Evicshen / 河端一＠岡山 Pepperland

Athall階上のツアーミュージシャン用宿泊施設にて、午前6時起床。見渡せばどうやら皆様、宴の果てに雪崩れ式投宿されにけり。
トイレに貼られしノイズミュージシャンのタイプ図がオモロ過ぎかな。

昨日のライヴを撮影されし女性カメラマン椚あすみ女史が、今朝の或る一幕を切り取り下さりし。

皆様起き抜けて来られれば、仕事山積みにて磔刑喰らうが如き私と、二日酔いにて完全廃人状態たる… (a.k.a. Nikola Mounaud) ことニコラを除く皆様は、朝風呂求め温泉へ赴かれ、斯くして温泉好きヴィッキーは、今朝も温泉満喫堪能されし次第。

いざ岡山へ赴くべく出発、大分駅への道すがら老舗洋食店「五車堂」あれば、道中弁当求めるべく突撃せり。

東九州のアーバンライナー「ソニック」にて、先ずは小倉を目指さん。

空腹なれば早速先程贖いし弁当召喚、

私は「チキン五車堂弁当」を所望せり。相変わらず謎の炭水化物拒否症候群に苛まされる次第なれど、勿体なけれどごはん残せば済む事にして、然ればいざ食らわんとす。なかなかボリューミーな盛りなれば、仮令ごはん食らわねど腹パン温泉、況して揚げ物の衣は可成り厚めハード系、全体的に味付けも濃厚なれば、成程ごはんを誘う味付けたらん。然れどごはん除きおかずのみ完食するばかりですら、想像以上にダメージ食らいしかな。

ヴィッキー御満悦之圖。

重量級弁当平らげ腹パン温泉、然れば2人してついぞ爆睡、小倉到着のアナウンス流れる中、奇跡的に目覚めれば、小倉にて新幹線へ乗り換えんとす。而して亦しても撮り鉄ヴィッキー登場せり。

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無事岡山へ到着すれば、今宵のオルガナイザー石原君に御出迎え頂き、今宵の投宿先たるゲストハウス経由にて、今宵の会場Pepperlandへ到着せり。

サウンドチェックも筒が無く終了すれば、チキンと共に、餃子も大好きなヴィッキーなれば、界隈の餃子居酒屋「餃子酒場マルタツ」なんぞへ突撃、目下絶賛フォーリンラヴ中な男梅サワーあらざれば、此処は梅酒ロックにて御茶濁されし。

斯くして選ばれし4種の餃子が着地するや、大いに興味津々の御様子、いざ食されれば「たっぷりしそ焼餃子」「鶏チーズ焼餃子」が、特に御気に召されし様子なり。

而して矢張り大のチキン好きならばと「阿波尾鶏のユッケ」こちらも御試し頂けば、大いに満喫堪能頂きし次第。

今宵先方務められしは、オルガナイザーにしてKETCHギタリストの石原君のソロユニットMIND's CRUISER、強烈なファズトーンからメロウな揺らぎ系まで網羅しつつも、矢張り何処か男前な骨太感が滲み出るギターソロ、そもそもギターとアンプへの拘りも亦、男の書斎的な匂いさえ感じさせ、パイプ愛好家どころかマニアたる側面も亦然り。

次鋒務められしは、THE NOUP率いる岡田君のソロユニットMANISDRON、電子音と鋭角的リズムを交錯させつつも、展開衝動をストイックなまでに抑制する美学、観る度の深化ぶりが秘かな愉しみ。

三番手に登場されしはA tribe Called NoiZ、音の断片が断続的に出現する様と、それを繰り出す為の俊敏な身体的動きが、当初は一致し乍らも、次第に微妙にズレていく様が、大いに興味深く、電子音を以て或る種の催眠術に掛けられて行くが如き錯覚、気付けば意識が別次元へと旅立てど、最後の一音にて目覚めさせられる顛末も、是亦催眠術然りかな。

