午前4時に目覚めれど、全身痛にて身動き取れず、其の儘再び気絶すれば、午前7時起床。昨日は「芳賀優里亜」鳴り潜められれど、膝肩腰痛こと「膝方歳三」即ち「トシちゃん」傍若無人に暴れ回れば、特に腰痛は何やら1年前に発症せしぎっくり腰の気配漂わせ、亦、膝痛は足の付け根辺りより電撃走るが如き様が断続的に続けば、仮令演奏中であれ苦痛に苛まされる始末、而して昨夜は演奏中に、右腕の体温が急降下し、運動機能停止寸前まで追い込まれし不可思議現象すら勃発、流石に疲弊疲労末期状態に差し掛かりしか。残す処愈々7発、何としても全公演完遂し、帰国の途に就くべく、肉体が限界越えんとするならば、精神力の強靭さを以て凌駕すべしと知れ。
朝飯求め食堂へ赴けば、紛う事なく「どコンチ」かと思えば然にあらず、流石は高級ホテルたらん、生ジュース各種に始まり、
茹で玉子もセルフ方式、エッグスタンドも完備されれば、半熟玉子をスプーンにて堪能すべし。
巨大チョコレートさえ鎮座すれば、
「人参林檎グレープフルーツジュース+茹で玉子+クロワッサン+ハム+スクランブルエッグ+ベーコン+ソーセージ+茹で玉子+チーズ+黄桃コンポート+プリン+カプチーノ」所望せり。
NANI君共々、均かの豪華ブレックファーストにテンション上がり乍らも、曰く「食材がある時に限って、朝飯が無駄に豪華やったりするよね。」
プリン激美味にして、カプチーノ共々御替わりせり。
自室へ戻り、テレビなんぞ眺めつつ、雑務に勤しめど、
パメラ・アンダーソンの姿に思わず手を止めれば、
海驢か膃肭臍かは存ぜねど、
動物愛護愛欲獣姦シーンへ発展すれば、是以降はネットモラル遵守せんとされるアメブロに於いて、紛う事なく検閲対象にして閲覧禁止処置下されるは疑いの余地なく、
自主規制を以て対処させて頂けば、悪しからず。
昨日中華系スーパーにて、これは是非シェフ君にて焼き上げんと、私とNANI君は冷凍餃子所望、
然れどホテルの冷蔵庫へ収納せし際、スペースの都合上迂闊にも立てしが裏目となり、原型を何とか留めしや否やと悲観して然るべしたる惨状、
然れば先ずは長年「大阪王将」にてバイト務めされ、餃子を焼くなんぞ屁の河童たるNANI君に、是非にも模範調理見せて頂くべく先攻を委ねし。被害状況が軽度な辺りより順次救済され、餃子焼きに執念燃やすNANI君之圖。
NANI君が餃子を焼く間に、こちらは焼飯なんぞ拵えるべく、下拵えせん。そもそも一昨日より配給米渋滞気味たれば、食い切れぬ側から追加される有様にして、然りとて昨日中華系スーパーにて「鰻蒲焼」購入し、一気に配給米消費を目論めど、残念乍ら鰻蒲焼入手叶わず、その目論見も露と消えればこそ。
配給米に刻み葱と塩昆布ぶち込み、玉子1個投下し和え、これをシェフ君へセット、
後攻たる私のターン巡り来るや、シェフ君を以て「葱玉昆布焼飯」完成せり。
続けて最早餃子と云うよりは、
どない見たかて「遊星からの物体X」か、
「フロムビヨンド」か。
この嘗て餃子たりし「謎の物体X」半分をシェフ君へセット、胡麻油を垂らせば、いざ加熱せり。
見事焼き上がれば、意外にも未だ「餃子感」残る様なり。
丼に盛り付け「自家製紅生姜」添えし「葱玉昆布焼飯」の上に、
ON! すれば、嘗て餃子たりし「謎の物体X焼飯」完成せり。いざ食らえば、当初「焼餃子」欲すれば購入せし代物なれど、矢張り水餃子メインな中国産故に皮が分厚く、況してシェフ君が蒸し焼き状態になりがちたるも考慮すれば、焼き上がりは「揚げ餃子」的味わい濃厚とは云え、充分に餃子の味わい満喫し得る次第、これを「餃子」と思わず、正に「謎の物体X」として捉えれば、美味にして超ボリューミーな代物なり。
扨、残されし「謎の物体X」半分、今度は如何なストーリーを展開下さるやら。
午前11時半、チェックアウトすれば、一路Torinoを目指し爆走せり。ツアーも終盤戦に突入すれば、満身創痍疲弊摩滅状態にして車中爆睡せり。長時間に渡り、何故か両拳を強く握り締め眠れば、目覚めるや既に握力皆無にして、両腕の筋肉硬直状態、眠る間に無駄なエネルギー浪費し捲る愚行ぶり、一体我が肉体は何を思い斯くなる行動に至りしか、全く以て謎の極みかな。
今宵の投宿先たるホテルへチェックインするや、早速NANI君と模様替え断行せり。そもそも寄り添うが如く並べられしベッドを離せば、NANI君のベッドの傍らには椅子を設置、これはNANI君が眠る際、ベッド上にスーツケース広げられれば、ベッド残り半分に横臥される次第にして、然ればベッドに対し垂直位置に横臥される際の足置き場、即ち就寝用拡張部分なり。
今宵の会場Spazio 211へ到着。
楽屋に用意されるケータリングに、最近頓にウエハースあれば、もしや我々のブログ拝読されしかと勘繰る次第。
楽屋の壁に「Throbbing Gristle」再結成時のライヴポスター発見せり。故ピーター・クリストファーソンの頭上には「R.I.P.」と落書あり、クリス・カーターとジェネシス・P・オーリッジの顔には落書施されれど、コージー・ファニー・トゥッティには手出しあらざれば、思わず苦笑せられし。
