「羽賀研二」の容赦なき責め苦の前に、既に右顳顬より右頸部へ至るまで激痛に苛まされれど、出発時刻も迫れば、取り敢えず道中弁当は拵えるべしと、昨夜の嘗て餃子たりし「物体X」召喚、シェフ君にセットし焼き上げし。昨夜のケータリングより失敬せしプチトマト共々、配給米と盛り合わせ「物体X弁当」拵えれど、如何せん「羽賀研二」が繰り出す非情の殲滅作戦の前に、敗走するばかりなる私なれば、不覚にも撮影忘れし体たらくぶりを露呈、悪しからず。
「羽賀研二」の容赦なき猛攻の前に、こちらも「新今治水」にて対抗すれど一撃粉砕され、最早命運も尽きしかと思いきや、先達て東君が、万一に備えてと、アメリカ産歯痛鎮痛薬を処方下さりしを思い出し、此処は藁にも縋る思いにて召喚、服用させて頂きし。
服用するや強烈な麻痺感にて、効き目期待し得る手応えか。午前9時半、フランスはMontpellierへ向け、いざ出発せり。車中にて「羽賀研二」の猛攻に耐えつつも、先程服用せし鎮痛剤の効能伺えしか、気付けば車中にて「羽賀研二」と格闘しつつも転寝、目覚めれば随分山間の景色なり。
然りとて「羽賀研二」の猛攻の手は緩められず、次第に鎮痛剤の効き目も薄れれば、只管敗走続けるのみ。
Motpellierに至るや、昨年も投宿させて頂きし御宅へ到着せり。
「羽賀研二」の絶え間なき猛攻の前に、全滅寸前かと思われつつも、
今宵の会場The Black Sheepへ到着せり。
此処は狭き道路脇より搬入せねばならず、下手すれば搬入の間、道路通行止と相成る有様にて忍びなく、超高速搬入義務付けられると知れ。
「羽賀研二」の無慈悲な猛攻の前に、最早玉砕覚悟、
サウンドチェックも済ませれば、
「羽賀研二」の神経直撃絨毯爆撃食らい乍らも、
今宵の晩飯はケータリングにして、中華料理テイクアウトあれこれ、何やら豚肉とパイナップルの炒め煮の如きやら、野菜炒めの如きやら、そこへ今朝焼き上げし例の「物体X」も加えれば、結局その「物体X」が一番美味たりしとは是如何に。
「羽賀研二」の大編隊空爆に耐えつつも、
今宵は90分のセットを披露せり。ステージの狭小さのみならず、会場そのものも天井低き密閉されし防空壕的空間な上、有り難くも満員御礼、而して前座バンドのパンキーな熱さの余韻もあれば、空気の稀薄な感じにも起因せしか、今宵は導かれる儘、ブラストターボ仕様にて超速大暴走、怒涛の突撃にて大団円へ至るや、大いに盛況にて幕。
1. Dark Star Blues
2. Sycamore Trees
3. From Planet Orb With Love - Good-Bye Mrs. Uranus
4. La Novia
5. Disco Pink Lady Lemoad ~ Pink Lady Lemonade coda ~ Flying Teapot inst ~ Cometary Orbital Drive
終演後、サウンドエンジニアの方、曰く「最初いきなり大轟音で演奏が始まった瞬間、全く何がどうなってるのか判らなかったが(サウンドチェックの際、私の機材トラブルあれば、最大音量たるファズ使用時の音量チェック出来ず終いたればこそ)、其の儘5分間程聴いていると、実はバンドがいいバランスをコントロールし乍ら演奏している事に気付いたんだ!そしたら後はどうだい、それをサポートすればいいだけだから、こんなイージーな事はなかったよ!そして驚かされたのはそれだけじゃない、終演時刻の午前0時に1分の狂いもなく、本当にジュストに終演した事もだ!時計を見たら『0:00』信じられないよ!」斯様な対応下さりしサウンドエンジニアは、凡そ稀ならんと思われれど、これこそサウンドエンジニアの鏡、そもそもサウンドエンジニアのみならずミュージシャンも亦然り、先ずは「聴く」事こそ最優先されるべしと知れ。