四番手に登場されしは彼岸、終演後に伺えば何やら拡大投影し得るルーペ＋プロジェクターの如きマシーンを駆使されての、ドローン音響＋映像にして、大いに興味深し。

五番手を私がソロにて務めさせて頂きし。今宵はヴィッキーの新発明秘密兵器V-Bowに由るドローンにて幕開け、グリッサンドや弓弾き、旧友櫛やん自作ファズに由る発信等も交えつつも、全体的にはクラシカルな展開に終始せり。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第。悪しからず。

終演後、使用するエフェクターペダルの数の少なさに驚かれし女性おられれど、ボリュームペダル含め9基も並べば、個人的には多過ぎな印象、そもそもエフェクターペダル多ければ、足元に意識を削がれるを厭えばこそ。

今宵殿務められしはヴィッキーことVictoria Shen (a.k.a. Evicshen) なり。機材がセットされるテーブルをステージより引き摺り下ろし、客席の女性を弦にて拘束、挙句は中二階へ上り逆さ吊りにて帯鋸振り回す等、半端なきほたえぶり、然りとて爪にレコード針を仕込みし「Needle Nail」を筆頭に、D.I.Y.自作シンセや様々な自作機材駆使されてのノイズ音響は、轟音にも関わらずドラマチックな程に展開構成され、彼女自身の身体パフォーマンスとサウンドが密接に関連すればこそ、目も耳も離せず、而して彼女に皆して魅了心酔され行く次第。

逆さ吊りにて、手がミキサーに届かぬ故、スタッフ2名にテーブルごと持ち上げろと指示を出すヴィッキーの圖。

今宵のパフォーマンス最終幕の動画発見すれば、此処に無断にてリンク貼らせて頂く次第。悪しからず。

Evicshen (Victoria Shen)
2023/3/7 Pepperland

ヴィッキー、よかった！ pic.twitter.com/AjIeSEu7ER
— Ficus Lot / Ito (@ficuslot) March 8, 2023

今宵、Evicshen / 河端一＠Pepperlandへ御運び下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。

石原君とヴィッキー、2ショット記念撮影之圖。

来年50周年迎えられる老舗どころか岡山アート界の聖地Pepperlandオーナー能勢さんとの2ショット之圖。

能勢さんより「久しぶりに直裁な音楽とアクショニズムの同居した表現に立ち会えました。」と、有り難き賛辞も頂けば、才女ヴィッキーにPepperlandのコンセプトたる「MUSICK」を説明下さり、

更にはホールの壁に飾られるヨーゼフ・ボイスの社会彫刻についても、丁寧に解説下さりし。何せライヴを観ずに、わざわざこの作品を鑑賞せんとPepperland訪れる御仁も少なからずと伺えば、いやはやPepperlandが、岡山周辺に留まらず、日本へ世界へと向け発信される姿勢と、その存在の重要性を、改めて感じ入るばかりかな。

下の3ショットは、ヴィッキーのInstagramストーリーズより無断借用転載させて頂きし。

打ち上げは毎度御馴染み「きしもと」へ繰り出せば、美食三昧にて、私は熱燗なんぞ呷りつつ歓談させて頂きし。

久々のフライドポテトことFrench Fryに、ヴィッキー曰く「ナツカシイネ」

この3年間に相当日本語勉強されしヴィッキー、打ち上げにても日本語にて会話されんとすれば、仮令英語不得手な方であれ、進みコミュニケーション計らんとされるものなり。

打ち上げも散開、投宿場所たるゲストハウスまで御送り頂けば、今宵を以てヴィッキーの御供は暫し御暇頂き、明日より私は3年ぶりに来日果たされしMani Neumeierことマニさん達と「帰ってきたグルグル祭り」全5公演へ参戦せんとす。
然れば早朝5時半起床、新幹線にて一旦帰阪、大阪アジトへ帰還せんとす。

