今宵は、坂本弘道さんを囲む即興イベント「チェロと即興と舞の夜 Cell & Improvisation & Dance in the night」に招聘頂けど、朝起きるなり久々なる強烈な腰痛発症にて大いに苦悶、ライヴどころか立ち上がるにも往生こけば、果たして今宵のライヴ参戦し得るや否や、大いに懸念されれど、午後には何とか歩行し得るまでに回復すれば、機材を限界まで軽減化し下山、而して今宵の会場たる雲州堂へ到着せり。
雲州堂を訪れるは二度目にして、前回は半田健人氏のコンサートならぬリサイタルたりしかな。
サウンドチェックも速やかに済ませれば、久々なるピカ様や坂本さんと歓談。
稀代の造形作家ならぬ象景作家たる久保仁美先生も顔出して下されば、隣席に座させて頂き、日本酒呷りつつアホ話に花咲爺。
今宵は、坂本弘道さんを囲む即興イベントなれば、先ずはソロセット披露されし。特殊奏法博覧会状態、聴くのみならず観ても楽しきパフォーマンス、あの盟友ナカタニタツヤ君も然りにして、即興演奏家に由る特殊奏法博覧会は、そもそも斯様な音楽に然して興味あらざる客層さえも、好奇心掻き立て取り込む力秘めれば、流石は百戦錬磨の手練なるかな。
今回も、月刊かえる発行される倉本高弘氏が、Youtubeへライヴ動画公開下されば、鑑賞はこちらから。
坂本さんのチェロの弦が切れれば、張り替える間より、半野田拓氏と佐久間新氏に由るパフォーマンス開始、而して弦張り替え完了されし坂本さんが合流、斯くして坂本弘道+半野田拓+佐久間新なるトリオへ。坂本さんの感情変化を大いに堪能し得るセットたれば、久保先生曰く「坂本さん優しいね。」
こちらも倉本氏に由る動画あれば、こちら。
休憩挟み、坂本弘道+河端一+Pika+佐久間新セットへ。坂本さんのチェロがモニター用小型アンプ+ライン出力、私のギターがアンプ出力にてマイクなし、ピカ様のドラムも生音にてマイクなしなるセッティングなれば、ステージ上のモニター具合は微妙にして、更には同時に客席に於けるバランスも配慮せねばならず、況してアンプの真ん前に鎮座すれば、自分の音量が客席に於いて適正か否か、これはサウンドチェック時のアンプ設定厳守を以て全うし得し筈と信ずるのみ。
坂本さんとの共演は久々にして、そもそも私の如きエレキギター弓弾きなんぞたる「紛い物」にあらず、擦弦楽器の王道にして正道たるチェロとの共演は、思い知らされるも様々なれば、毎度乍ら興味深く、況して百戦錬磨の坂本さんなれば尚更とは云わずもがな。加えてヘッドレスギターを以て、弓弾き主体の即興セッションなんぞ、果たしていつ以来か。
現在第2子御懐妊中なる妊婦ドラマーピカ様が、佐久間氏のパフォーマンスに絡み、悲鳴上げられし一幕は、当初私には人の声に聞こえざれば、ピカ様が絶叫する様を目の当たりに、人間の声とは何処から来て何処へ行くのか、改めて驚愕せられし。
写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
倉本氏に由る動画は、こちら。是非に御覧頂きたし。
久保先生とピカ様、互いに呼び合えば別称「エジプト人 vs ロシア人」之圖。
目下「第20回 ACID MOTHERS TEMPLE祭」準備に忙殺されれば、今宵は大阪アジトにて一泊せず、此の儘明日香の深山へ直帰せんとす。今回は電車利用なれば、終電の時間に留意しつつも、今時の風潮か打ち上げの兆しも皆無なれば、坂本さん始め主催者「音凪」古市さん等へ御挨拶後、明日香の深山への帰路に就きし。