午前5時起床。此処には昨夜のスタッフの方々も投宿されにけれど、未だ皆様就寝中になれば、忍び足にて昨日の楽屋たりしへ向い、電気ケトルを以て朝飯なんぞ拵えんとするや、謎の男女に遭遇、なんやねんこの痴れ者共は。当初は数日遅れのハロウィーン仮装野郎かと思えども、どうにも様子異なれば、均かこれこそ地球外生命体に他ならんや。地球入植計画に関し、あれこれ詮索せんとする私に対し、警告若しくは拉致監禁どころか謀殺されに来られしか。
然りとて地球外生命体の容姿形状に関し、私はガキの時分より久しく、果たして人間を模せしが如く、頭、胴体、手足の区分ありて、2足歩行せんとすれば、顔には2つの目、中央に2つの穴を携える鼻腔、その下には食物を食し、声を発する口、両側頭部には耳を持つなんぞ、到底信じられずして、未だウルトラセブンに登場せしビラ星人やチブル星人の如き姿の方が、信憑性高からんと思わるる次第。そもそも生物生存可能条件として、酸素を必要とするなんぞ、地球上の生物とはその本質自体全く異なるとは考え得ぬや。況して3次元に存在せぬ高次元生物なれば、我々低次元生物に於いて、その存在確認すら大層難儀たるは当然どころか、そもそも存在次元すら認識不可なれば、そこに存在する生命体なんぞ到底知るに及ばざるも道理。然りとて片や、斯くも人間そっくりなる場合も決して否定し得ぬと思えば、この2人が地球外生命体である可能性も決して否めぬ次第。
而してこの2人、得てしてアホらしき程にそれっぽくもあれば、地球外生命体とは到底信じられぬ筈なれど、そもそも「宇宙人」たる人間然とせしイメージの由来は何ぞやと思えば、当の地球外生命体に由るプロパガンダにて擦り込まれしイメージに相違ならずして、我々がSF映画や特撮テレビ番組にて馴染み深き、地球侵略目論む宇宙人の姿こそ、実は正に当の地球外生命体に由る、地球入植計画の於ける洗脳活動の一貫に他ならじや。
果たして地球入植果たせし地球外生命体なれば、我々の言語介する可能性大いにあるべきと、最早自棄糞にて英語を以て話し掛けるや、ドイツ語と思しきにて返答されこちとら生憎理解不能、此処がドイツはNürnbergたるを迂闊にも忘れ去りし愚かしさか。この2人は概ね「里入り忍者」の如く、世代を越え界隈の地域社会へ溶け込み、地球入植計画を秘密裏に遂行せんとするものならん。結局会話成立せねば、果たしてこの2人の正体や目的が何たるやも知る術も無き儘、気付けば何処かへ消え去られし。
朝飯を拵えるべく、備蓄食材より即席麺、人参、玉葱召喚、昨夜のケータリング残党たる胡瓜と二十日大根をも招集、毎度乍らのトムヤムペースト、実花椒、粉末昆布出汁、更にはいつぞや購いしドライハバネロを以て「タイ風混ぜ麺」拵えれば、大いに美味なり。
スタッフの方が、朝飯を御用意下されど、パン、シリアルなんぞなれば、既に皆様自炊にて朝飯済ませしもあれど、最早誰も食指伸ばされぬ有様にして、コーヒーのみ有り難く頂戴せり。
連日絶賛双頭並走更新中なるNANI君のブログなれど、昨日の末尾に記せし通り、呪わしきアメブロには、何故か原稿の下書き自動保存機能備わらねば、不慮の事故にて執筆中原稿の完全消失なんぞ稀ならざるどころか日常茶飯事、然れば筆も乗りて絶好調に執筆中たりしNANI君なれど、僅かな誤動作に由る均かの原稿全文消滅食らえば、茫然自失失意落胆思考停止去勢悶死絶望海峡漂着之圖。嗚呼、御愁傷様。
いざスイスはBaselへ出発せんとすれど、バンの前輪に問題生ずれば、タイヤ交換すべくタイヤ屋を訪れど、僅か2輪のタイヤ交換に5日要すると宣われれば、いざ他のタイヤ屋へ、こちらは2時間にて作業完了との事なれば、バンを預け界隈散策にて時間潰しせん。
最早ツアーも残す処3日なれば、今更食材物色するも不毛かと思えど、時間潰すべくスーパーへ突撃、バーゲン品のブラジャーを手に、大いに興味示されるみつるちゃんなれば、必殺新キャラ「Mitsuko Tabata」降臨の日も遠からずや。
Mikeはヴィーガン・ジャンクフードを物色中、これらはヴィーガン・ソーセージ、即ち贋肉なり。
何やら謎の缶詰発見。
