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Channel: 大ぼら一代番外地
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Buenos Aires (day 2)

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土曜日なれば、youtube上に「ウルトラマンジード」最新話がアップされる日にして、此処南米アルゼンチンは、日本と12時間の時差あれば、朝起きれば既にアップ済みと知れ。鳥羽ライハ役にてレギュラー出演中なる、御贔屓のアクション女優山本千尋のInstagramアカウントをフォローさせて頂けば、そもそも私のInstagramアカウントなんぞFacebook経由にて望まざれど自動的に作成されし代物故、未だ投稿もフォローも皆無なれどフォロワーのみ増加する不可思議。然れば今やInstagramを開くや、タイムラインは自ずから全て山本千尋の投稿にて終始する有様。

 

 

午前6時起床。ホステルの朝飯は、悍ましく煮詰まりしが如き激不味コーヒーと、重量質量共に見掛けより想像し得ぬ重量級高密度な極甘クロワッサン、共に到底食し得ぬ代物なれば、申し訳なくも廃棄処分とさせて頂きし。

 

 

左足甲痛が更に悪化、最早立ち上がる事も激痛走れば困難、果たして骨に罅、若しくは骨折とすれど、斯くも日々悪化するものか。未だ帰国まで1週間半残せば、更に帰国するや「第16回 Acid Mothers Temple祭」を皮切りに、最終回を迎えるシリーズライヴ「スミスであいましょう」を挟みこそすれ、AMT宗家西日本ツアーへと雪崩れ込む予定にして、骨折にて悠長に静養なんぞ許される筈もなしと知れば、此処は何としても早期完治目指すべし。

然ればFrancescoより連絡あり、アルゼンチンは医療無料なれば、病院へ行くべしとの御達し、斯くして本日午後の出撃と相成りし。

 

昼飯を求め出撃されしAMTヤングお兄さんチーム、帰り掛けの駄賃にて「サンドウィッチ+鶏腿焼き」をテイクアウト下されば、

 

 

いざ「鶏腿焼き」を食らわん。

 

 

果たして今回の南米ツアーに於いて、何羽目なる鶏か。驚愕の肉食ツアーの様相を呈すれば、最終目的地ブラジルへ至るや、ジャングル奥地の人外魔境に由来する食人族名物「人肉バーベキュー」なんぞにて幕引きと相成るや。

 

 

Andrésが迎えに来て下されば、いざ病院へ。

 

 

携帯電話にて友人の医師へ連絡、然れば待ち時間なく診察と相成りし。1日ぶりに靴下脱げば、その腫れ上がり具合に我乍ら驚愕せり。

 

 

早速レントゲン撮影すれば、曰く「骨には全く異常見られません」ホンマかいな?痛風患者たりしミツルコさんより、痛風の発作とは症状が全く異なると伺えば、ほなら何やねんな?

 

 

実は感染症にして、抗生物質の投与を以て治癒し得るとの事、斯くして錠剤3種を処方され、

 

 

歩行補助器具たるアキレスブーツの類いを貸し出し頂き、これを以て診察完了。

 

 

再びAndrésの車にて、いざ今宵の会場へ向かわんとするや、ローラースケート暴走族に遭遇、成る程この御時世なれば化石燃料を消費せぬ、環境に優しきエコ暴走族の登場も当然か。

 

 

今宵の会場Niceto Clubへ到着せり。

 

 

何とかサウンドチェックにも間に合いし。

 

 

楽屋に吊られる電灯がオモロ過ぎかな。

 

 

Marioがケータリングのサンドウィッチを持参、アルゼンチンにて見受けられるサンドウィッチとは、日本にて御馴染み耳を切り落とせし食パンを以て、三角に切られし形状なれば、一見似通うと思われれど、如何せんデカさが日本のサンドウィッチの約2倍なれば、元の食パンはなんぼ程デカいねんな。

 

 

今宵前座務めて下さりしは、アルゼンチンを代表する伝説的サイケデリック・エクスペリメンタル・バンド「Relnols」にして、御存知の通りギタリストAnla Cortisとは旧知の仲なれど「Raynols」を観るは初めてなり。ダウン症ドラマーMiguel Tomasínは今回不参加なれば、何とも残念なれど、明後日に控えるAMT×Reynolsのレコーディングには参加されるとの事なり。ドローンに始まりドローンに終わる、何せドラマーがバスドラ踏みつつヴァイオリンまで演奏される一幕もあれば、正に徹頭徹尾ドローンに徹されし次第。

