今夏に予定されるライヴは僅かばかりにして、そもそも予てより国内に於ける出演依頼なんぞ極々稀、大抵は己れがブッキングせねばライヴなんぞ到底行えぬ不人気ぶり、然も今や加齢に由る根拠なき大御所感が、次世代とのコミュニケーションに差し障るばかり、加えて生来の出不精＋人外魔境たる僻地在住なれば、人との交流障壁全ての条件満たす勢い、今更何をか云わんや。「老兵は死なず、消え行くのみ (Old soldiers never die,They just fade away)」とはマッカーサー引退の辞たれど、そもそも惜しまれもせぬ私如き輩には「老兵は去ぬるのみ」たるが相応しきか。どの道この先10年余にて、私と同世代のミュージシャン歴々は自ずから消え去られんと思えば、アンダーグラウンドシーン高齢化問題も自然淘汰にて解決されん。
斯様な状況下、有り難くもタケヤリ君よりアコギソロにて招聘頂けば、会場たるHelluva Loungeへ到着せり。
久々に吉田氏と再会、今や全公演をマルチ録音される相変わらずのフル回転ぶり、マイクやレベルのチェックにも余念無し之圖。
今宵先鋒務められしは、タケヤリシュンタ + 元山ツトム + 北畠壮陽なるトリオ、タケヤリ君の弾き語りに伴奏伴うと云うよりは、バンド感濃厚か。タケヤリ君のソロ拝見する度、予てよりバンド編成の方が魅力発揮し得らんと確信すれば、果たして今後の展開は如何に。
ライヴ写真は、会場混雑にて儘ならざりし上、私のiPhone6S内蔵AIがシンギュラリティに到達し暴走すれば、真面に撮影するは困難なれば、
サウンドチェック時の1枚にて御茶濁させて頂く次第。悪しからず。
奇跡的に撮影叶いしライヴ動画あれば、此処に貼り付けさせて頂く次第。
三番手務められしは、噂に聞こえし超絶デュオ吉田達也＆武田理沙、想像通りの千手観音対決、早い話が最初から最後までクライマックス、クライマックスの金太郎飴かな。実は今宵が、武田理沙女史とは初対面なれど、いやはや彼女が引く手数多の超人気ぶりなるも、十分過ぎる程に納得せられし。
最早私のiPhone6SのAI暴走ぶり手に負えず、写真撮影不可なれど、何とか動画撮影し得れば、代わりに貼り付けさせて頂く次第、悪しからず。
殿務められしは、レコ発ツアー千秋楽迎えられしうすらび (利光暁子 + 川口雅巳 + 諸橋茂樹) にして、川口君との再会はいつ以来か、加えて利光さんとの再会は、彼女が未だDoodlesにて活動されし当時以来か。正に「サイケデリックロック」たる一語が相応し過ぎな純度高きサイケデリア、異種格闘技的な神戸の一夜を熱く締め括り下さりし。
終演後、両手に花にて記念撮影に呆ける酔いどれアラ還オヤジ之圖。
而して案の定、大阪アジトへの終電逃せば、久々にHelluva Loungeにて轟沈せり。夜を徹し熱く音楽を語るタケヤリ君の声を目覚ましアラーム代わりに起床、大阪アジトへの帰路に就くや、最寄り駅前の温度計は既に29度を示し、本日の残酷暑ぶり予見し得る次第。
昨夕駅前に乗り捨てし我が自転車見当たらず、いきなりの自転車盗難被害とは、予てより久しく8月は我が天中殺月にして、家電製品の連続死なんぞ序の口、交通事故、水難事故、婚約破談、疾病放置すれば手遅れ寸前にて緊急手術に至りしまで、過去様々な厄難惨禍禍患に見舞われ捲れば、近年は幸いに凶事僅か、今夏もこの程度の被害にて済ませたしと願えど、如何せん8月幕開けを明日に控えれば、南無三。
大阪アジト界隈の公演傍の銀杏並木を歩めば、油蝉に由る轟音サウンドクラスター被弾せり。
大阪アジトへ汗だくにて漂着。クーラーの風を直撃にて受けつつ、レコードなんぞ鑑賞せんと思えば、いきなりステレオのプリアンプ急逝。均かの災禍勃発に、矢張り天中殺月なれば、是は予断許さぬと腹括りし。
[追記]
夕方、念の為もう一度最寄駅前から周囲を探索すれば、全然違う場所へ移動されし我が自転車を無事発見確保。急逝せしと思しきステレオのプリアンプも、時間を置き再度起動すれば事なきを得、果たして何の凶兆たりしか。今年の8月はどうにも嫌な予感しかせえへんな。