右はイクラ、左は何やら和布蕪の如しなれど如何に。
アジア食材コーナーにて、何と麗しの「日清焼そば」が欧州産「出前一丁」と並べば、関西出身の4名は「ソーシーな味わい」求めればこそか、手を伸ばせしも当然なり。
「都日本」ブランドに由る「Miso Paste」「Sanuki Udon」あり。
更には「Sushi Rice」「Wasabi」而して巻寿司用の巻き簀も並ぶ有様。因みにこの傍らには、酢飯用と思しき酢も売られし次第。
「Osaka MIx」「Tokyo MIx」なるおかき詰め合わせもあり。然れど何を以て大阪扨又東京たるや。
疾うに禁煙せし私には今や無縁、煙草販売コーナーなり。フィルター付き煙草僅かにして、巻煙草用がずらり並ぶも、煙草税高くして然う然うに購入叶わぬ有様なればこそか。
ビーフジャーキー纏う全裸女性パネル、皆してビーフジャーキー購えば、彼女の全裸拝み得る次第、なんちゅうナイスな販売方法やねんな。
斯くして「日清焼そば」2袋購入せり。
ドラッグストアにて、コードネーム007ことジェイムズ・ボンド御用達の一品発見せり。
スナックジャンキーみつるちゃんは、購入されしポテチを早速開封、いざ食らえば「わっ!何やこれ…オリーブオイルの味しかせえへん」その不味さに顰めっ面なれど、
「不味い」と宣いつつ食らうみつるちゃん、
然れば次第にその不味さの中に潜む美味さ発見されしか、その表情も次第に笑顔に変われば、
そもそもイタリア料理好きにして、あれ程オリーブオイルに拘るみつるちゃんなれば、果たしてこのオリーブオイル味ポテチに対し、何の不満あろう筈なくして、結局は「美味い」と瞬殺にてぺろり平らげられしとは云わずもがな。
未だ1時間余せば、フランスが誇るミシュラン直営3つ星超高級カバブ屋にて時間潰すべく、エスプレッソなんぞ呷り、旧型iPod Toucchにて映画鑑賞に興じん。
2時間経過すれど、我々のバンは、未だ作業されぬ儘放置されr有様にして、今一度作業予定伺えば「午後1時まで昼休みだから早くて後2時間ぐらい」しゃあしゃあと宣まい腐れば、この阿呆陀羅が、我々先を急げばこそ2時間にて作業完了との言葉信じ預けし次第、アホらしさと怒り爆発すれば、Mikeなんぞ「糞ドイツ人め!ここのガレージに小便してやる!食らえ、俺の小便!ガハハハハハ!」徐ろにガレージに向い立ちションをキメる傍若無人ぶり発揮せり。
本日の道中弁当は、東君よりミートボール缶半分御裾分けに預かり、更に彼が廃棄処分にせし些か傷みしレタスを拾遺、ミートボール投下せし即席麺に、玉葱とレタス刻み投入せし斯くして他人よりの慈愛と施しを由来とするインプロ乞食流クッキング「ミートボール麺」なり。仕上げに激辛粉末調味料汁なし担担麺の素投下、ハバネロオイル垂らせば、大いに美味。
ドライヴインにて不審者発見すれば、あれは「自立出来ぬ男」みつるちゃんに他ならじ。如何せん己れの2本の足のみにては自立出来ぬド屁垂れぶりにして、隙あらば「重力に負けたがる性質」にて所構わず寝転ぶ有様。通りすがりのドイツ人達も、一瞬ぎょっとされはすれど、この粗大ゴミの如きモンゴロイドへ、冷ややかな侮蔑の視線を食らわせ、足早に立ち去られる次第。
装甲車運搬中なり。
いざスイスはBasel目指し、アウトバーン爆走せり。
休憩の度、兎に角重力に負け捲り「自立出来ぬ男」ぶり露呈され捲るみつるちゃん之圖。最早残す3日間は全て長距離ドライヴなれば、今回のAMT宗家欧州ツアーに於けるレコード・ハンティング全予定も終了と知るや、脳汁分泌も完全停止、過剰に上がり過ぎし後のリバウンド状態ならん。
ドライヴイン内売店にて、多種多様なる風呂用あひるちゃん販売中、嵌まると危険。
亦しても休憩に於いては「自立出来ぬ男」ぶり露呈、何せ何かしらに寄り掛かり凭れ掛からねば、到底起立出来ぬ程に、重力へ負け捲られれば、
何れ電動仕掛け駆動式ベッド「Always Home」なんぞ御用達とされんや。
スイス国境手前16km地点のガソリンスタンドにて、スイス国内の高速道路通行に必要な「ヴィニエット」なる年間通行券を購入貼付け、いざスイス入国せんとす。
