確か小学3年生ぐらいの時分に、社会見学にて訪れし以来、凡そ45年ぶりにダム湖たる津風呂湖を訪ねし。果たして当時、何を目的に斯様なダム湖を、見学に来させられしか記憶皆無、其れ処か「津風呂ダム」なる名こそ記憶すれど、景観その他一切合切も記憶皆無、そもそも其の社会見学に関する記憶も皆無たれば、ホンマに自分は其の社会見学に参加せしや否や、其れすらも確信あらざる有様。
斯くして津風呂湖へ到着せり。
地図眺むるや、その湖岸周回は随分な距離にして、勿論車にて移動、斯くしてダムを渡るや、仮面ライダーの戦闘シーンには、如何せんダムにての戦闘少なからず、亦「ウルトラマネクサス」に於けるナイトレイダーの基地もダムの地下たれば、どうにも夢や妄想膨らむ憧れの地たらん。
対岸よりダムを臨めば、
実はバス釣り客にて結構な賑わい、更には湖畔に佇む昭和の原風景「パーラーつぶろ」界隈に於いては、駐車車両の多さに驚愕、而して店頭には其れ風な若人多く集えば、全国ヤンキー夏の総決起集会かなんぞと勘繰れど、真実は知る由もなし。
吊橋なんぞも渡り、取り敢えずダム気分堪能せり。
明日香への帰路にて、吉野川沿い駆れば、夥き観光客が川遊び中、
生憎写真撮影叶わねど、オートキャンプ場の如きなんぞ、野外なれど悍ましき人混みぶりにして、何故わざわざ斯様な人混みへ遠征せんとするか。況してこの致死レベルな残酷暑の中、一体何が嬉しゅうて炎天下の中、BBQなんぞに興じんとされるか。どない考えたかて、クーラー効かせられし快適な自宅にて、あの夢のマシーン「やきまる」君を駆使し、焼肉なんぞ堪能される方が、余程快適にて楽しからん。
明日香の深山へ帰還すれば、大いに空腹至極にして、帰り掛けの駄賃に立ち寄りしスーパーにて蛸贖えば、目論見通り「たこ焼」拵えんとす。
タネの水分比率が完璧たれば、見事に外カリ中トロに焼き上がり、激烈に美味。
久しく続く隠遁ぶりにて、今や外飲みの機会も激減すれば、自ずからアテ拵える腕前も向上、然れば今度は、たこ焼さえも専門店の味を十分に凌駕せんとするか。
晩酌に興じんとすれば、アテあれこれ拵えんとす。
鶏腿肉をチンマシーンにて4分加熱、綺麗に蒸し上がるや、練り胡麻＋おろし大蒜＋酢＋ポン酢なる胡麻ソース施し、更に檸檬添えれば「蒸し鶏胡麻ソース掛け」完成せり。胡麻ソースの濃厚にして爽やかなる味わい、檸檬汁加えれば、更に味の輪郭も明瞭と化し、是は激烈に美味。
一昨夜のキビナゴ残党をリサイクルすべく、我流二杯酢ことポン酢＋酢にて「キビナゴの酢の物」へ魔界転生、正に夏向きの味にして美味。
備蓄食材群よりピータン召喚、大根おろしと玉葱スライスの上にON! 其処へ自家製花椒油投下、いざ食らえば、大根おろしと玉葱スライスの味わいと、ピータンの濃厚さ、自家製花椒油の痺れっぷりが、見事に三位一体状態と化せば正に美味さのトリニティー、斯くして「ピータントリニティー」堪能せり。
しめじをチンマシーンにて1分加熱、蒸し上がるやポン酢施せしのみなる、スーパー手抜きクッキング「しめじポン酢」茸類は蒸せば味わい凝縮されるが如きにて、満身しめじ気分、大いに美味とは云わずもがな。
御近所さんよりトマト御裾分け頂けば、味の詰まりっぷり最上級なる「トマトスライス」どうも有り難う御座います。
「水茄子の刺身曼荼羅」時間経過すれば、自ずから「水茄子の浅漬け曼荼羅」へフォームチェンジ果たし、是は是にて美味。
定番「オクラの七味マヨ添え」安定の美味さかな。
「万願寺の炊いたん」残党召喚、一層味が沁み入れば絶品至極。
而して是亦定番「和風五目巾着」残党も召喚せり。
斯くしてずらりアテも並べば、奈良の美酒堪能せり。