 

 

私個人としても初の南米訪問にしてAMT宗家初の南米ツアー、初のBuenos Aires公演なれど、会場は鮨詰満員御礼、有り難き限りかな。下の画像は、ステージ上より私が撮影せし1枚なり。

 

 

緞帳が開かれるを合図に演奏開始すべしと待機すれど、ステージ上のあれこれチェックされるサウンドエンジニア助手が、内線マイク越しに何か語られ、既に開演予定時刻を20分も押すせども、緞帳の開く気配あらざれば、どうやら東君が裸足たるが問題視されにけり。然れど靴をホテルへ忘れ草履にて会場へ来られれば、せめて靴下+草履にて容赦願わんと訴えれど、未だ埒明かぬ有様、そもそもステージ上にて裸足が何故斯くも大問題なるか、何やら「決まり」ありとの事なれど、如何せん殆ど英語通じぬスペイン語圏なれば、これ以上のコミュニケート不可、最早我慢も限界点に達するや、私のファズギター咆哮を合図に、勝手に演奏スタート、緞帳越しに大歓声も聞こえれば、最早緞帳開けざるを得ず、斯くして漸く演奏開始と相成れり。

 

今宵は70分のセットを披露せり。サウンドチェック時より、私が使用するMarshall JCM-900が、クリーンチャンネルへの切り替えが不良気味にて、スペアと入れ替えられれば、その出音が残念乍ら出力目減り、これには思わず当惑せられれど、アキレスブーツの御陰にて両脚にて立ち演奏叶えば、今朝には到底信じ難き光景たりしか。怒涛の爆音絨毯爆撃を以て大疾走、嘗てマルコがイタリアのGenovaより母を尋ねて三千里、此処Buenos Airesへ漂着されれど、我々はそのBuenos Airesより宇宙の果てを目指し無限光年の旅へ御案内、然れば大いに盛況にて幕。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今宵は、深夜よりDJに由るテクノイベント開催予定なれば、疾風の如く機材撤収、DJのサウンドチェックに於いて、テクノビートに乗り、一人踊り狂われる「ジブン・サガシ」ことウルフ之圖。

 

 

「Reynols」Anla Courtisと再会宿し記念撮影せり。

 

 

Fernando Kabusacki夫妻も顔出して下されば、改めて記念撮影せり。

 

 

「Reynols」のみならず、Marioを始めとするスタッフ御一行と打ち揃い、いざ記念撮影せり。

 

 

一旦投宿先ホテルへ撤収すれば、隣接するアパートを訪ねられし御仁、その出で立ちは金髪ヅラ+褌の如き腰巻のみ、

 

 

私が車内より写真撮影せしに気付かれれば、改めて「写真を撮れ!」とポージングまでサービスして下さりし。ほんでこの人の正体は、何やってんな。

 

 

Marioの案内にて、打ち上げ兼ねての晩餐と相成れば、曰く「肉を食うなら此処って云うスペシャルな店だ。」確かに店内見渡せば、所謂セレブが集う店なりけり。

先ずはペンギンを象るデカンタにて、赤ワイン頂戴せん。

 

 

 

前菜たるチーズのオーブン焼き「provoleta(プロボレタ)」運ばれ来るや、

 

 

美人女給の皆様が徐ろに切り分け、各々の皿へ取り分けて下さるサービスぶり。

 

 

斯くして「ソーセージ+プロボレタ」摘みつつ、赤ワイン呷れば、

 

 

主菜たる肉軍団襲来せり。親方Marioの見立てにて、牛ステーキ3種を堪能せん。

 

 

 

 

Mario率いるアルゼンチン軍団も大いに飲み食らえば、是を以て「日本 vs アルゼンチン 無差別級無限肉バトル」電撃開催されし。

 

 

我々日本勢も、此処は日本男児の意地と根性を見せ付けるべく、自称大食漢「実は僕、こう見えてめちゃめちゃ食いますね。大食い大会に出られるぐらいは食いますね。」ウルフが、ハイエナばりの貪りぶりを披露、

 

 

更には「ウルティモ・ビーフイーター」肉とスナック菓子ならば無限に食し続け得るミツルコさん、唯一人ナプキンを首より下げ磐石の臨戦態勢なれど、そもそもナプキンを首に下げるはマナーとしてNG、許されるは「幼児」のみと知れ。然れど正に本能の赴く儘に食らう餓えしガキ、即ち餓鬼の如く、到底五十路男とは思えぬ肉食欲ぶり爆発暴走、連綿と肉を食らい続けられれば、いやはやその永遠さえ感じさせる飽くなき肉食ぶり、流石は平素より週2にてステーキハウスへ通われる、筋金入りビーフイーターなればこそかな。