国境手前数kmに渡り、斯くも何も記されぬ案内板連発すれば、果たして何の意味ならん。
スイス入国も速やかに行われれば、今宵の会場Kaschemme到着。
サウンドチェック済ませるや、晩飯はケータリングにて「クスクス+野菜カレー」なれど、私はクスクスを忌み嫌うものなれば、カレーのみ食らわんとす。案の定味わいほぼ皆無にして、卓上の醤油、持参せし激辛粉末調味料麻婆豆腐の素を投下、然れば激変し大いに美味と化せり。如何せんカレーの味わいの決め手とは、塩に他ならねど、どうにも塩が足りねば味わい散漫にして希薄なり。
賢兄NANI君は、クスクスなんぞ物ともせず食らわれど、傍らにて愚弟みつるちゃんは、山盛りポテチ頬張られしかと思うや、
ポテチを主食にカレーをON! これぞ究極のジャンクフードにして、みつるちゃんの大好きなもん同士コラボに他ならず、御覧あれ、何と御満悦な表情なるかな。勿論曰く「美味い!」
矢張り主食を求めれば、即席麺1個召喚、熱湯にて戻せばカレーをON! 奇しくもこの即席麺がカレー風味なれば、その粉末カレースープをも投下、ドライハバネロも刻み入れれば、これにて「カレー混ぜ麺」完成、いざ食らえばジャンク感堪らぬ次第にして、大いに美味。
会場外のバックヤード隅に、怪し気なブース発見、スクワット然とせしアングラ系クラブとは表向きにして、実は地球外生命体地球入植計画前線秘密アジトなれば、これは母星や母船との通信室に相違無しと確信せり。
こちらは会場内にて発見せし、凡そ地球外生命体入植計画の一角たる、人類との交配計画に由り誕生せし、交配種が描きしかと思しき代物なり。
今宵も盛況にして、恙無く終了。ライヴ写真ネット上にて拾遺叶わねば、イメージ画像にて御茶を濁させて頂く次第、悪しからず。
今宵の投宿先とは、会場敷地内に建つ別棟にして、女性スタッフ達の住居なりけれど、何とも広大な部屋に、ベッド凡そ15脚も配置されれば、然れど各々のベッドは、天蓋や仕切り、更にはメゾネット等にて各々のプライベート守られる仕組にして、Mike曰く「これは絶対に乱交パーティー用ルームだ!セクシーなインテリアを見ても亦然り!」長年のツアードライバー経験踏まえて断言されれば、成る程、地球外生命体に由る人類との交配実験場ならん。斯くして「里入り忍者」宜しく此の地に根を下ろせし地球外生命体が、人類との交配種にて、もしや既に過去数百年に及び、而してこの先未来永劫に渡り、地球入植占領及び人類の追放滅亡を図らんとするに相違なし。奇しくも我々は、明朝7時出発にして、況してツアー千秋楽を2日後に控える最終盤戦、此処まで初日より34連発こなして来れば疲労疲弊満身創痍、とても交配作業なんぞに誘われる気力も体力も残されねば、正に不幸中の幸いか、夜更かし組相棒たりしNANI君も含め、皆様即寝成仏されれば、この絶体絶命の危機を回避せり。
斯く云う私は、全く睡魔に誘われず、寝酒にと持参せしワインなんぞ呷れば、嘗てアダムスキー氏が云う処の「金星人」の如き金髪美女が現れ、あれこれ話し掛けられれど、ドイツ語どころか英語すら解さぬアホのふりすれば、斯様なアホの子種、況して死ね死ね団が云う処の「黄色い豚」の子種なんぞ願い下げとばかり、漸く諦められしか何処かへ消え去りし。下は飽くまでもイメージ画像なれば、悪しからず。
キッチン完備されれば、ひとり夜食なんぞ拵えるべく、最早残り僅かとなりし備蓄食材より、豆腐と玉葱を召喚、玉葱を炒めし処へ豆腐投下、即席蜆汁、激辛粉末調味料麻婆豆腐の素、粉末昆布出汁、実花椒、ドライハバネロなんぞ召喚、水を注すや纏めて投入し煮立てるや、
ミンチこそ欠けども、これにてスピード適当クッキング「なんとなく麻婆豆腐」完成せり。いざ食らえば、肉の旨味こそあらねど、可成り刺激的にして痺れる味わいなれば、大いに美味。
斯くしてBaselの夜は更け行きし。
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Basel
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