嘗て初めて訪れし際も、2度目の再訪時にも言及せし、故デメトリオ・ストラトスが「Area」以前に在籍せしバンド「i Ribelli」のポスター、今以て健在なり。
「Space Paranoids」なるバンド名ステッカー発見、これは「Acid Mothers Temple & Space Paranoid」よりパクられしかと思えど、2013年結成なれば、我々の方が後塵を拝する次第か。
サウンドチェックも済ませば、
界隈のレストランへ案内され、晩餐に興じんとす。
先ず前菜は「野菜のスパゲッティー」なる説明頂きし一品、素朴な味わいにして美味。
主菜は「Milanese di pollo(ミラノ風鶏肉のフライ)」にして、実は此処、同じレストランにて、嘗て初めて訪れし際も、2度目の再訪時にも食らい乍ら、全く記憶の断片さえ残らぬ痴呆ぶり、今回も美味なり。
Frienzeにての所用無事済ませば、馳せ参じ下さりしCristoanも合流、楽しき晩餐之圖。
「amazza cafe」今宵はSardegna島銘酒「Mirto(ミルト)」を選択、Morganにも御気に入り頂けば、他の御一同にも好評頂きし。
久々の「Mirto」思わず2杯呷れば、大いに堪能満喫せり。
そもそも大呑兵衛天国Sardegna島銘酒なれば、その口当たりの良さとは裏腹に、強烈な代物たれば、NANI君のみならず、ジョンソンまで稀にも顔赤らめ、大いに御機嫌さんと化せり。
今宵は90分のセットを披露せり。バスドラに鬼の如きゲートリバーブ施されれば、最早バスドラに由る強弱なんぞ不可にして、NANI君のドラミングの醍醐味を完全封殺、幾度もサウンドエンジニアに訴えんとすれど、全く気付かぬ様なれば、遂に堪忍袋の緒も切れ怒髪天を突くや、NANI君にドラムソロを御願いし、その間にサウンドエンジニアへ殴り込み、斯くして漸く忌まわしきゲートリバーブより解放され、最後は怒涛の疾走を以て、大団円へ至り、大いに盛況にて幕。
1. Dark Star Blues
2. La Novia
3. From Planet Orb With Love - Good-Bye Mrs. Uranus
4. Disco Pink Lady Lemonade ~ drums solo ~ Black Summer Song ~ Pink Lady Lemonade coda
5. Flying Teapot ~ Cometary Orbital Drive
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
嘗て2度も共に欧州ツアー行いしイタリアのポストロック系バンド「Stearica」ベーシストLucaが訪ねて下されば、感動的再会果たせり。海外遠征に於ける至福の喜びとは、斯くも旧友達と再会し得る刹那かな。
本日を以てイタリアラウンドも終了たれば、即ち「amazza cafe」も打ち止め、然ればMorganと2人して最後の1杯に選びしアマーロ堪能せんとす。
年甲斐もなくジジイが、美人バーテンダーと2ショット撮影に興じしも御愛嬌。
Cristianとも今回は今宵が最後たれば、2ショット記念撮影せんとするや、曰く「Sexy!」顎上げるポーズがセクシーか否かは敢えて問うまい、此処は愛すべきこの大馬鹿野郎に敬意を表し倣わせて頂きし。
投宿先ホテルへ帰還すれば、夜食なんぞ食らわんとす。
ケトル様に、白菜、羊肉、豆腐をぶち込み、いざ湧かさんとすれば、
漆黒のボディーに蒼く光るケトル様の美しさ、惚れ惚れするばかり。
「ケトル鍋」に興じる際の必須アイテム召喚、
菜箸も亦然り。
先ずは豆腐を崩さぬよう細心の注意払いつつ救出、
脂部分を除去せし「火鍋の素」仕込みし丼へ、ケトル様より全軍投入、更に粉末出汁と「自家製ハバネロオイル」も投下、刻み葱加え、仕上げにおろし大蒜施せば、是にて「羊肉火鍋」完成、いざ食らえば、程良き辛味と痺れっぷりにて芳しく美味。
半分程食らえば、以前何処かのアジアスーパーにて所望せしスープ付き乾麺「担々麺」召喚、
いざ取り出せば、素麺ならぬ冷麦の如しか。
熱湯煮え滾るケトル様へ、この乾麺投下するや、
茹で上がりし麺を「羊肉火鍋」へぶち込みし。斯くして「麻辣羊肉麺」と化せば、是亦大いに美味。
今宵は、伊牝馬拿捕着床活動こと「夜狼活動」より、些か早めの撤収なるウルフ、扨は疾風の勢いにて、今宵の餌食たる赤ずきんちゃん捕食着床果たされしか。仕事の後の1杯は美味とばかり、今宵もNANI君が所蔵するウイスキー集りに来られ、正に達成感溢るる充実の表情にて曰く「ウルフびんびん物語!」お疲れ様でした。
斯くしてTorinoの夜は更け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にInstagramへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。