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Channel: 大ぼら一代番外地
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Oslo

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3時間睡眠にて午前4時半起床、果たしてこれは時差ぼけや否や。大いに空腹なれど、如何せんこのゲストハウスには、電気ケトルこそあれど、キッチンあらねば食器の類いも皆無、況してや「青の器」持参し忘れれば、如何ともし難し。
午前9時、オルガナイザーが迎えに来れば、朝飯とせんとカフェへ案内されれど、何とも御粗末なサンドウィッチ+コーヒーにして、思わず「おちょっくとんか?」と問わんとする代物、ホンマこんなもんでよう金取りよるなあ、売る方も売る方なら買う方も買う方か。



その足にて空港へ赴けば、先程の御粗末サンドにては、到底空腹満たされずして、チェックインも済ませれば、何か食うべく空港内を徘徊散策、然れど御粗末サンドウィッチ1個すら95kr(約1050円)也とは畏れ入るばかり、これも税率高き北欧なればこそ、然れば最後の手段とばかり、免税店へ赴き食いもん物色、然ればナッツ缶ならば25kr(約280円)也と御手頃価格にして、



更には赤ワイン小瓶が19kr(210円)と、売店にて販売される水よりも安価なれば、



昼飯は、空港免税セット「赤ワイン小瓶+ナッツ缶」なり。傍らに控える7upは、津山さんが購入されし代物にして、凡そ30kr(約330円)とは、いやはや全く物価の高さに、己れの貧乏ぶりを、ひしひし実感させらるるばかりかな。



搭乗まで1時間半をも余せば、ここは赤ワイン呷らせて頂く次第。



午前12時20分発ノルウェイ航空Oslo行き搭乗せり。窓よりぼんやり景色なんぞ眺むるや、突如の鴨襲来に、思わず驚愕どころか戦慄、これって有り得へんやろ。所詮人間が考察推察し得る限界レベルなんぞ、大自然なんぞにては悠々凌駕超越されると知れ。



Oslo空港到着。階下ロビーにて回転寿司屋を発見、流石は漁業国ノルウェイかな。



Baggage Claim即ち受託手荷物受取所に到着すれば、然して他のコンベアが塞がる訳にあらねど、何と同じコンベアより4便分の荷物が流される大暴挙ぶり、



然れば待ち合う人にてごった返すは当然にして、



荷物もカオスな状態にて流される始末、均かコンベア稼働に由る電気代節減の為ならんや。



無事荷物も確保すれば、いざOslo市内へ赴くべく、然れどここは経費節減すべしと、空港特急ならぬ在来線鈍行にて赴かんとす。嘗てこの列車を、特急と勘違いせし挙げ句、Skoppumなる超弩田舎の駅まで乗り過ごせしも、今は昔。いざ鈍行にてOslo.S駅を目指さん。



Oslo.S駅到着せり。



ホームより「動くスロープ」にて階上へ、可成りの勾配故、踏ん張らねばならぬ代物、決して快適にあらず。



吉田氏がマネージメントも担われる「Japanese New Music Festival」は、自力にて会場や投宿先へ向かう事も少なからねば、兎に角機動力を問われる次第にして、本日もOslo.S駅より投宿先まで、荷物携えつつ徒歩にて移動と知れ。然ればこそ「Japanese New Music Festival」に関せば、兎に角機材も含め、荷物全体の軽量化を図るなんぞ云わずもがな、況んや荷物の形態すら、機動力重視にてパッケージすべしを旨とせり。



今宵の投宿先到着。此処は毎度Osloにて投宿させて頂くアパートにして、嘗て2度来日せし北欧アンビエント・サイケ界の貴公子Per君を筆頭に、多くのアングラ系ミュージシャン達が巣喰うアジトなり。下の写真は、入口に据えられし人間ラジオ。



界隈のアジア食材店にて、赤天のライヴにて必需品たる大根を物色中之圖。



扠、いざ今宵の会場たるBlaaへ出動すれば、是亦徒歩にて赴く次第。然れば道すがら、均かカオル・タチバナ・フランソワ先生の壁画と思しきに遭遇せり。ヒロボンへ写真送信すれば、何れ亦、公式facebookページ「カオル・タチバナ・フランソワの世界『愛のつばさ』」へ、鑑定結果なんぞ投稿下さると思えば、気が向く儘にチェックされたし。



更には、川に浮かぶ何やら怪し気な代物発見、



是亦カオル・タチバナ・フランソワ先生の作品と思えば、アツボン曰く「スワネッシー」なりけり。成る程白鳥とネッシーの間の子とは、果たして爬虫類か鳥類か、正に芸術の神の手にて創造されればこそ。



今宵の会場Blaa到着。



サウンドチェックも終えれば、今宵の晩飯は、経費節減とばかり、楽屋に並ぶケ-タリングにて済まさんとす。



赤ワイン片手に、



如何せん調味料の類い皆無なれば、アボガドをハムで包み、その名も其の儘「アボガドのハム包み」満更でもなし。



続けて、赤ピーマン所謂今風に呼ぶ処のパプリカをチーズにて包めば、その名も其の儘「パプリカのチーズ包み」先の一品には若干劣れど満更でもなし。然れどここに胡瓜を加えるや、急激に不味くなりしと但し書きす。



アボガドとパプリカをハムで包みし、その名も其の儘「アボガドとパプリカのハム包み」満更でもなし。



ノルウェイ名産たるブラウンチーズ、成る程キャラメルの如き甘さが漂えば、チーズケーキを極度に凝縮せしが如きの味わい、大いに美味なり。



楽屋に所狭しと貼られしは、過去に催されしライヴのポスター群、我々「Japanese New Music Festival」もあれば、隣はDeath In June、



その他にもGoblin、Arthur Brown等々。



今宵も休憩挟まず怒濤の8ユニット連続演奏、先鋒は「Ruins Alone」変拍子に合わせ踊り狂う客多数、



次鋒は私こと「河端一 solo」続けて「津山篤 solo」怒濤のソロ3連発にて幕開けるや、



漸く3人揃いて「サイケ奉行」更にはデュオ「Zoffy」「赤天」と続けば、



大根おろし炸裂之圖。



而して「Zubi Zuva X」殿は「Acid Mothers Temple SWR」今宵も盛況にて幕。

終演後、楽屋にてPer君と記念撮影。



扠、投宿先たる北欧アングラアジトへ、再び徒歩にて帰還、Per君がバーテンダーを務めれば、



Synesthetic Recordingsを主宰されるPetter、彼等の友人にしてホーミー歌手たる御仁と共に、あれこれ歓談しつつ飲み明かせり。



久々なる旧友達との再会、毎度一夜限りなれど、素晴らしきひと時を過ごし得れば、是亦ツアーの醍醐味に他ならじ。斯くしてOsloの夜は更け行きし。


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