今宵の会場たるThe Wallに到着せり。
界隈に貼られるバンドステッカーと思しきを眺むれば、流石は台湾、バンド名も当然漢字表記多けれど、よくよく見れば「江戸時代」とは、思わず苦笑、
されどこちらには「明治維新」も見受けられ、
挙げ句「金属器時代」まで揃えば、いやはや台湾は「歴史的バンド名」が流行せしか。
壁に貼られし「建築物消防安全検査 不合格場所」とは是如何に。況んや仮令不合格なれど営業中とは是また如何に。ホンマにええんかいな?
早々にサウンドチェックも済ませれば、用意下さりし夕飯は「チキンカレー」なれど、流石は台湾、日本のカレーとも全く異なる味わいか、そもそもカレーと云えどルー僅かにして、その下にはサラダ、更にはライスが眠る次第、具たるべきチキンは、大胆にON! されておれば、いやはやこれは到底私の知るカレーにあらねど、チキン&カレー風味ライスと思えば、充分に美味と感ぜらるる1品か。
前座を務めて下さりし黒狼は、何やら台湾版クリトリック・リスの如しか、1人にてバックトラックに合わせ歌い踊られれば、歌詞の内容は理解出来ねども、大いにウケし様子にて盛り上がりし次第。斯くして愈々AMT宇宙地獄組、台湾初公演の時を迎えし。
今宵は、新旧レパートリー交え90分間のセットを展開せり。
1. Enough To Make You Fuck By Two Fingers ~ Master Of The Cosmic Inferno ~ Enough To Make You Fuck By Two Fingers Encore
2. Pink Lady Lemonade ~ improv in D ~ Space Hurricane Funky Night ~ Pink Lady Lemonade Coda
3. OM Riff From The Cosmic Inferno
アンコール : Trigger In Trigger Out
大いにほたえ捲りし挙げ句、ギター絞首刑にて幕。斯くしてAMT宇宙地獄組の台湾初公演は、満員御礼大盛況にて無事終了。
終演後、何とサイン会さえ催される段取りとなれば、サイン会会場にて待機せし我々宇宙地獄組。
いざサイン会開始と相成れば、その長蛇の列の最前列には、何故か兄ぃの姿。いちびり過ぎでっせ。
斯くして只管サイン、握手、記念撮影に終始すれば、まるで人気ポップスターの如しか。いやはや概ね半世紀に及ぶ我が人生に於いて、まさかサイン会を開くなんぞ、想像だにせねば、まさしく人生万事塞翁が馬なるかな。
台湾女性達に囲まれ記念撮影中の兄ぃ、大いに御満悦とは云わずもがな。
無事サイン会も終了すれば、いやはや有り難き限りなり。然ればこれを以て、KK始めスタッフ関係者御一同及び黒狼氏も交え、記念撮影せり。
然れば御愉しみたる打ち上げと相成るは当然、いざ所謂居酒屋の如しへ繰り出せり。
ビールと金門高粱酒 58度並ぶ次第。
KKの音頭にていざ乾杯。
KK曰く「今夜は台湾料理を楽しんで下さい」との事なりければ、いやはや次々と皿が運ばれ来れど、最早何が何やらほぼ不明、隣に座する女性にあれこれ解説頂けど、私のアホな脳味噌には容量オーバー、然れば写真を並べるのみにて御勘弁頂きたし、悪しからず。
各皿よりひと口ずつ食せしばかりにしても、流石に大いに満腹満足満喫せり。今宵はステージにても大暴走されしオペラちゃん、流石は女性ならん、なんやかんや云いつつも食べ続けておられれば、
足袋猫の異名を掲げるに相応しく、秋刀魚も綺麗に食い尽くされれば、御見事にて候。
元来話好きにして社交的な東君は、毎度の如く調子良く酒を呷り、滑舌こそ悪けれど大いに饒舌と相成れば、愈々台湾の若人とも大いに意気投合されしか。
ふと気付けば、その東君の姿伺えずして、はて何処へと思えば、
人知れず轟沈されにけり。
斯くして打ち上げも大いに盛り上がり、台湾料理の数々に舌鼓打てば、これにて御開き。帝都組たるみるちゃんと兄ぃは、早朝午前6時発の帰国便搭乗予定なれば、既に午前2時を回りし故、この儘徹夜にて空港へ赴くべしとの事、御愁傷様。片や我々関空組は、明日夕方午後6時過ぎ発の帰国便なれば、のんびり観光さえせんとするばかり。
ホテルへ戻れば、金剛宮にて確保せし参拝グッズを眺め、思わずにんまりするばかり、何せ私の数少なき趣味とは、宗教グッズ収集なればこそ。勿論焼かずに持ち帰りたしと、例の参拝方法を御教示下さりし御仁に懇願せし末、漸く納得して頂きし経緯もあり。
斯くして台湾遠征最後の夜は更け行きし。
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AMT & The Cosmic Inferno@台北 The Wall
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