 

 

「肉食万歳!」と肉食満喫されしAMTヤングお兄さんチームの御両名、NANI君に至れば限界を超える肉食の挙句、遂には脳汁まで大噴出「肉トリップ」「ミート・ハイ」たる桃源郷の境地へ至られしか。

 

 

而して食後のデザート配膳されれば、我々日本勢にはプリンに南米の伝統的糖菓たるキャラメル「dolce de leche(ドルチェ・デ・レチェ)」添えし代物、これも濃厚激甘にして、極甘党たる私には大いに美味なれど、

 

 

アルゼンチン軍団が自らの為にと所望されしチョコレートケーキの如きを、一口頂けば、中には矢張り「ドルチェ・デ・レチェ」たっぷり仕込まれ、チョコレートの甘苦さと相俟って、激烈に美味なり。紛う事なく我が人生に於いてベスト3に入るチョコレートケーキなれば、Marioに頼みもう1つ所望せり。この脳震盪起こす程の濃厚なる極甘ぶり、正に体内血糖値もK点越えか、世界が煌めき輝く程に意識も覚醒、正に「甘味トリップ」「スイーツ・ハイ」魅惑の桃源郷へ至らん。

 

 

トイレへの道すがら、来店されし有名人のサインが貼られしを眺むれば、何と大ファンたりしマリア・シャラポア嬢のサイン発見、思わず僅か乍らも距離が縮まりしかとアホな錯覚すら覚えし。

 

 

私がトイレへ立ちし間に、隣卓を囲まれし団体の中に、著名コメディアンおられにければ、Mario達は是非にもAMT宗家と写真撮影をと目論まれれど、連日のヘヴィ級肉食マッチにて、不覚にもトイレに篭らざるを得ぬ急降下爆撃状態と化せば、悪しからず。

 

21世紀の晩餐後の光景、皆してInstagramやFacebookのアカウント情報交換、未だ携帯電話の類いを手にせぬ私には、全く以て無縁の儀式かな。

 

 

土曜の夜にして明日はオフ、格好のシチュエーションなれば、己れ自身の奥深くに潜む夜狼の野性の迸りを放つべく、御自慢のキメ台詞「俺の名はウルフ」を以て、ラテンの熱き夜を存分に謳歌せんとされしウルフなれば、今宵の獲物たる「赤ずきんちゃん」を求め、アルゼンチン・テクノ炸裂するクラブへ繰り出さんとす。如何せん目出度くも先達て遂に一児の父となられしウルフなれど、曰く「いや、僕としては、ここはバッチリキメとくべきかなと…将来愛娘に父親の男らしいワイルドな部分を見せられるようにしておかないといけないので…。」御自慢のウルフポーズをキメ、夜の帳に消え行きし。

 

 

キメるぜ 腰付き!ウルーフッ!

 

 

他のメンバーはホテルへ帰還、私はMarioを始めとするアルゼンチン軍団と、懇親深めるべく2次会へ、斯くして界隈のバーへ繰り出せり。

 

午前4時、投宿先ホテルへ帰還。

左足甲痛は抗生物質の効能か、扨亦骨折にあらじと知ればこその「病は気から」の反語「健康は思い込みから」に起因すればこそか、近日中の平癒確信し得る程に快方へ急上昇、今朝の激痛に由る歩行不可状態が嘘の如し。素晴らしきかな、五体満足健康は。

然りとて歩行には未だ不自由するちんばの身、今宵の会場に於いてもホール内を徘徊するは往生せられれば、Anlaの「Reynols」観戦時以外は、楽屋に篭りし次第にして、況して今宵のShopzoneは殺人的超多忙極られれば、部外者の私なんぞが顔出し声掛けようものなら、影の元締め東君より「忙しいから邪魔」一喝されんとは想像に易ければ、尚更なり。

然れば私の姿をステージ以外にて目撃し得しは多からず、斯くなる投稿も亦致し方なし。そもそも遥か南米の方々には、東洋人の顔なんぞ然して区別つかぬと思われれば、況して「髭+長髪」括りにては共に該当、これも当然起こり得る現象と知れ。

 

 

斯くしてBuenos Airesの第2夜は更け行きし。

 

NANI君のブログも並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。

 

 

 

 

 

 

 

 


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