今宵のライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
演奏中も攻撃の手を緩めぬ「羽賀研二」たれば、終演後も容赦なく攻撃続行される残虐非道ぶり、然ればその尋常ならぬ激痛に苛まされる余り、ついぞ撤収の際、不覚にも楽屋に弁当セット一式忘れ去る大失態、是にて弁当箱、丼、マヨネーズ、小袋入り調味料各種、箸、スプーン、自家製ハバネロオイル1号、自家製紅生姜、玉子(残り7個)、先達て中華系スーパーにて贖いし味付海苔(未開封)を失いし。
投宿先へ帰還するや、今宵はチッキン完備なれば、皆様順次夜食を拵えんとす。然ればNANI君も、嘗て餃子たりし「物体X」召喚、
最早餃子たりし面影なんぞ皆無なり。
「羽賀研二」の執拗な波状攻撃にて、今や玉砕全滅寸前かと思われれど、此処は麺類ならば食し得る筈と、乾麺「担々麺」の麺を、白菜共々ケトル様にて茹で上げるや、トムヤムペーストと塩昆布投下、更に昨夜のケータリングより失敬せしハム、刻み葱を加えれば、是にてインプロクッキング「タイ風あっさり混ぜ麺」完成、いざ食らえば大いに美味。塩昆布のポテンシャル、正に感動的なるかな。
然れど食し終えるや、実は「羽賀研二」この機を待ち構えしかの如く、神経直撃地雷原へ誘われ、時間経過と共に被害状況拡大せり。
「自家製ハバネロオイル1号」失えば、未だ熟成中なる「自家製ハバネロオイル2号」召喚、発酵進めば空気抜きせんと蓋を緩めるや、無数の気泡立ち上り、此の儘蓋を開ければ大噴射は疑う余地あらざりて、此処は是非にも慎重に行動すべしと、時間を要しつつも僅かずつ緩め、立ち上る気泡を逃しつつ、何とか蓋を開け得るや、是にて明日よりエースとして登録、いざ実戦投入せんとす。僅かに溢れしハバネロオイルをひと舐めされしジョンソンが、その美味さに驚愕され絶賛下されば、何せ「バンド内格付け No.1」より頂きし賛辞、それを励みに今後一層精進させて頂かん。
扨、就寝せんとするや「羽賀研二」非人道的無差別攻撃開始され、最終兵器たる神経直撃弾一斉掃射、大量被弾にて気絶寸前なる極激痛襲来、
最終防衛線死守すべく、東君より授かりしアメリカ産鎮痛剤服用すれど、瞬殺一蹴されれば、此処は万一の持病発症の為に携行する強力鎮痛剤すら服用、然りとて全く歯が立たぬどころか、激痛箇所愈々明白となる程の責められぶり、全く眠り得ぬとは云わずもがな。
斯くなる上は荒療治にて抗うしか術なしと、その激痛箇所を指先にて刺激、一層の激痛を与える事にて「羽賀研二」の攻撃に由る激痛を相殺せんとす。いやはや既に可成りの高レベルな激痛さえも「慣れ」れば、最早何を以て激痛かさえ不明と相成る有様、とは云え大いに苦悶せらるるに相違なく、全く以て就寝どころか仮眠さえ叶わぬ惨状。
結局「羽賀研二」の神経直撃弾絨毯爆撃にて、こちとら消耗戦完全敗北喫すれば、果たしてこの先如何なる戦局待ち受けるか、既に無条件降伏すら受け入れぬ非道ぶりは明白、今となっては可愛気な「芳賀優里亜」懐かしきかな。
斯くしてMontpellierの夜は明け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にInstagramへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。