりにて登場下さり、大いに感謝せんとすれば、是より伊牝馬拿捕着床活動こと「夜狼活動」の為出撃される行き掛けの駄賃たりしか、曰く「ウルフびんびん、ウルびんです!」斯くして無事醤油確保せり。
中華系スーパーにて贖いし「羊肉巻」召喚せり。羊肉たるは、毎度乍らの薄切り豚肉「猪肉巻」発見し得ねばこその羊肉なり。
シェフ君に白菜敷き詰め、大蒜施し、
羊肉をON!
ウルフより拝借せし醤油を以て拵えし割下投下、更に葱も添え、
白菜にて包むや、シェフ君の蓋を閉じ加熱調理、
見事に蒸し焼きと成り果てし筈、
先の白菜と羊肉を丼へ移すや、
今度は豆腐をセットし、葱をON!
豆腐も温まれば、先の羊肉共と合わせ、隠し味に塩昆布投下、是にてインプロクッキング「蒸し焼きジンギスカン」完成、
これをすき焼宜しく溶き玉子に絡め食らえば、大いに美味なり。
第2陣に興ずるべく、再び白菜を敷き詰め、羊肉をON! 今回はこの段階にて塩昆布もON!
大蒜投下、而して割下加え、白菜にて包めば、シェフ君発動、
斯くして見事に蒸し焼き上がるや、是にて「蒸し焼きジンギスカン Part.2」完成、
白菜剥がせば斯くの如し。
いちいち溶き玉子に絡めるも面倒なれば、其の儘溶き玉子残党へぶち込み、仕上げに「自家製ハバネロオイル」垂らせし。而していざ食らえば、第1陣が屁ぇに感ずる程にネクストレベルの激美味ぶり、いやはや塩昆布より滲み出し旨味こそ、恐るべきかな。
斯くしてVicenzaの夜は更け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にInstagramへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。