午前5時起床。朝飯を食らわんとすれど、ホテルのブレックファーストは有料€3.00也にて、コンチネンタル・ブレックファーストかとは疑いの余地なければ、勿論拒否、然れば烏賊墨缶を召喚、
レタスとおろし人参を添え、混ぜ麺を拵えれば、そこへ烏賊墨缶をON!
豪快に撹拌すれば、仕上げにハバネロオイルをひと回し、斯くして「烏賊墨混ぜ麺」食らえば、大いに美味なり。
いざSan Sebastianへ向け出発。無類の麺好きが昂じ「麺主食主義」提唱されし東君、而して嘗ては伝説のホットドッグ戦士たりし経歴もあればこそか、本日の彼の弁当とは、スパゲッティーにボイルせしソーセージ2本を配せし「ソーセージスパ弁当」なり。(厳密に云えば、スパゲッティーが麺や否やたるにも言及されれど、取り敢えず今回は、日本人的価値観を以て「麺」の定義に含むものとす。)漢の料理家中谷君の「漢の料理」をも想起せし有様なれど、凡そ中谷君ならば「ソーセージは加熱せず生食こそ漢の道」と説かるるに相違無し。
如何せん一昨晩より今朝に渡り、只管蛸烏賊三昧なれば、流石に辟易せし有様にして、然れど今や備蓄食材は蛸缶やら烏賊墨缶のみ、東君より鯖水煮缶なんぞ頂戴すれば感謝感激、この鯖をハバネロ酢漬けに処し「なんちゃってきずし」なんぞ拵えん。
麺主食主義を実践せんとすればこそ、この「なんちゃってきずし」を、即席麺と千切りレタスに麺つゆ加えしに、漬け汁たりしハバネロ酢共ON! 更に日本より持参せし虎の子たる小袋入り山椒投下、斯くしてインプロクッキング「なんちゃってバッテラ麺」完成せり。ハバネロ酢を以て麺を食らう混ぜ麺の新機軸なれば、これが酸味心地良く爽快感溢れる程にして、大いに美味なれば、流石にトムヤムペースト+ハバネロオイルに飽きつつある今、世紀末ならぬツアー末救世主となり得るか。
みつるちゃんも備蓄食材尽きしか、本日の道中弁当は即席麺の麺のみにして、東君よりふりかけ御裾分け頂けば、斯くなる笑顔なり。
食後のスナック菓子を、真剣な眼差しにて物色されるみつるちゃん。
今宵の会場Bukowski Donostia到着。
サウンドチェックも早々に済ませれば、界隈にて発見せしリサイクルショップのウィンドに、レコードあれこれ飾られしを発見、いざ急襲すれど本日休業か、扉閉ざされし侭とは残念至極。
中国人と思しきが営む激安日用雑貨店へ突撃、然れば名古屋桃巌寺の名古屋大仏の如きを発見。
こちらは桃源郷コーナーなり。
今宵の晩飯は、ケータリングのみにして、ポテチ、パン、ハム、サンドウィッチ用ミックス野菜なんぞのみなれば、何とみつるちゃんは、ポテチにマヨネーズ添え食らわれ曰く「美味い!」曰く、フライドポテトにマヨネーズ添え食らわれる、オランダのジャンクフード「フリッター」にインスパイアされにけり。
そもそも忌まわしきパン嫌いな私なれば、ハムにてミックス野菜を包み、マヨネーズを添え、ポテチをも同時に口へ放り込めば、意外にもそこそこイケる事が発覚、然れど美食天国スペインなれば、何と侘しく空しき晩飯なるか。
今宵前座を務めて下さりしは、Sister Simoné and The Holy Ballsなるブギを得意とされる地元バスクのブルースロックバンド、公式ウェブサイトに由れば「vintage rock blues band」なりけりて、classic rockならぬvintage rockとは思わず失笑すれど、女性ボーカルにハープ奏者もおられれば、ど渋にしていとをかし。そもそも何故スペインはバスクにて、ブルースバンドと対バンなるや、況してやドゥーム&ブラックメタル大全盛なる欧州にて、Black Sabbathのカヴァーを展開する我々に対し、斯様なドゥーム&ブラックメタル系バンドが前座を務めるが常なれば、何とも希有かな珍事かな。
今宵も爆音にてほたえ捲れば、終演時刻の都合もあり7曲のみのショートセットを展開すれど、大いに盛況にて幕。ライヴ写真をネット上にて拾遺すれば、無断借用転載させて頂きし、悪しからず。
投宿先ホテルへ漂着するや即寝成仏、愈々疲労疲弊も極限に達せしか、南無三。そもそもオフが続けば緊張感途絶え「オフ疲れ」発症する故、然ればこそ常々「We don't need any days off!」と連日連夜ライヴをブッキングするものなり。AMT & Space Paranoidイベリア半島ツアーも残す処3発、最早玉砕覚悟決死のラストスパートに突入せん。
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Space Paranoid@Bukowski Donostia San Sebastian
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