昨年末の「第19回 Acid Mothers Temple祭」@名古屋 得三へ御降臨頂きし「アシッド・マザーズ・アマビエ様」や、先達て行いし「アシッドマザーズオリンピック 2021」のシンボルたる「五乳輪様」等、有り難過ぎる異形神像を次々生み出されし、稀代の造形作家ならぬ象景作家こと久保仁美先生が、2年ぶりに明日香村稲渕棚田「案山子コンテスト」へ出品されれば、目出たくも佳作入選果たされにけり。(公式結果発表はこちら)
現地投票の2日目に、久保先生自ら会場へ赴かれると伺えど、その右腕にして懐刀どころか大小脇差をも兼ねられる超敏腕マネージャーこと萱澤マネージャーが、所用に由り同行叶わずと伺えば、其処は会場たる明日香村に居を構える不肖私が、及ばず乍ら代役務めさせて頂きし。斯様な御時世なれど、久保先生達ての御希望なれば、会場たる稲渕の棚田界隈にて、ささやか乍ら酒席構えるべく、酒のアテ拵え御重も用意させて頂きし。
御重の1段目は、
「鰻巻」
「オクラ辛味噌添え」
「金平牛蒡」
「玉子ポテトサラダ」
御重の2段目は、
「四川風蒸し茄子田楽」
「万願寺の炊いたん」
「蛸のマリネ」
「鯵のマリネ」
「鯵のなめろう」
御重の3段目は、先ず「天婦羅(海老、茗荷、大葉)」
「鯖きずし」
「鶏腿肉香草焼」
而して番外にて「ゴーヤー天塩昆布和え」以上。
久保先生と同伴されし御母堂様を御迎えすれば、いざ案山子コンテスト会場にて投票会場たる、稲渕棚田へ赴きし。新型コロナ感染対策の為、恒例「彼岸花祭り」は中止たれど、斯様な人間の都合なんぞ無縁に、彼岸花は一面満開なり。
「案山子コンテスト」出品作品が並ぶ案山子ロードへ踏み入れるや、いきなり超前衛的作品登場かと思えど、実は防獣電気柵システムたりしとは、何とも御愛嬌。
今年のテーマは「マスクの似合う案山子」にして、毎度乍ら様々な案山子が出品されし。
「案山子コンテスト」のシンボルたる巨大案山子、今年は大谷翔平なりけれど、相変わらず微妙過ぎな出来栄えなり。
而して我等が巨匠久保先生の作品「疫病解散!?アマビエの目で鬼退治!!」は、当然乍らその異形ぶり、田舎イベントなればこその身内的保守性と牧歌的な緩さの中、異彩光線を放射し過ぎ、興味津々にて接近凝視される方と、畏怖されし余り見て見ぬふりにて足早に立ち去られる方、両極端なリアクション誘発すれば、奇しくもテレビカメラ同行しての何某かの取材に遭遇、作家たる久保先生へ直接インタビューも行われれど、何せレポーターの御仁も、この異形ぶりに芸術的解釈せんとすればこそ言葉詰まらせ、総じて斯様な御時世なればこそか、政治的メッセージさえ汲み取らんと深読み、然りとて純粋創造主たる久保先生の人見知り爆裂故の明後日な応対に、インタビューは益々混迷を極め、傍観する私には何とも痛快な一幕たりしか。
何よりその1時間後に勃発せし、製作者御本人の破滅的崩壊ぶりこそが、余りに芸術家的顛末か。
斯くして案山子ロードの路傍にて、久保先生待望の宴席構えれば、久保先生と御母堂様近影之圖。
持参せし御重も広げさせて頂けば、以降の顛末は、萱沢マネージャーより御支援下さり皆様へ、SNS各方面にて写真添えられ御報告投稿あれば(Instagramはこちら、Facebookはこちら)是非にそちらを御拝読頂きたし。
来たる10月17日(日)午前9時より、稲渕棚田ハウス前広場にて、表彰状並びに副賞(棚田米)贈呈行われる予定なれば、久保先生は御出席されんとすれど、萱澤マネが出張にて同伴不可と伺うや、再び代役の重責務めさせて頂く予定なれど、聞く処に由れば、表彰式の後に「稲刈り」が控えると知るや、成程何故斯くも早朝たる午前9時からかと思えば、斯くなる次第か。流石に稲刈りは御辞退させて頂きたし。果たして萱澤マネの代役を無事務め得るや否や、神のみぞ知るか。