一昨日は、今回のツアーにて唯一のオフにして、直島にて観光堪能されにければ、再びパワー充電完了されしヴィッキー、昨夜は福岡＠gigiにて演奏されにけり。

元AMT宗家ベーシストWolfとの2ショット写真＠焼鳥屋も、Instagramストーリーズにて公開されれば、凡そ盛会にて終了されしか。

扨、今宵のヴィッキータイフーンは広島＠Jimo cafeへ上陸予定、広島界隈居住の方々、是非にも現場にて存分に被災頂きたし。

tonight💥

PEXPOX EXHIBITION
"MELTING"
FINAL-DAY-GIG

3/10(Fri) Jimo cafe

LIVE
Victoria Shen (a.k.a. Evicshen)
toiret status
セーラーかんな子
A.P.O.S.

DJ
Rodriguez
JARA

CURRY
ROOTZ

ART
葉朗
宋秀臣
尾上千秋
anndoe

open 18:00
fee ¥2000 +1Drink
県外 ¥1000 +1Drink
U-30 FREE pic.twitter.com/LkvaO7MLyz
— ＰＥＸＰＯＸ (@pexpox) March 9, 2023

先頃発売されし英WIRE誌の表紙と巻頭カラー特集飾られしヴィッキー、そのWIRE誌用に撮影され乍らも「too hot for the wire」なんぞと苦笑されしボツ写真公開されれば、ヴィッキーファンの皆様へ、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。

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Victoria Shen (a.k.a. Evicshen) Japan Tour 2023

前回、前々回の来日公演に於いて、その衝撃的パフォーマンスで日本各地を震撼させた驚愕の女性サウンドアーティストEvicshenことVictoria Shenが、日本再上陸を果たす！

コロナ禍期間中には、爪にレコード針を仕込んだ「Needle Nail」や、満を持して発表された1stアルバム「Hair Birth」にも、ジャケットに自作スピーカーが埋め込まれる仕掛け搭載等、様々なD.I.Y.的アプローチによる制作活動を行い、世界中で話題沸騰。

大成功を収めた昨秋の欧州ツアーに続き、いよいよ日本へ再上陸を果たす！

今回のツアーでは、ソロパフォーマンスを主眼に置きつつ、併せてセッション等も行う予定。

音と身体の関係を重要視する体験型パフォーマンスだからこそ、是非その現場にて目撃体験して頂きたし！見逃し厳禁！

Victoria Shen (a.k.a. Evicshen)

サンフランシスコを拠点とし、「Evicshen」という名でも知られるサウンドアーティスト、実験音楽パフォーマー、そして発明家。

彼女が音を出す時、その核となるのは音の物質性/身体性および音と身体との関係性である。彼女の音楽を特徴づけるのは、アナログのモジュラー・シンセサイザー、塩ビ盤レコード、そして自作の電子楽器であり、その音楽は因習的なハーモニーやリズムを意識的に避け、極端な質感や体の動きがもたらす感覚を重視する。

ネイル (付け爪) にレコード針を埋め込み、レコードの溝を最大5本同時に鳴らすことができる「Needle Nail」を発明したことでも知られる。

シェンのD.I.Y.的アプローチは楽器の範疇にとどまらず、発表する作品にまで及んでいる。デビューLP「Hair Birth」の表ジャケットには銅が用いられており、このレコードを、ジャケットをスピーカーとして再生することができるようになっている。最近では拾った素材を埋め込んだ手製の塩ビ盤レコードのリリースを開始した。このレコードは、音楽の再生が可能というだけではなく、ユニークな芸術的オブジェという機能もある。

北米のみならず、欧州、メキシコ、日本等でもライヴ活動を行い、様々なフェスティバルにも出演。またストックホルムのElektronmusikstudion EMS、ロッテルダムのWORM、ニューヨークのKurimanzutto、コペンハーゲンのSound Laboratory of The Royal Danish Academy、サンフランシスコのAUDIUM等にて教鞭を執っている。